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“生理が、あきらめる理由にならない世界”を目指す「ハートサポート2022」プロジェクトの女性支援

ANGIE / 2022年3月14日 11時0分


「生理の貧困」という言葉を耳にすることが増え、日本でも社会問題となっていますが、さらに深刻な状況を抱えるのがアフリカ・ザンビア。


そんなザンビアの女の子たちを支援する活動、「ハートサポート2022」プロジェクトを行っているのがエリエールブランドの生理用品「エリス」を展開する大王製紙株式会社です。


ザンビアの女性が抱える生理に関する悩みや現状、私たちにもできる支援方法やプロジェクトの詳細などを、大王製紙株式会社 出野結香さんに伺いました。


 


「ハートサポート2022」では生理に悩むザンビアの女性を支援できる自動販売機が初登場!


2018年より「世界の女性のおかれた環境や課題について考えるきっかけとしてほしい」との想いから、開始されたハートサポートプロジェクト。


支援先となるザンビアの女性たちの多くは生理用ナプキンを買うことができず、古着や新聞紙などの不衛生なもので代用するため、劣悪な生活環境下で感染症などのさまざまな問題が発生しているそう。


「日本でも生理用ナプキンを親に買ってもらえず、自分のお小遣いで買っているという話も聞きますが、ザンビアではそもそも買うことができない子が多くいます」と出野さん。



こうした現状を踏まえ、渋谷区立宮下公園で開催される、夢に向かって努力する若者を応援するイベント『MIYASHITA CULTURE PARK ~NEW STAGE~』において、2022年3月5日(土)〜3月18日(金)までの期間限定で、ザンビアの女の子たちにナプキンを届けられるオリジナルの支援自動販売機を初設置!


こちらの自動販売機で「支援」を500円、1,000円、2,000円で購入すると、ザンビアへ布ナプキン1枚分相当の材料費(1枚500円)として金額に応じた布ナプキンの枚数分の材料費が届く仕組み。


「布ナプキンなら繰り返し使うことができます。また材料費としたのは、現地の女の子たちに布ナプキンの作り方も教えてあげることで、継続して支援できる状態にしたいという狙いがあります」(出野さん)



自販機なら飲み物を買う感覚で気軽に支援ができますし、さらに御礼品としてオリジナルのエコバッグが出てくる仕組み!


「このエコバッグを持ち歩いていただいて、『あれってなんだろう?』と周りに認知してもらったり、さらなる支援の輪が広がってくれるといいなと思っています!」(出野さん)


 


生理の正しい知識、悩み相談の場を開設


また、ザンビアの女性の多くは、文化・慣習的に生理について話すことがはばかれたり、生理に対して“きたない”というイメージがあるなど、生理に関する知識が不足しているのだとか。


先進国の日本でも少なからずこのようなイメージはまだつきまとうので、ザンビアの女の子たちの気持ちを推し量ると胸が痛くなります…。


「正しい知識と、保健衛生が学べるようにコミュニティスペースを開設していて、そこでピア・エデュケーターとして支援に協力してくれる現地の女の子たちにスキルをレクチャーし育成する活動も行っています」と、出野さん。


学校に行っていなくても通うことができて、看護師さんも常駐しているので必要なサポートが受けられるそうです。


保健室的な感覚で、駆け込むことができる場所があることは、現地の子たちにとって心強いことでしょう。


 


生理で夢を諦めない。世界の現状を知る


ザンビアでは生理が理由で学校を休み、十分な教育を受けられず、夢を諦めてしまう女性も多くいるという悲しい現状もあるそうです。


今回「ハートサポート2022」で支援自販機が設置された『MIYASHITA CULTURE PARK ~NEW STAGE~』は、コロナ禍で発表の機会が急激に減ってしまったことを受け、渋谷カルチャーの発信拠点であるMIYASHITA PARKで、ファッションやアートの晴れ舞台を設けるイベント


夢や目標に向かって努力する若者が集まる場所に支援販売機を設置することで、夢に向かって頑張る若者とハートサポートの接点を深め、ザンビアや世界の状況をまずは知ってもらいたいという想いが込められているそう。


「社会貢献に関心がある層が18〜24歳と言われているので、若者カルチャーの地である渋谷を選びました。まずは立ち止まって自販機を見てもらいたいです。写真を撮ったりSNSで現状を広めてもらえたりしたらうれしいなと思っています」(出野さん)


 


生理が、我慢しなければならない、あきらめる理由にならない世界へ。


身体的にも相当つらい生理ですが、ザンビアの女の子たちの心理的苦労を想像するといたたまれない気持ちになります。


身近にできる小さなアクションとして、まずはこのような状況を知る、誰かに伝えることが、SNSが発達した世の中で世界を変える可能性を秘めているのではないかと思います。


 


取材・出典:大王製紙株式会社


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