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ストレスもニオイの元に!専門家に聞く「疲労臭」の要因と対策法

ANGIE / 2021年7月16日 11時0分


ジメジメと湿気が高く、気温も高い季節。仕事で汗をかいて、自分の身体からツーンと漂うにおいに「くさっ!」……なんて経験はありませんか?


体臭にはさまざまな要因がありますが、昨今ではストレスで発生する「疲労臭」にも要注意だそうです。


今回は、におい分析のスペシャリストである東海大学理学部化学科の関根嘉香先生に、疲労臭についてのお話をうかがいました。


 


心理的なストレスでも「疲労臭」が発生する!


関根先生によると、疲労臭の原因物質はトイレの嫌なにおいの成分としても知られるアンモニアで、鼻にツンとくるような刺激臭がするそう。


この疲労臭、当初は運動するなど身体を動かしたときに発生するものと考えられていたそうなのですが、その後の研究で新たな事実が発覚しました。


どれだけ運動をしてもアンモニアが出ない人や、逆にイスにじっと座っているのにアンモニアが増えた人もいたそうです。


つまり、身体の疲れと心の疲れ、その両方が要因でアンモニアが増えて「疲労臭」になるというわけです。


 


夏は汗をかきやすい上に、昨今はリモートワークや自粛生活など心理的なストレスにさらされることも多くなっています。


ストレスでぐったり疲れている上に身体からトイレのにおいがするなんて、想像しただけで恐ろしいことです……!


 


「疲労臭」解消のカギはビフィズス菌

「疲労臭」を予防するには、一体どうすれば良いのでしょうか?


関根先生が森永乳業と共同で研究を進める中で、「疲労臭」の抑制には「ビフィズス菌」が関わっている可能性があることが分かったそうです。



共同で実施した試験において、牛乳由来のオリゴ糖「ラクチュロース」を摂取すると、ビフィズス菌が増加。するとアンモニア放散量が減少し、「疲労臭」を抑制できることが判明したそう。


ビフィズス菌が大腸でつくる乳酸や『短鎖脂肪酸』の一種である酢酸の存在が、最大要因と考えています」と、関根先生。


酢酸が大腸内を(弱)酸性にすることで、アンモニアが血中に移行しにくくなり、悪玉菌を抑制。


結果的にアンモニアが生み出されにくくなる……というのが、『疲労臭』抑制のメカニズムだそう。



しかもビフィズス菌はアンモニアを減らすだけでなく、若い女性や赤ちゃん独特の「桃のような甘い香り」を増やす可能性も期待できるそうです。


疲労臭を減らした上に天然の甘い香りを増やしてくれるビフィズス菌、ぜひ日頃から摂取しておきたいですね。


 


「疲労臭」対策にはビフィズス菌入りのヨーグルトがおすすめ!


ビフィズス菌を摂るにはサプリやドリンクなどさまざまな方法がありますが、手軽でおすすめなのがヨーグルトです。ヨーグルトならコンビニにも売っていますし、安価なので毎日続けやすいですよね。


ただしすべてのヨーグルトにビフィズス菌が入っているわけではありません


乳酸菌だけで作られているヨーグルトもあるので、パッケージをチェックして、ビフィズス菌が入っていることが明記されているものを選びましょう。


 


疲労臭対策だけでなく、ビフィズス菌で腸内環境を整えるとさまざまな健康・美容効果が期待できます。


この夏のにおいケアをきっかけに、腸活を習慣づけてみてはいかがでしょうか。


関根嘉香先生プロフィール

関根嘉香先生 お写真 最新版

東海大学理学部化学科教授。ヒト皮膚から発生するガス成分(体臭)を測定し、健康状態との関連を研究。

におい分析のエキスパートとして多数のTV出演などメディアでも活躍。


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