人生100年時代の恋のあり方。60代でマッチングアプリでの出会いを果たした男性の意外な行動とは
ANGIE / 2022年4月14日 9時58分
出会いの日常的なツールになったマッチングアプリ。
AIがマッチングを行うアプリも登場して、よりマッチングの精度は高くなっているようです。
その一方で、マッチングアプリ未経験の中高年にとっては未だに手を出しにくいツールであることも事実でしょう。
「リアルに会っていない異性とマッチングするって、大丈夫なの?」
そんな不安は、年代が上がるほど持ちやすい傾向があるのではないでしょうか。
実は先日、ある60代の男性がマッチングアプリで結婚を視野に考えたい女性に出会ったという話を聞きました。
いくつになっても出会いをあきらめない姿勢に感銘を受けた筆者。その後の展開は、さらに興味深いものでした。
男は(マッチングアプリで)女に出会った
男性は還暦を過ぎて、残りの人生を共に過ごすためのパートナーが欲しいと、マッチングアプリを利用してみたそうです。
幸運にもお相手が見つかり、男性は彼女に連絡をします。彼女もどうやら男性のことを気に入った様子で、写真も送ってくれました。
写真はアプリで加工されてはいましたが、実年齢よりもずいぶん若く美しい女性でした。
年代が近く話も合うことから、男性は次第に結婚を視野にお付き合いを考えたいと思うようになったそうです。
人生100年時代の新たな老後の生き方として、新しいサービスを利用しながら意欲的に出会いを求めていく姿を素敵だなと思いました。
男は女の身元調査を始めた
しかし、そこで男性は本来のマッチングアプリとは無縁の行動を起こします。
男性は彼女が暮らす地域の知人に女性の写真を送り、彼女の身辺調査を依頼したのです。どのような人柄か、容姿は写真と同じかなど。
依頼された知人は、男性のために女性の身元調査を開始。周囲の人に写真を見せて回り、知っている人がいないか探し始めました。
周囲の人たちも、マッチングアプリだけじゃ身辺調査したくなるのは当たり前だと理解を示し、その場は即席探偵事務所化しました。
周囲からの情報で女性像を盤石なものに固めたい男性ですが、その裏には男性の不安と猜疑心が透けて見えました。
人生100年時代の恋
一緒にいて居心地がいいという感覚は、スマホを通しただけではわからないもの。相手の雰囲気や臭い、歩き方や食べ方なども、心地よさを測るうえで大切な要素だからです。
だからこそ、相手の身辺情報よりもまず先に会って、人となりを自分の感覚で確かめることが大切です。
信用できる仲人の太鼓判が欲しいというお見合い全盛期の昭和の感覚と、令和のマッチングアプリの間で揺れる男性心。
せっかく高齢者というハードルを越えて新しいツールに挑戦しているのに、大事なところで年相応のストッパーをかけてしまったんですね。
マッチングアプリはもちろんリスクがあることは事実ですが、そのリスクに勝るメリットがあるからこそ、これだけ利用者が増えているのでしょう。
男性とお相手の女性がその後どうなったかはわからないのですが、ぜひ失敗をしても次に向けて、自分自身でお相手と向き合っていてほしいなと思います。
挑戦する気持ちがなくなることが老いること
仕事ではトライアンドエラーを繰り返して、経験値を上げていくことが大切だと言われます。エラーの経験から学ぶことはたくさんあり、エラーが減って成功へと近づくのです。
恋愛においても同じことが言えます。エラーを恐れず挑戦することで、最良の相手へとたどり着けるはず。
大切なのは何歳になっても「トライする」そのこと自体なのです。
デヴィ婦人はインタビューで「挑む気持ちを失くしたときが、自分が年老いたときなんだなと思う」と語っていました。裏を返せば、実年齢と老いはそれほど関係ないということでしょう。
私たちはつい年相応に振る舞おうとしてしまいます。なにごとも年相応に、みっともなくならないようにと。「いい歳して」なんて世間に思われたら恥ずかしいですしね。
でも本当は心の中では、こうも思ってはいませんか?
「いくつになっても挑戦して良い!」と。
その結果、無様に恋に破れるかもしれませんが、そんな風に全力で生きることに憧れている自分もいるのでは。その失敗が、いずれ成功へと繋がるのであればなおさらです。
還暦を過ぎても、まだまだ挑戦する(そして失敗する)時間はあります。
だって100歳まで生きる時代らしいですからね。
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