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劇場アニメ「刀剣乱舞」斉藤壮馬、前野智昭ら6名の声優インタビューが到着!作品や刀剣男士への想いを語る【8月16日公開】

アニメ!アニメ! / 2024年8月16日 10時0分

ゲーム『刀剣乱舞ONLINE』を原案とする完全新作オリジナルストーリーの劇場アニメ『刀剣乱舞 廻 -々伝(どうでん) 近し侍らうものら-』が、2024年8月16日より3週間限定で劇場上映される。このたび、本作に出演する斉藤壮馬、前野智昭ら6名の声優インタビューが到着した。


『とうらぶ』こと『刀剣乱舞ONLINE』は、審神者(さにわ)となったプレイヤーが名だたる刀剣が戦士へと姿を変えた“刀剣男士”を率い、歴史を守るために戦うPCブラウザ&スマホアプリ向けの刀剣育成シミュレーションゲームだ。
DMM GAMESとニトロプラスがタッグを組み、2015年1月のサービス開始以降、大きな支持を獲得。全国に刀剣ブームを巻き起こす一因ともなった。これまでにアニメ・ミュージカル・コンシューマーゲーム・舞台・映画・歌舞伎など数多くのメディアミックスを成功させ、エンターテインメント界を席巻している。


『刀剣乱舞 廻 -々伝 近し侍らうものら-』は、そんなゲームを原案に『刀剣乱舞 廻 -虚伝 -燃ゆる本能寺-』の前日譚を描く完全新作オリジナルストーリーのアニメだ。これまで舞台の脚本・演出を手掛けてきた末満健一が脚本を務め、原案ゲーム『刀剣乱舞ONLINE』の声優陣がキャラクターボイスを担当。これまで描かれてこなかった彼らの物語がいま明らかになる。


このたび、へし切長谷部役・新垣樽助、鶴丸国永役・斉藤壮馬、燭台切光忠役・佐藤拓也、同田貫正国役・櫻井トオル、大倶利伽羅役・古川慎、山姥切国広役・前野智昭ら6名のオフィシャルインタビューが到着。
本作の物語への印象や演じるキャラクター、そして物語の見どころがたっぷりと語られている。劇場版鑑賞前でも鑑賞後でも楽しめる内容になっているので、ファンは必見だ。


■へし切長谷部役:新垣樽助


『刀剣乱舞 廻 -々伝近し侍らうものら-』場面カット

ーー新作オリジナルとして制作される『刀剣乱舞 廻 -々伝 近し侍らうものら-』ですが、本作の企画を聞いた際にどのような印象を受けましたか?


劇場で公開になるということは、収録からだいぶ経ってから聞きました。お話の内容としては、TVアニメの前日譚で、自分が演じているへし切長谷部が関わってくる話だったので、深堀りしてもらえることがすごく嬉しかったです。


ーー『々伝』について、台本を読んで感じた物語の印象を教えてください。


TVアニメ『刀剣乱舞 廻 -虚伝 燃ゆる本能寺-』で、山姥切国広の過去は回想シーンとして描かれていたんです。
僕的にはそのシーンだけで「過去を悔やんでいるんだ」と納得してお芝居を進めていたのですが、そこをさらに深堀りしていて、山姥切の思いとか、傍にいる長谷部たちの思いみたいなものが、鮮明に描かれていたんですよね。
だから、彼らの想いの解像度が、より上がったことは嬉しく思いました。なので『々伝』を見てから、改めて『虚伝』を見ると、印象が違って見えるのではないかと思います。


ーーへし切長谷部は、どんなキャラクターですか?


へし切長谷部は、織田信長の元にあって大事にされていたけれど、直臣ではない黒田官兵衛に下げ渡されたとされている刀なんです。
それを長谷部は傷として持っていて、主(あるじ)に忠誠を尽くして終えるはずだったのに、途中で違う持ち主に渡ってしまったことを、見限られたと感じているんですね。それが織田信長に対してのわだかまりと、自分自身の力不足に対する後悔として残っているんです。
なので、今の主である審神者には、自分が成長し、今度こそ最後まで忠誠を尽くしきろうと願って、精進しているキャラクターなんです。


ーー今作のへし切長谷部を演じる上で、意識したことを教えてください。


まずは、今お話した彼が持っているバックボーン……刀として持っている物語を大事に演じようと思いました。
今回の話だと、前の主である黒田官兵衛のもとに行くことになり、過去の傷と今の主から任せられた任務を果たす使命感の間で板挟みになるんです。
感情が前の主に振られつつも、芯の部分はブレずに今の主に向いているように演じたんですけど、これは気をつけてそう演じたわけではなく、結果的にそうなったという感じがします。


『刀剣乱舞 廻 -々伝近し侍らうものら-』場面カット

ーー今回出陣する6振りのチーム感はいかがでしたか?


上手くバランスを取ってくれていたなと思います。
山姥切に関しては、長谷部がわがままを言って連れて行ったんですけど、それを含めても、好戦的な同田貫正国や、少し離れたところから俯瞰して見ることができる大倶利伽羅、傍にいて、心を軽くしてくれる鶴丸国永や燭台切光忠。それぞれが違う役割を担っている、バランスがいい部隊だったと思います。


ーー『々伝』の見どころや、楽しみにしているシーンを教えてください。


一番は山姥切と長谷部のやり取りです。この2人がここまで関わるのは新鮮でしたので。
長谷部が山姥切に、それまで思っていたことをはっきりと伝えるシーンがあるのですが、そこで彼の成長をすごく感じたので、印象に残っています。
あとは、元の主である黒田官兵衛と対峙したところは、すごいシーンだと思いました。自分そのものを腰に差しているわけで、そこで発する言葉も全部嘘をつかなければいけないというところで、演じていても負荷のかかるシーンでした。
それ以外だと、鶴丸国永と燭台切光忠が、長谷部が煮詰まる直前で心を軽くしてくれるシーンが好きです。


ーー公開を楽しみにしているファンに向けて、メッセージをお願いします。


TVアニメの前日譚なので、この映画を観たあとにまた第1話から観たくなるだろうし、『々伝』から入った方は、物語の始まりとして、とてもドラマチックに描いてくれているので、すごく盛り上がった気持ちでTVアニメに入れると思います。どちらから観ても魅力を増して観られるような良い作品に仕上がっています。
あと、TVアニメと劇場版に言えることは、どちらも一人ひとりの人物の感情を多面的に描いていることです。言いたいけど言えない、その裏にはこういう思いがあって……というのを描いてくれていて、それを演じるのが楽しかったので、作品を観て、それが伝わってくれたら嬉しいです。


■鶴丸国永役:斉藤壮馬


『刀剣乱舞 廻 -々伝近し侍らうものら-』場面カット

――アニメ『刀剣乱舞 廻 -々伝 近し侍らうものら-』(以下、『々伝』)について、台本を読んで感じた物語の印象を教えてください。面白かったポイントはどのようなところでしょうか


今回に限らず、『刀剣乱舞』という作品自体が、それぞれのキャラクターの背負う物語をとても丁寧に描いてくれている印象です。エピソードごとにフィーチャーされるキャラクターは異なりますが、今回でいえば長谷部がやはり記憶に残っています。


――本作のキャラクターに対する印象はいかがですか。TVアニメ『刀剣乱舞 廻 -虚伝 燃ゆる本能寺-』との違いや、新たに見つけたキャラクターの魅力をお聞かせください。また、本作のキャラクターを演じる上で特に意識した部分はありますか


ことさらにこの作品だからこうしよう、というような特殊なアプローチは用いませんでした。本丸ごとにさまざまな表情を見せてくれる鶴丸ですが、その根幹となる部分は変わらないのかなと思います。台本に描かれている彼の魅力をそのままお届けできていたら幸いです。


『刀剣乱舞 廻 -々伝近し侍らうものら-』場面カット

――『々伝』の見どころや、楽しみにしているシーンを教えてください


これはもう、皆さまにご覧いただいて、それぞれのお好きなシーンを見つけていただくほかないと思っています。
個人的には過去へ行き、その時代の人々をどこまで救うことが可能なのか煩悶する彼らの姿にもどかしさとあたたかさを感じました。


――公開を楽しみにしているファンに向けてのメッセージをお願いします


今回ならではの脚本、演出、映像をぜひご堪能くださいませ。よろしくお願いいたします!


■燭台切光忠役:佐藤拓也


『刀剣乱舞 廻 -々伝近し侍らうものら-』場面カット

ーー『刀剣乱舞 廻 -々伝 近し侍らうものら-』(以下、『々伝』)について、台本を読んで感じた物語の印象を教えてください。


より刀剣男士たちの任務、彼らが存在するそもそもの意義にフォーカスしていると思いました。本丸での日常というより、刀の付喪神としての本来の姿を描いていると思ったので、そこは新鮮に感じながら台本を読ませていただきました。


ーー佐藤さんが演じている燭台切光忠はどのようなキャラクターですか?


もともとは伊達政宗所要の刀というところで、眼帯がシンボルになっています。
主であった伊達政宗は派手好きで、注目を集めながらも腹の中では天下を狙っているような食えない人物なのですが、そんな、見た目の派手さだけでない自分の美学を持っている主の“格好良さ”というものにこだわりを持ちながら生きている刀剣だと思ってます。


ーー今回出陣した6振りには、伊達の刀として燭台切以外に、大倶利伽羅と鶴丸国永がいました。


一癖も二癖もある刀剣男士しかいないんですけど、大倶利伽羅は言葉数は少ないですが、彼自身、自分に課せられたものを彼なりに自覚して行動する刀剣なんです。
でも馴れ合うことを嫌うので、彼を部隊から孤立させず、彼の心を尊重しながら進めることができるのは、この部隊の中では光忠しかいないのではと感じました。彼自身をよくわかっているんだと思います(笑)。
鶴丸に関しては、人を驚かせることが好きなんですけど、表現の仕方が違うだけで、燭台切と同じ方向を向いているなと感じるんです。燭台切は鶴丸のことを、鶴さんと呼ぶんですけど、自分ができない部分を鶴丸が補って余りある表現でしてくれるので、それがその敬称に込められた信頼なのかなと思いました。


『刀剣乱舞 廻 -々伝近し侍らうものら-』場面カット

ーーでは、今回出陣した6振りのチーム感はいかがでしたか?


山姥切国広とへし切長谷部のすれ違いが軸にあって良かったなと思っているんです。それが6振りが団結していく要素にもなっていたと思うので。
今回に関して言えば、それぞれがわかりあって先に進むために、必要なエピソードだったと解釈しています。山姥切は、自分が「写し」であることにコンプレックスを持っていて、それが彼のアイデンティティを揺るがすほどの要素なんだと思うんですけど、逆に彼が「写し」だからこそ、という要素もあると思うんです。
つまり、自分の意識と他者から見たときの印象の違いということなんですけど、それは『々伝』を観た方も共感するところなのかなと思っています。
あと、同田貫くんは、この6振りにおいて、部隊が団結するためにいてくれて良かった存在です。すごくフラットだから。任務を達成するために適任の刀剣男士だったと思います。


ーー『々伝』で、印象的なシーンがありましたら教えてください。


わかりやすいことでは、それぞれの刀剣男士の戦いのときのセリフです。今まで『刀剣乱舞』を応援し続けてくれた皆様には馴染み深いものが聞けると思います。
それと物語のとあるシーンで、光忠が鶴丸としゃべっているときに、「守らなきゃだね」って言うんですけど、そこは光忠自身が、なぜ今ここに自分がいるのか、自分が人間に対して何ができるのかというのを改めて考えて、心を決めたシーンだったと思うので、個人的には染み入ったシーンでした。


ーー最後に、公開を楽しみにしているファンに向けて、メッセージをお願いします。


TVシリーズから間髪を入れず劇場上映ということで、我々も喜びと驚きを感じた収録でした。今回の『々伝』に関しては、いろいろな面を見せてくれた刀剣男士たちの、より深い心の部分をえぐった作品になっていると思います。
それをご覧いただいたあとに、またアニメ『虚伝』を観ていただけると、行ったり来たりしたくなると思うんです。そうやって考察・興味が広げられてしまうのが、この作品の面白さだと思うので、ぜひ端から端までお楽しみください。


■同田貫正国役:櫻井トオル


『刀剣乱舞 廻 -々伝近し侍らうものら-』場面カット

――『刀剣乱舞 廻 -々伝 近し侍らうものら-』(以下、『々伝』)について、台本を読んで感じた物語の印象を教えてください。


とても綺麗にアニメ『虚伝』(アニメ『刀剣乱舞 廻 -虚伝 燃ゆる本能寺-』)へと繋がるストーリーになっていたので、「面白い!」「絶対に審神者(視聴者)も楽しんでもらえる」と感じました。
誰もが知る歴史に刀剣男士たちがどう絡んでいくのか、どのような描写がされるのかが気になりながら台本を読んでいましたね。
また、同田貫正国と鶴丸国永が働く場面があるのですが、そこが面白かったです。鶴丸は適当にサボりながら情報収集しているんだろうけど、きっと同田貫は真面目に働いているだろうなと想像しながら収録しました。


――演じる同田貫正国について、アニメ『刀剣乱舞 廻 -虚伝 燃ゆる本能寺-』との違いや、新たに見つけたキャラクターの魅力はありましたか?


舞台『刀剣乱舞』」シリーズの第1作「舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺」を脚本原案としているので、今作の同田貫には舞台版の役者・武子直輝くんの要素も入っているなという印象を受けました。同田貫は口数が少ないイメージがあったのですが、今回は嫌味や冗談を言うシーンがあって、「刀なんだけど人間臭い」というのが新たに抱いた印象でしたね。


――櫻井さんから見て、6振りのチーム感はいかがでしたか?


連携が取れていて、すごく良いチームだと思いました。燭台切は部隊の補佐的な役割を担い、鶴丸はこの中では一番古い刀だけあって、部隊を1歩後ろから見守っている。そして、長谷部のおかげで山姥切が変わるきっかけにもなる。
僕が何より驚いたのは、同田貫が部隊の潤滑油的立ち位置だったこと。戦いの中で大倶利伽羅に「俺ひとりでも十分だった」と言われた際、「お前がいてくれて助かったぜ」と返しているんですよ。同田貫は言い返すイメージがあったので。すごくバランスの取れた部隊でしたね。


『刀剣乱舞 廻 -々伝近し侍らうものら-』場面カット

――演じていて楽しかったシーンや、お気に入りのシーンなどがあれば教えてください。


戦闘シーンももちろん好きなのですが、僕は他シリーズも含めて刀剣男士たちの日常を描くパートが好きなんです。
朝起きて、顔を洗って、野菜を収穫して、ご飯作って、みんなで一緒に食べて……。アニメで動いている姿が見られると「みんなこうやって生活しているんだな」と想像を補填できて楽しくなります。
任務中の様子も同じく。先ほど言ったように『々伝』では人間と関わるシーンがあるのですが、彼らを助けることで歴史に影響があるかないかをこんのすけに確認しているんです。「戦場ではこんなやり取りをしているんだな」「命じられたこと以外でも人を助けたりするんだな。良い奴!」と思いながら演じていました。


――櫻井さんが思う、本作における同田貫正国の見どころをお願いします。


やはり戦闘シーンではないでしょうか。同田貫のイラストを担当されているAKIRAさんとお話をさせて頂いた際、「『刀剣乱舞』はいろんな作品展開があるけれど、同田貫はあまり戦っていないよね」と話したことがあるんです。
しかし、同田貫は本丸の中ではトップクラスと言っていいほど戦いが好きなキャラクターだと思ってるんです。今回やっと戦う機会を得られて良かったなと思いました。是非、戦闘シーンにご注目ください。


■大倶利伽羅役:古川慎


『刀剣乱舞 廻 -々伝近し侍らうものら-』場面カット

ーー完全新作オリジナルとして制作される『刀剣乱舞 廻 -々伝 近し侍らうものら-』(以下、『々伝』)ですが、本作の企画を聞いた際にどのような印象を受けましたか?


この作品は絵柄もきれいでアクションシーンもとても気合が入っているので、大きい画面で観ていただくと迫力がより伝わると思います。
『刀剣乱舞』はたくさんのメディアミックス作品がありますが、その中でも劇場作品となるとこれまでアニメの『刀剣乱舞』を応援してくださった皆さんからしても大きなものだと思います。なので、TVアニメ『刀剣乱舞 廻 -虚伝 燃ゆる本能寺-』(以下、『虚伝』)の前日譚を劇場で公開しますと聞いたときは嬉しかったし、とても面白い試みだと思いました。


ーー『々伝』の台本を読んで感じた、物語の印象を教えてください。


まず嬉しかったのは、大倶利伽羅が出陣するということです。今回の物語も史実とのクロスオーバーがあり、へし切長谷部と山姥切国広の物語が中心に描かれる印象を感じました。
この2人って、なかなか絡むことがなかった気がするんですけど、そこにスポットを当てたオリジナルストーリーということで、これまでの作品と全く異なる切り口だなと、新鮮に思いました。


ーー古川さんが思う、大倶利伽羅はどんなキャラクターですか?


人とコミュニケーションを取るよりは、自分の信念を貫いていきたいという、一匹狼のような刀剣だと思ってます。『刀剣乱舞 廻』に関して言えば、どの作品にも増して刀剣であるということ、つまり戦うための武器であるという芯の部分がしっかりあるなと思いました。
彼を表す特徴的なセリフとして「どこで死ぬかは俺が決める」というのがあるんですけど、あくまで武器なのだから武器として生きよう、戦うためのモノとして生きようという部分が、これまでもあったんです。それが今回、とても大きな彼のアイデンティティになっていて非常に印象的でした。


『刀剣乱舞 廻 -々伝近し侍らうものら-』場面カット

ーー演じるときは、どんなことを意識していますか?


話すときに隙を作らないことです。最初に大倶利伽羅の声を収録したときから比べると、僕もロートーンのボイスが出せるようになったので、自分は自分の仕事を果たすために生きているから、仲良しごっこはしたくないという彼の近寄りがたい冷たい感じを出せたらいいなと思いました。


ーー伊達家伝来の刀ということで、燭台切光忠や鶴丸国永とは旧知の仲となります。それぞれの印象をお聞かせください。


燭台切は、すごく上手に大倶利伽羅をいなしますよね(笑)。手の内を読まれている感じがするので、すごいなと思います。多面的に物事を見ることができる大人だと感じているので、彼みたいな人間がいるから、大倶利伽羅という刀を本丸のみんなから理解される助けになっているのだと思います。
いわゆる伊達の刀達にとって、燭台切は重要な存在だと思います。鶴丸国永は、性格が正反対なんですよね。絡むことは少ないんですけど、ただ何となく大倶利伽羅の考えていることは理解されているのかなと思っています。
そう考えると、大倶利伽羅はみんなから察されている人間なのかもしれないですね。あくまで僕個人の見解ですが(笑)。


ーー最後に、公開を楽しみにしているファンに向けて、メッセージをお願いします。


僕が『刀剣乱舞』のアニメーション作品で注目しているのは、史実に刀剣たちが送り出された場合、どんな反応が起こるんだろうということなんです。
アニメ『虚伝』では織田信長に関する物語でしたけど、今回も武将と刀剣男士たちのクロスオーバーが描かれているので、それを楽しんでいただけたらと思います。しかも『々伝』は、アニメ『虚伝』の前日譚になるので、改めてを振り返ったりしながら両方楽しんでいただけたら嬉しいです。


■山姥切国広役:前野智昭


『刀剣乱舞 廻 -々伝近し侍らうものら-』場面カット

ーー完全新作オリジナルとして制作される『刀剣乱舞 廻 -々伝 近し侍らうものら-』(以下、『々伝』)ですが、本作の企画を聞いた際にどのような印象を受けましたか?


大まかな内容を事前に聞いていたのですが、台本を頂いたときに、これはTVアニメ『刀剣乱舞 廻 -虚伝 燃ゆる本能寺-』(以下、『虚伝』)の前日譚なんだというのがわかり、すごく斬新だと思いました。なにより『虚伝』だけで終わらず、もう少し長く山姥切国広を演じることができるんだという嬉しさがすごくありました。


ーー『々伝』について、台本を読んで感じた物語の印象を教えてください。


山姥切国広がさらに悩んでいるなと思いました。彼が打ちのめされた状況からお話が始まるので、『虚伝』以上に悩める姿が印象的でした。
そんな悩んでいる山姥切に、すごくやきもきする長谷部という絵も想像通りで、微笑ましいと思う反面、どう立ち直っていくのかなという期待と不安があるお話でした。史実を元にした出来事が起こり、刀剣男士たちが歴史を守っていくところが描かれる中で、山姥切の成長も描かれていくので、すごくイメージはしやすかったです。


ーー山姥切国広はどのようなキャラクターですか?


霊剣・山姥切の「写し」として打たれた刀ということで、どうしてもオリジナルではないことにコンプレックスがあって、自分に自信が持てないんです。最初にいただいたプロフィールでは、色々とこじらせてしまっているという紹介があり、そんなコンプレックスを持ちつつも、実際自分の中では、俺は第一の傑作なんだというプライドもあるんですね。
ただそれを全面に出せないというところで、すごく人間らしい部分があるんです。誰しも、そういうマインドはもっていると思うし、そこに共感もできたので、僕はとても気に入っています。


ーー実際、すごく力のある刀剣男士なんですよね。


そうなんです。カッコいいし綺麗だし強いんですけど、それを言われると「綺麗とか言うな」と一蹴してしまう。そういうところもかわいく見えてくるので、知れば知るほど愛らしくなります。


ーーでは、『々伝』を演じる上で意識したことを教えてください。


まず過去の失敗という部分があり、その根底には、自分が「写し」であるからダメだったのではないかというのがあるんです。そこで、周りからの、そんなことはないという意見も取り込みつつ成長につなげていくのがこの話の見どころだと思うので、今回も彼が持っているコンプレックスというものを軸に、大切に演じさせていただきました。


『刀剣乱舞 廻 -々伝近し侍らうものら-』場面カット

ーー今回出陣する6振りのチーム感はいかがでしたか?


大倶利伽羅は集団行動が好きではない感じがしましたけど、それを含めてもいいバランスの6振りだったと思います。ムードメーカーの鶴丸国永やマイルドな燭台切光忠、同田貫正国も空気を読んですごくバランスを取ってくれますし、近侍ではありますけど気にかけてくれるへし切長谷部、戦闘ではすごく頼りになる大倶利伽羅。
この中にいれば、山姥切も何らかの変化があるのではないかと思いました。


ーー『々伝』の見どころや、楽しみにしているシーンを教えてください。


燭台切光忠と大倶利伽羅のやり取りが好きで。孤高で馴れ合いがあまり好きではない大倶利伽羅を、燭台切がソフトに諭してあげたりする。その刀剣男士たちのやり取りは、ほっこりするものがありました。
あとは今作で言うと、山姥切と長谷部のやり取りが印象に残っています。長谷部はやっぱりすごくいい奴だなと思いました。見放さないで、なんとか山姥切を立ち直らせてやりたいと思っている。でもそれを正面から受け止められない山姥切の気持ちもわかるので、すごく人間臭い人たちだなと思いました。


ーー公開を楽しみにしているファンに向けて、メッセージをお願いします。


悩める山姥切国広がどう立ち直っていくのか、どういう流れで『刀剣乱舞 廻 -虚伝 燃ゆる本能寺-』へ移っていくのか、そんな展開も楽しんでいただきたいです。
本能寺の変という歴史的な事件の真裏でこういう事が起きていたという歴史の勉強にもなりますし、僕自身『々伝』の話はとても印象深かったです。TVアニメもすごく高いクオリティだったので、『々伝』でも美しい映像を楽しんでいただけると思います。
あと、『々伝』はアニメオリジナルストーリーなのですが、『虚伝』の元となった舞台も観ていただけたらこんなに嬉しいことはないので、色々な『刀剣乱舞』を楽しんでいただけたらと思います。




ゲーム『刀剣乱舞ONLINE』を原案とするアニメ『刀剣乱舞 廻 -々伝 近し侍らうものら-』は、2024年8月16日より3週間限定で劇場上映される。『虚伝』へと続く完全新作オリジナルストーリーを描くアニメに注目だ。


■アニメ『刀剣乱舞 廻 -々伝 近し侍らうものら-』作品概要
●2024年8月16日(金)より、三週間限定劇場上映
★アニメ『刀剣乱舞 廻 -虚伝 燃ゆる本能寺-』各配信サイトにて好評配信中!
Blu-ray & DVD 第一巻 初回生産限定版 2024年6月19日(水)発売
<STAFF>
原案:「刀剣乱舞ONLINE」より(DMM GAMES/NITRO PLUS)
監督:市川量也 脚本:末満健一
キャラクターデザイン:高田真理 美術監督:根本洋行 撮影監督:野村達哉
音響監督:菊田浩巳 音楽:葛西竜之介 音響制作:楽音舎 編集:ドメリカ
製作:『刀剣乱舞 廻』製作委員会
アニメーション制作:ドメリカ
<CAST>
へし切長谷部:新垣樽助
山姥切国広:前野智昭
鶴丸国永:斉藤壮馬
燭台切光忠:佐藤拓也
同田貫正国:櫻井トオル
大倶利伽羅:古川 慎
ほか
<主題歌>
「望郷」
歌:へし切長谷部(CV:新垣樽助)、山姥切国広(CV:前野智昭)、鶴丸国永(CV:斉藤壮馬)、
燭台切光忠(CV:佐藤拓也)、同田貫正国(CV:櫻井トオル)、大倶利伽羅(CV:古川 慎)


(C)2024 NITRO PLUS・EXNOA LLC/『刀剣乱舞 廻』製作委員会


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