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アトピー性皮膚炎の原因と対策、最新の治療法を取材!

ANGIE / 2021年1月26日 12時0分


寒さが本格化してくると気になる、肌の乾燥やかゆみ。この時期、悩まされている人も多いと思いますが、慢性的に症状を繰り返すようなら「アトピー性皮膚炎」の可能性も!


そこで今回は、近年20代〜30代の大人世代に増えているという身近な疾患「アトピー性皮膚炎」の詳しい症状や対策について、日本イーライリリー株式会社によるオンラインプレスセミナーを取材しました。


 


大人世代に増加中!アトピー性皮膚炎とは?


広島大学大学院医系科学研究科 皮膚科学 教授 秀道広先生によると、アトピー性皮膚炎は、皮膚バリア機能や免疫機能の異常によって引き起こされる、最も一般的な慢性炎症性皮膚疾患だそう。


増悪と寛解を繰り返す瘙痒のある湿疹が主な症状で、さまざまな要因によって再燃又は増悪が起こるそうです。



厚生労働省の「平成29年患者調査」によると、現在、日本におけるアトピー性皮膚炎患者数は51.3万人で、その数は増加中


患者の割合は成人が最大30%と多く、とくに中等症以上の割合は20~30代でおよそ20~30%というデータがあります。


 


かゆみだけじゃない!アトピー性皮膚炎の辛い症状



アトピー性皮膚炎というと、まっさきに思い浮かぶのが「かゆみ」だと思いますが、実は症状はそれだけではありません。


皮膚の疼痛をはじめ、かゆみによる睡眠障害や集中力の低下、うつ症状や不安障害など、心身ともに負の影響を及ぼすことが分かっています。


不快な症状や見た目を気にして社会生活に支障が出る人が多く、QOL低下に繋がっているのです。


 


日常生活に潜んでいる!アトピー性皮膚炎が起きる理由


具体的にアトピー性皮膚炎発症・悪化に関わる要因としては、以下のようなものがあります。


・職場および日常生活環境における抗原や刺激物への曝露

・ライフスタイルと温度や湿度といった環境因子

・皮膚生理機能の変調など


(日本皮膚科学会・日本アレルギー学会編:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018, 日皮会誌, 2434 (2018), ©日本皮膚科)


 


また、かゆみを誘発する原因になりやすいものは温熱、発汗、ウール繊維、精神的ストレス、食物、飲食、感冒など。


どれも日常生活に潜んでいるものばかりなので、普段の生活から気を付けていきたいですね!


 


どうすればいいの?現在の治療と対策

耐えがたいかゆみに加え、生活にも支障をきたすアトピー性皮膚炎。どのような治療や対策が有効なのでしょうか?



現在、一般的に行われているのは3点。抗炎症外用薬のステロイド外用薬をはじめとする薬物療法、保湿を中心としたスキンケア、原因や悪化因子を見つけて除去などの対策を取るというもの。


しかし、アトピー性皮膚炎は複雑な相互作用によって発生しており、現時点では完治は難しいとされています。


そのため、治療の最終目標(ゴール)は、症状がないかあっても軽微で、日常生活に支障がなく、薬物療法もあまり必要としない状態に到達し、それを維持することなのです。


 


新たに承認を得た治療薬が登場


さまざまな治療がありますが、今回取材した日本イーライリリーが新たに承認を取得した治療薬が、「オルミエント®」です。


オルミエント®は、アトピー性皮膚炎の病態形成に関わる代表的なサイトカインのシグナル伝達に関わるJAK1/JAK2を阻害し、炎症を抑える薬剤。


既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎に対して、1日1回投与でOKな日本初の経口JAK阻害剤です。


国内外で行われた臨床試験では、すでにアトピー性皮膚炎に対する有効性及び安全性は確認されているそうで、今後の治療の幅が広がりそう!


 


アトピー性皮膚炎による症状の制限を受けない生活を実現するためにも、治療の選択肢として知っておくと良さそうですね。


 


※参考/画像引用:日本イーライリリー


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