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声優・TARAKOさんありがとうの会― ちびまる子ちゃんファミリー、山寺宏一、中尾隆聖ら別れの言葉を送る

アニメ!アニメ! / 2024年6月15日 16時10分

2024年3月4日に逝去された声優・TARAKOさんを偲んで、6月15日に「TARAちゃんありがとうの会~たいせつなきみへ~」が執り行われた。第一部では800人を超える関係者が参列した。


式典には、アニメ『ちびまる子ちゃん』初代プロデューサー清水賢治さん、声優の中尾隆聖さん、キートン山田さん、山寺宏一さん、お天気キャスターの木原実さん、爆笑問題など、TARAKOさんと深く関わりがあった方々が集まった。


祭壇デザインは、『ちびまる子ちゃん』で美術監督を務める野村可南子さんが考案。花畑の中で楽しくギターを奏でるTARAKOさんを囲み、まる子(ちびまる子ちゃん)、みかん(みかん絵日記)、タルるートくん(まじかる☆タルるートくん)、フランケンロボくん(それいけ!アンパンマン)、そらジロー(日本テレビの天気予報のマスコットキャラクター)らTARAKOさんの演じたキャラクターたちが音楽を楽しんでいる世界が表現された。


別れの言葉では、番組立ち上げからナレーションを務め、30年以上にわたりTARAKOさんと『ちびまる子ちゃん』を支えてきたキートン山田さんが、TARAKOさんの誕生日にメールのやり取りをしていたことを語る。
「何十年もやり取りしてきたのに、今までで文章が一番短くて、いつも絵文字いっぱいなのにひとつもなくて……異変を感じてました」と明かし、その数ヵ月後の訃報にうろたえたという。
そして、お決まりの口調で「まる子よ、順番が違うだろ。友蔵が先である。後半へ続く」と締めくくり、会場を和ませた。


途中、アニメ主題歌である「おどるポンポコリン」を合唱するシーンも。父・ヒロシ役の屋良有作さん、おじいちゃん・友蔵役の島田敏さん、おばあちゃん・こたけ役の佐々木優子さん、お姉ちゃん・さきこ役の豊嶋真千子さんら、ちびまる子ちゃんファミリーを中心に、手拍子を交え歌い合い、会場はにぎやかな雰囲気に包まれた。


式典後の囲み取材では、山寺宏一さんが「いつも励ましてくれて、笑顔しか思い出せないです」と涙ながらにコメント。年齢も近く、共演作品も多いため、親交も深かったというお2人。念願の『ちびまる子ちゃん』共演時には「ずっと出てほしかった!」と大変喜んでもらい、収録後に飲みに行こうと誘われたとのこと。「僕もそこそこの年齢なので、ファミレスで夕方から飲むなんてあまりないのですが(笑)、かなり長い時間ファミレスに居座って、楽しくて……」と思い出を振り返った。

また、『ちびまる子ちゃん』について、「TARAちゃんじゃなければ、日本中、世界中で愛される作品にはならなかったんじゃないかと思います。声優は作品のごく一部を担当していて、その声優ではなければならないという作品はそうそうない」とTARAKOさんの才能を称えた。


TARAKOさんは、2024年に入り体調を崩し療養しつつ活動。容態が急変し、3月4日、63歳で亡くなられた。1990年より放送開始したアニメ『ちびまる子ちゃん』の主人公・まる子役を初回放送より34年間にわたり演じた。キャスティングのきっかけは、原作者・さくらももこと声が似ていることからだった。
なお、まる子役の後任は菊池こころが担当している。


(C)さくらプロダクション / 日本アニメーション

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