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実写映画「ブルーピリオド」眞栄田、高橋らの撮影現場の様子とは?「あえて距離を詰め過ぎないように…」美術室シーンの現場取材レポ

アニメ!アニメ! / 2024年7月3日 12時0分

実写映画『ブルーピリオド』が2024年8月9日に公開される。このたび本作より、2023年6月下旬に都内の廃校を利用して撮影が行われた、矢口八虎(眞栄田郷敦)、ユカちゃん/鮎川龍二(高橋文哉)、佐伯昌子(薬師丸ひろ子)が美術室で正対するシーンの現場取材レポートが届いた。


映画『ブルーピリオド』本ポスタービジュアル

授業で描くことになった1枚の絵をきっかけに、絵を描くことの楽しさに目覚めた八虎は、倍率200倍ともいわれる最難関の国公立・東京藝術大学の存在を知る。八虎は藝大を第一志望として、美大受験に挑戦することを決意。物語が大きく動く起点となる重要な場面だ。


映画『ブルーピリオド』場面写真

「単なるコスプレにはしたくない」という製作陣の強い思いから念入りな衣装合わせを経て生まれた八虎の制服姿のヴィジュアルは、原作の単なるトレースを超えて実在感たっぷり。脱色したかのような髪色のヘアスタイルは、ウィッグとは思えぬ見た目と質感がある。そんな八虎の目の前に佇むのは、美術部顧問・佐伯昌子役の薬師丸だ。モニターを覗く萩原健太郎監督も思わず「ずっとこうだったかのように自然…」と唸るほどナチュラルなオーラを放つ。


一方、眞栄田は八虎の心の揺れ動きを動作でも表すべく、ズボンのポケットに手を入れたり、セリフのどの時点で薬師丸に近づくのがベストなのかを探ったり。萩原監督と入念なディスカッションを重ねて撮影本番に臨んだ。


そして、真剣な眼差しの寄りのショットを撮り終えた眞栄田は、モニターで確認する萩原監督に「僕、芸大目指しそうですか?」と聞く。すると「うん、受かりそう」と満面の笑みで萩原監督が答えるなど、緊張感ある撮影の中にも適度な緩和があり、それぞれの充実ぶりを伺わせた。


映画『ブルーピリオド』場面写真

ユカちゃん役の高橋はそんな二人を見守りつつ、美術室で自身の導線と入りのタイミングを確認している。高橋は龍二の中性的な魅力を表すために約8キロの減量に挑戦しており、学ランとセーラー服をジョイントしたかのような個性的な制服は、原作のデザインを参考に高橋の体形にフィットする形で縫製されたそうだ。


製作陣が「クランクインしたばかりということもあるし、八虎とユカちゃんという相対するキャラクター性もあって、お二人はあえて距離を詰め過ぎないようにしている雰囲気がある。先々の撮影に向けて緊張感を高めているようだ」と指摘するように、カメラの外で眞栄田と高橋がベタベタと慣れ合う様子は皆無だった。


小休憩の時間になると、眞栄田は楽屋を離れてフラッと美術室へ。教室全体を俯瞰して見渡せる教卓にもたれながら口笛を吹く。各々が自分のペースで撮影という時間を無理なく共有する、そんな様子を伺わせる印象的な姿を見せた。


映画『ブルーピリオド』メイキング

「代役ではやらない」という製作陣の意向を受けて、キャスト陣はクランクイン前から絵の練習をスタートさせていた。2022年末から新宿美術学院(現ena美術)のレジェンド講師・海老澤功のもとで基礎から絵を学んだ眞栄田は、海老澤から「八虎のように受験すれば合格するぐらいの力はある」と太鼓判を押されるほどめきめきと上達した。だがエキストラの生徒も交えて美術室で八虎たちがキャンバスに向き合うシーンの撮影では、そんな持ち前のセンスが思わぬ壁になった。


絵を描き始めて間もない八虎の様子を捉えるカットでは、鉛筆を握る眞栄田の手元や画用紙に向かう姿勢が絵を描き慣れている人のように見えすぎるという問題が発生したのだ。静物画のデッサンに向き合う眞栄田の鋭い視線に対して、萩原監督は「目線からして絵が上手そうだな…」と苦笑い。撮影に帯同する海老澤も「一度絵を描くことに慣れてしまうと、下手に描くことが逆に難しくなる」と悩ましそうだった。


映画『ブルーピリオド』メイキング

眞栄田もモニターの前に現れて、絵を描く自分の所作を確認しながら、海老澤と「どうすれば素人っぽく見えるか」を相談する。鉛筆の持ち方を直角に変えたり、海老澤から「絵を見るのではなく描くことに集中するような様子で」とのアドバイスをもらったりしながら、ショットやカットが丁寧に積み重ねられていった。


機材準備を待つ間、眞栄田はごく当たり前のように鉛筆をカッターの刃で削る。画材一式は小道具でありながらも、キャスト陣にとっては大切な相棒でもあるかのような愛着がすでに生まれている。その愛が宿り、スクリーンからもにじみ出るであろう本編に期待が高まる。


実写映画『ブルーピリオド』は、2024年8月9日に公開される。


映画『ブルーピリオド』
8月9日(金)全国ロードショー
眞栄田郷敦
高橋文哉 板垣李光人 桜田ひより
中島セナ 秋谷郁甫 兵頭功海 三浦誠己 やす(ずん)
石田ひかり 江口のりこ
薬師丸ひろ子原作:山口つばさ『ブルーピリオド』(講談社「月刊アフタヌーン」連載)
監督:萩原健太郎
脚本:吉田玲子
音楽:小島裕規 “Yaffle”
主題歌:Wurts「NOISE」(EMI Records / W’s Project)
製作:映画「ブルーピリオド」製作委員会
制作プロダクション:C&I エンタテインメント
配給:ワーナー・ブラザース映画


(C)山口つばさ/講談社(C)2024 映画「ブルーピリオド」製作委員会

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