【なぜバカは愛されるのか?】臨床心理士が明かす「愛される女性」になるコツって?
ANGIE / 2015年10月1日 9時59分
美人すぎる臨床心理士として、メディアに引っ張りだこの山名裕子先生。
東京青山にある「やまなmental care offfice」には、ビジネスや恋愛、家族関係など、さまざまな悩みを抱えた方が、日々訪れています。
カウンセリングで出会う多くの方は、真面目で努力家。完璧を目指すあまり苦しくなってしまっているケースがとても多いのだとか。
そこで山名先生が提案するのが、窮屈でストレスいっぱいの心を開放する思考方法「バカ力(ばかりょく)」です。
完璧を目指さなくても、人から愛され幸せに過ごす方法がある! 素直で愛らしい、人をひきつける「バカ力」をご紹介します。
心を病んでしまう女性たち・・・
精神科医の父親の影響で、物心ついた頃から心理学に興味を持っていた山名先生。臨床心理士になったきっかけは、同世代の女性たちが持つ悩みに触れたことだったと言います。
「大学で心理学を学んだあと、しばらく雑誌などのモデル活動をしていた時期がありました。周りには、芸能界をめざすモデルの卵たちがいっぱいいて、彼女たちは皆、人もうらやむ美貌の持ち主。
でも、『明日には仕事がなくなるかもしれない』という不安定な環境の中で、心を病む人がたくさんいたのです。不眠症に悩まされていたり、人と話すのが怖くなってしまったり。
彼女たちの相談を受けながら、何か力になりたい、カウンセリングを勉強したいと思うようになったのです。それから心機一転、大学院に入学し、臨床心理士の勉強を開始。カウンセラーとして生きていこうと決めました」
カウンセラーとしてさまざまな人の悩みに寄り添うなかで山名先生が気づいたことは、「皆とても真面目で、努力を重ね、一見“成功”しているように見えるのに、心ががちがちに縮こまっていて苦しそう」ということ。
真面目ゆえに、ひとつの答えに固執してしまったり、違う考え方を受け入れられなかったり……。そんな方たちに「成功する方法はひとつじゃない」「もっと心を楽にしてもいいんだよ」と伝えようと考えたとき、「バカ力」というキーワードにたどり着いたのだと言います。
「バカ力」が高い人の特徴って?
「バカ力には、“適応力”や“行動力”、“コミュニケーション力”などあらゆる人間力が含まれますが、簡単に言えば“自分のありのままをさらけ出せる力”。
私が、バカ力が高くて本当に魅力的だと思っている女性のひとりに、タレントの鈴木奈々さんがいます。実際にお会いして感じたことですが、鈴木奈々さんには『こうすべき』という凝り固まった部分がなく、思いのまま発言し、行動し、人を丸ごと受け入れる器があります。
自分をよく見せよう、という表裏がないので、こちらも安心してオープンになれますし、嫌味がないんです」
脱ストレス!「バカ力」を高める方法
「バカ力」を高め、日々のストレスからすっと解放されるには、どんな方法があるのでしょう。今日から始められる4つの方法を教えてもらいました。
バカ力を上げるには?
ネガティブ感情が出てきたら、「その根拠は?」と自問してみる
「カウンセリングで人間関係に悩まれている方の多くは、物事を正しいか否かで判断する“白黒思考”が強く、こう行動したなら、こう考えているはずだ、などとひとつの考えにこだわってストレスを過大に感じがちです。
例えばLINEで既読スルーされました、というケースがあったとします。『返信がないなんてありえない!』『嫌われたのかもしれない』などと突発的にネガティブ感情が生まれたとしても、『じゃあどうしてそう考えたの?根拠はある?』と自問してみると、『いや、相手にもこんな事情があるかもしれない』などと、ネガティブ感情は少しずつゆるまっていきます。
『どうしてこう思うんだろう』と、自分の思考クセに疑問を投げかける習慣を持っておくと、心がラクになりますよ」
できなかったことができるようになる「成功体験」を作り出す
「人は誰でも、周りから認められたい生き物。これを承認欲求と言います。人からだけではなく、自分で自分を認めてあげることができれば、承認欲求は満たされていきます。満たされれば自信につながり、『私はこんなに頑張っているのに、どうして誰も評価してくれないの』と周りからの承認を過度に求める思考も少なくなっていきます。
そこで、自分を認めてあげる簡単な方法は、新しい趣味や習い事を始めること。どんな簡単なことでも、できなかったことができるようになることは、人に自信をもたらします」
1日5分でもOK 一人だけの時間をつくる
「人のストレスが最小になる時間は、一人になるときと言われています。1日に5分でもいいので、自分だけの空間、時間を作りましょう。
その際、好きな香りや音楽など、自分がリラックスできる“五感を刺激するもの”を用意すると、その香りを嗅ぐときにはリラックスするというアンカリング効果を得ることができます」
自分の短所を書き出し、プラスの言葉に変換していく
「人は誰もが、何らかのコンプレックスを抱えています。ついつい目を背けがちな自分の嫌なところを書き出し、コンプレックスをまず認めていきます。
その上で、それぞれをポジティブな言葉に変換していくのです。『計画性がない』という弱さは『行動力がある』に、『話下手』は『聞き上手』というように。弱みも違う見方をすれば強みになる、と考えられれば、白黒思考も少しずつゆるんでいきます」
いかがでしたか。「バカ力」と聞いて「バカになんてなりたくない!」と思っていた方も、「バカ」への印象が少し変わったのでは?
もっと「バカ力」について知りたい方は、山名先生の著書『バカ力 完璧をめざさない強さ』を読んでみてください。
※参考:『バカ力 完璧をめざさない強さ』山名裕子著・ポプラ社刊
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