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デビュー曲は『神飢え』ED主題歌!立花日菜『I'm GAME!』リリース記念インタビュー

アニメ!アニメ! / 2024年7月4日 18時0分

アニメやゲームの主題歌、テーマソングなどを歌うアーティストに楽曲について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2024年7月号には、「神は遊戯に飢えている。」EDテーマ・『I'm GAME!』をリリースした立花日菜が登場。


曲の表情に寄り添って歌っていきたい


――アーティストデビュー、おめでとうございます! デビューのお話はいつごろ決まったのでしょうか?


だいぶ以前から企画をしてくださっていたようなのですが、私のところにお話が来たのは、アーティスト活動をするかしないか、決めなければならない締め切りの1週間くらい前だったんです。ちょうどあるコンテンツの大きなライブの前だったのと、私が心配性ですぐにオロオロしちゃうのをマネージャーさんが汲み取ってくださり、ライブが終わるまで待ってくださっていたんですね。その結果、来週には結論を出さなければいけないと言われて、プチパニックからアーティスト活動のお話はスタートしました。


――もともとアーティスト活動に興味はありましたか?


それが想像もしていなかったんです。マネージャーさんにも以前から、仮にそんなお話があったとしても私はまだ大丈夫ですとお話していたくらいで。それもあってすごく驚きましたし、最初にお話をいただいた段階で『神は遊戯に飢えている。』(『神飢え』)のタイアップが決まっていると言われてどうしようかとひとしきり考えました。


――何が決め手になって活動しようと思えるようになったのですか?


自分が積極的でないことをやるのは大変だし、イヤになってしまうかもしれないから、あまり前向きには考えていないというお話は、音楽スタッフさんにさせていただきました。そうしたら、スタッフさんから「立花さんでいきたいです」と強く言っていただいて。その言葉で私にもできることがあるかもしれないと思い、一歩を踏み出せました。


――『神飢え』のED主題歌である「I'm GAME!」は、曲も歌詞もできあがった状態で立花さんの元に届いたのでしょうか?


そうですね。プロデューサーさんは、別作品でお世話になっていた方で、作品の音楽もすごく好きでしたし、この方に任せておけば間違いないと思っていました。ですから、「I'm GAME!」も絶対にいい曲だし、あとは私が一生懸命歌うだけだなという気持ちでいました。


――「I'm GAME!」の曲を最初に聞いたときの感想は?


すごく爽やかで、月並みですがいい曲だなと思いました。クセがあまりないから、どんなふうに歌ってもいいんだろうなとも感じて。歌い方次第で色が変わると思ったので、実際のレコーディングではかなり苦戦しました。


――自由度が高いからこそ、なかなか正解が見付からないような?


そのとおりです。まず、キャラクターでもユニットでもなく、ソロの立花日菜として歌うにあたり、どう歌ったら正解なのか、プロデューサーさんが思い描いていた曲になるのか、そしてアニメのEDに合うのかを考えてしまったんです。悩みに悩んでスタッフの方に助言をいただきつつ、手取り足取りのような状態で、いろいろと試して完成形にできました。


――立花さんからは、何か希望は出しましたか?


仮歌よりもキーをひとつ上げてもらいました。自分の曲だからこそ、歌っていて楽しみたいと思ったんですね。もちろん、アニメの雰囲気を壊さないという前提はありましたが、できればキーをひとつ上げるか下げるかしたいと相談して上げてもらったんです。ただ、自分では歌いやすくするつもりが、逆に難しくなってしまって(笑)。


――冒頭からキーが高いですよね。


そうなんです。「うわ、やっちまった!」みたいな気持ちになりました。でも、キーを上げたからか、自分的には歌の表情を出しやすくなったんです。思ったとおりの気持ちで歌えたので、結果的には希望を出してよかったなと思っています。


――レコーディングでは、どんなことを大切にして歌いましたか?


楽曲の表情に寄り添った爽やかさと、ちょっとすかした感じも盛り込みたいと思っていました。また、ディレクターさんと、皆さんから期待されている立花日菜像を要所要所で入れていきたいというお話もして。ちょっとかわいくあざとさもあるアプローチや、歌詞に合わせて手のひらで相手を転がしているような表現もしました。歌詞が、作品のヒロイン・レオレーシェ様にリンクする部分が多く、彼女のキュートな感じも乗せて歌ったので、最初に自分が想像していたものよりは、だいぶかわいくなったなと思っています。


――テイクは重ねましたか?


もっと楽しくとか、もっとラフにとか、いろいろな歌い方でテイクを試させてもらったので、かなり重ねたと思います。ただ、参加している別コンテンツで毎回ものすごい数のテイクを取る作品があって、それが普通だと思っていて(笑)。だから、逆にこれくらいでいいのかな、みたいに思ってしまいました。それでも、歌詞カードへの書き込みがすごく多くなって、いろいろ考えながら歌わせてもらえたんだなと感じています。


――キャラソンはたくさん歌われていますが、キャラソンとソロの違いみたいなものは感じましたか?


レコーディングの最初に「どうしたいですか?」と言われてすごく困ってしまったんです。キャラソンだと、どのシーンで流れるか、どんなお話か、どんな心情かなど教えていただけることも多いんですね。それに対して自分がどう歌うかをすり合わせていくような感じなので、「どうしたいか」と聞かれることがあまりなくて沈黙してしまって。自分の意思が入れられるところがまず違うなと感じました。


――ちなみに、それにはどう応えたのですか?


「デビュー曲なので、どうしたらいいかわからないけれど、立花日菜らしい曲にしたいという思いはあります。どうしたらファンの方が喜んでくれるような曲になりますか?」って逆に質問をしました。そこからスタッフの方とひとつひとつ相談しながら作り上げていけたなと感じています。


――レコーディングでOKが出たあと、本当に大丈夫か不安になったりしませんでしたか?


なりました! でも、歌っている間は不安にならないように全力で取り組んだので、それを否定したくない気持ちもあって。先々、聞き返したときにもっとこうしたらよかったと思う日がくるかもしれませんが、それでもこのときの最善は出し切れたと思うんです。今の私の精一杯で歌えたので、不安はあっても悔いはないレコーディングになりました。


――立花さん的な「I'm GAME!」のお気に入りポイントは?


歌っていてとくに楽しかったのは落ちサビです。そこからラストのサビまでは歌っていても聞いていても楽しいし、「I'm GAME!」の聞きどころかなと思っています。


――初回限定盤同梱のBlu-rayにはMVも収録されますね。


私しか映らないということだったので、衣装替えやメイク替え、撮影も多くて大変そうだなと思っていたんです。でも、私以上にスタッフさんがとても忙しそうでした。撮影は、撮影チームの皆さんがどんな絵を録りたいかを明確に伝えてくださったので、イメージもしやすく、メリハリのある撮影ができたなと思っています。ただ、ノートを破るシーンはすごく難しかったんです。なぜかノートの表紙ごと破いてしまったりもしました(笑)。実際の映像で使われたのも、じつはペンを手で飛ばしているんですよ。でも、都度スタッフさんが褒めてくださったのでやりきることができましたし、いい経験になりました。


――まさかのジャージ姿には驚きました。


意外性がありますよね(笑)。イメージと違うとよく言われるのですが、もともと私は奇抜な服が好きなので、そんな私らしさも感じてもらえたらうれしいです。


――最後はおめかしした姿も登場しますね。


あのシーンは、ベッドで跳びはねているんですが、じつはすごく大変でした。楽しそうにしていなければいけないのですが、油断すると落ちそうになってしまうんです。しかもベッドではねると足への負担も大きくて、次の日筋肉痛になるなと思いながらがんばって撮影しました。


――すでにアニメのED映像も見られますが、実際にオンエアで見たときの感想はどうでしたか?


自分の曲がお話の締めに使われているのを見て、すごいことをしたんだと思いました。アニメの制作チームの方が、曲や歌詞を聞いたり見たりしながら絵を作ってくださったんだと思うと、大役を任せていただいたんだなと感じられて、声優としての活動とはまた違った感動がありました。


――ED映像ではテロップで名前も出ますが、それを見てアーティスト活動を始めたという実感は湧きましたか?


それがまだ実感できていないんです。どこか現実味がないというか……。たぶん、まだアーティスト・立花日菜が自分のなかでしっくりきていないんでしょうね。いつか見慣れるときが来ればいいなと思っています。


――立花さんはパール役で『神飢え』に出演されていますが、作品の見どころと言われたら?


最初に原作小説を読んだときは、すごく難しいなと思ったんです。でも答え合わせがあったり、答えを知ってから読み返せしたりしていくうちに、その複雑なゲーム性にハマっていきました。駆け引きや心理戦も魅力ですし、主人公のフェイさんとレオレーシェ様が楽しみながらゲームしているところも好きで。2人に引っ張られるように周囲の人がチームになって、信頼関係が築かれたりや成長が見られるところも素敵だと思います。私が演じるパールも、お当番回があったり特殊EDを歌わせていただいたり、成長を追いかけてもらえる話も多かったので、見せ場があってうれしくなりました。


――カップリング曲「START!IN MY ROOM」についても教えてください。


「プロデューサーさんが見せたい、ファンの方が見たいと思っているアーティスト・立花日菜をやってみたいです」とお話しをして、作っていただいた曲です。すごくオシャレですし、キャラソンではあまりない曲調だったので、歌うのがすごく楽しみでした。


――クラブミュージックのような雰囲気ですよね。歌詞は等身大の立花さん像が浮かぶようなイメージです。


仮歌ではアウトドアな歌詞だったのですが、作詞・作曲をしてくださったおかもとえみさんが「立花さんのことを語っている曲にしたい」と言ってくださったんですね。その後、ヒアリングをしてくださり、インドア派の私にどんどん近くなっていきました。ギターやネイル、アニメなどのワードは私らしく、できあがった詞からは休日の私っぽさが出ているなと感じています。


――実際に歌ってみての感想は?


すごく歌いやすかったです。最初に曲を聞いたときから、部屋でご機嫌な気持ちのときに出る鼻歌のような、ラフな歌い方をイメージしていたんですね。それを本番のレコーディングに持っていったら、おかもとさんがすごく褒めてくださってうれしかったです。キャラソンを歌うときは「歌よりお芝居」という気持ちが強いのですが、この曲は「音楽」をやっている気持ちが強かった印象です。サラッと聞けるところも素敵だなと感じています。


――曲中にひとつだけセリフが出てきますよね。


セリフの部分は「ささやくように」など、スタッフさんからいろいろなディレクションがありました。自分でもかなりこだわって録りましたので、声優である私のエッセンスを感じてもらえたらと思います。


――デビューシングルはどんな1枚になったなと感じていますか?


最初にプロデューサーさんから「かわいい曲はかわいく、カッコいい曲はカッコよくできるのが立花さんの魅力のひとつだと思っています」と言っていただいたんです。この2曲は、いい意味で統一感がなく、曲の表情に寄り添って歌えたのではないかなと思っています。私は曲を作ってくださった先生方の気持ちを大事に歌いたいので、それをきちんとお届けできていたらうれしいです。


――アーティストとしての今後の目標を教えてください。


いつか、自分でこういう曲が歌いたいと願える日が来たらという気持ちもありますが、皆さんの「こういう歌が聞きたい」とか「こういう歌も歌ってほしい」とか、そんな言葉が次の一歩に繋がっていくのではないかと感じています。アーティストとしての強い思いがないからこそ、私も楽しくみんなも楽しい、私を知らない人が見てもおもしろいなと思ってもらえるアーティストになれたらと思っています。


――最後に、読者にメッセージをお願いします。


私自身は、まだアーティスト活動を始めたことを信じられていない部分がありますが、応援してくださっている方はそろそろ現実を受け止めてくれたころかと思います。これからどんな活動をするかは想像できませんが、皆さんと一緒に楽しいことやおもしろいことを作っていけたらと思っています。付いてきてくださったらきっと皆さんを笑顔にできると思いますので、ぜひ応援よろしくお願いします。



■Profile
たちばな・ひな/6月14日生まれ。宮城県出身。アーツビジョン所属。
声優としての主な出演作は『ウマ娘 プリティーダービー』シリーズ サトノダイヤモンド役、『アイドルマスター シンデレラガールズ』シリーズ 久川凪役など


■『I'm GAME!』
6月12日発売
ポニーキャニオン
初回限定盤2420円(税込)
通常盤1540円(税込)

表題曲はテレビアニメ『神は遊戯に飢えている。』のED主題歌。爽やかで伸びやかな立花の歌声が美しく響く1曲。カップリング曲「START!IN MY ROOM」のほか、初回限定盤に同梱のBlu-rayには、「I'm GAME!」のミュージックビデオ(MV)とメイキング映像を収録する。


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