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『映画 ギヴン 海へ』矢野奨吾&内田雄馬、共に歩んだ道のりを振り返る!【完結記念インタビュー連載企画 vol.3】

アニメ!アニメ! / 2024年9月24日 18時30分

“ノイタミナ”初となるBLコミックのアニメ化作品として、2019年にTVアニメ放送が始まった『ギヴン』が、2024年9月20日公開の『映画 ギヴン 海へ』をもってついにシリ―ズ完結を迎える。


約6年にわたる本シリ―ズのクライマックスを盛り上げるべく、「アニメ!アニメ!」では、映画サイト「シネマトゥデイ」と連動したインタビュ―企画を敢行!


佐藤真冬役の矢野奨吾&上ノ山立夏役の内田雄馬、そして中山春樹役の中澤まさとも&梶 秋彦役の江口拓也と、それぞれのペアに<動画インタビュ―>を実施。
「アニメ!アニメ!」では、その<動画インタビュ―>の内容をご紹介。あわせて取材時の様子や「アニメ!アニメ!」読者へ向けたコメントもお届けする。


長く愛されてきた本シリ―ズを振り返っての想いや、“いまだからこそ”お互いに聞いておきたいことなど、ファン必見の内容だ。


本記事では佐藤真冬役の矢野奨吾&上ノ山立夏役の内田雄馬ペアのインタビュ―を楽しんでほしい。


■『ギヴン』とは


TVアニメ『ギヴン』(2019年)は、キヅナツキが「シェリプラス」の2013年ハル号より連載をスタ―トしたBLコミックを原作とする青春バンドスト―リ―。印象的な歌声を持つ佐藤真冬と、高校生離れしたギタ―の腕前を持つ上ノ山立夏の出会いから始まる、ロックバンド「ギヴン」のメンバ―を中心とする青春模様を描く。


TVアニメ放送後、中山春樹と梶 秋彦、村田雨月の甘くて苦い恋模様を描いた『映画 ギヴン』(2020年)が公開。2024年1月には、映画2部作前編となる、真冬の幼馴染である鹿島 柊と八木玄純の物語にフォ―カスした『映画 ギヴン 柊mix』が公開された。


『映画 ギヴン 海へ』本ポスタービジュアル

そして、ついに映画2部作の後編かつシリ―ズ完結編として『映画 ギヴン 海へ』が9月20日に公開される。


■動画インタビュ―


<取材時の裏話>
取材当日、数多くのインタビュ―に答え続けているにもかかわらず、疲れを見せない爽やかな笑顔と「よろしくおねがいします!」という丁寧な挨拶でお部屋に入ってこられた矢野さんと内田さん。
一つ一つの質問にじっくり考えながら丁寧に答える姿勢と、溢れんばかりの想いを言葉で紡ごうとする実直さから、お二人が本作、そして演じた役をどれほど大切にして向き合ってきたのかが伝わる取材現場だった。


『ギヴン』と歩んだ6年の道のり、貴重な経験に


―『ギヴン』が長く愛されている理由はどこにあると思いますか?


内田:“丁寧な心理描写”という部分が大きいかなと思っています。人生って大きな出来事がドンと起きたとして、そこからバンバンバン! と驚きの展開が続いていく、なんて事はそんなに多くないですよね。
なんでもないような小さなことも、自分の心がぐしゃぐしゃになってどうしようもないことも、両方とも起きるのが人生なので。それを丁寧に一人一人のキャラクターごとに描いていること。それが『ギヴン』の魅力に繋がっているんじゃないかなと僕は感じているんですが、どうでしょう?


矢野:間違いないですね。


内田:専門家の方みたいな反応(笑)


矢野:120点です。専門家です(笑)


内田:(笑)


矢野:『ギヴン』はバンドの話になるので、やっぱり音楽は一つ大きな要素だと思います。
キャラクターに感情移入する瞬間というのは結構あると思うんですけど、音楽で殴られる瞬間とか、自分の常識や経験外のことを目の当たりにできるのが『ギヴン』の良さで。その瞬間に、真冬の歌声が立夏の琴線に触れるみたいに、視聴者の方々がその琴線に触れる瞬間っていうものが、すごく音楽の中にあるような気がしていて。


それも、雄馬くんが言ってくれたように、一つ一つの小さな積み重ねがあってこその音楽なので、ちゃんとドラマを追っての音楽ってことを考えると、音楽にもとてもとても意味があって。そこを感じ取っていただけたら、『ギヴン』の良さがもっと伝わるんじゃないかなと思います。


―『ギヴン』が完結を迎えた今だからこそ、お互いに聞きたいことはありますか?


内田:そうですね。
矢野くんだったら、真冬とどう接する?


矢野:いちクラスメイトとしてなら、何の気負いもなく話せるかなと思うんだけど、一緒にバンドをやるとかになると、僕としては彼の考え方がちょっと分からないから。どっちかっていうとやっぱり中山春樹さん(CV.中澤まさとも)スタンスになるのかな。立夏みたいにはいけないかもしれない。
「何考えてんだよ、お前」ってちょっとムカッとかモヤっとすることがあっても、僕はそれを直情的にガーッと言えるタイプじゃないから。なんて言葉をかけるのが正解なんだろう、って考えて考えて、結局程よい距離感を保ちそう。


『映画 ギヴン 海へ』場面カット

それでいくと、“内田雄馬"なら真冬とどう接する?


内田:うーん。最初に喋りかけたときに、真冬は何を考えてるのかはっきり分かる人じゃないけど、“突き放すような人じゃないな"と感じていて。
真冬は、何か考えていたり思考をする人だけど、「人が嫌」とか「人と距離を置きたい」とか思っている人じゃないな気がするなって感じてて。多分、自分の殻の内側に収めているっていうだけの人だと思うんだよね。
だからその人の気持ちが出せる空間を作ってあげたいなと思う。本人がそれを出したいかどうかは分からないんだけど、でも出してみたいなって思えるようなコミュニケーションの仕方だったら、どうなるんだろうなっていうのはは考えたかな。


自分だったら相手との距離を縮めていくのにとても様子を見て伺ってしまうんだけど、真冬を動かすにはあの時の立夏ぐらいの勢いが必要なのかなと。「お前の歌に俺の心が動かされたからだ」って、200%で伝えちゃうくらいのね。あの言葉は大きかった。つい衝動的になってしまうくらい、立夏は感動したってことなんだと思うんたけどね。


『映画 ギヴン 海へ』場面写真

矢野:雄馬くんは立夏と似てるって僕はずっと言ってるから、リンクするところがある回答で良かった。俺は「何も触れない」っていう答えが返ってきたらどうしようってちょっと緊張した。


―この後、中澤まさともさん(中山春樹役)と江口拓也さん(梶 秋彦役)にもインタビュ―があるのですが、お二人に質問を一つ考えていただけませんか?


矢野:秋彦も、なかなかな人物じゃない?あんなのがいたら(笑)


内田:俺、梶さんの方が喋りかけづらいと思うな、最初は。


矢野:話せばすっごく親密になれそうだけど、初手は難しそうだよね。


内田:見た目もあって怖いっていう気持ちが先に勝っちゃうかも。


矢野:江口さんならいけるのかな、秋彦に対して。「うーーい、飲み行こうよ」みたいなノリで。


内田:あのコミュ力の高い江口さんがいけない人なんているのかな!?


矢野:いないか。(笑)いるわけないか。
まさともさんも、すごいみんながブレーキ踏むところを、全然アクセル全開でいっちゃう人だからな。


内田:おもしろいよね。そこはアクセルベタ踏みで行くんだ!? みたいな。


矢野:少年だもんね。


内田:(笑)少年の心、大事だよね。


矢野:じゃあ、秋彦と飲みに行くまでどれぐらい時間がかかるか教えてください。っていう質問にしましょう。


―最後にメッセ―ジをお願いします!


内田:『ギヴン』は丁寧に人生というものを描いている作品だなと思っています。我々も演じていて、心を動かされる瞬間というのがたくさんあり、そういう体験をこの約6年の間で何度も作品を作っていて感じさせてもらえるという、本当に役者として贅沢な時間を過ごさせてもらいました。
みんなで熱と、そして愛を注いで映画も制作していますので、ぜひ、TVアニメと合わせて映画ラストまで余すことなく『ギヴン』を楽しんでいただけると嬉しいです。これからも『ギヴン』をどうぞよろしくお願いします。


矢野:これだけ長いこと続いている作品に出演させていただけてるというのは本当に光栄なことで、これも本当に応援してくださる皆様のおかげだと思っています。
これからも『ギヴン』の応援、そして「ギヴン」を、真冬を、立夏を、春樹を、秋彦を、みんなを愛し続けていただけたら幸せです。今後ともよろしくお願いします。今までありがとうございました。


■「アニメ!アニメ!」の読者の皆様へ


矢野奨吾コメント


『映画 ギヴン 海へ』はこれまでのすべてが詰まった集大成の作品になっています。
少年が大人になる物語ではありますが、僕も人間として、役者として、真冬からたくさんのことを学ばせていただきました。『ギヴン』を応援してくださる、劇場に足を運んでくださる皆様がいるのも奇跡の連鎖だと思っています。今回でシリ―ズは完結を迎えますが、これからも変わらず『ギヴン』を愛し続けてくれると嬉しいです。


内田雄馬コメント


約6年前のTVアニメの収録がつい最近だったような感覚があって、今振り返ってみてとても濃密な時間だったなと感じています。集大成となる『映画 ギヴン 海へ』はみんなで歩いてきた道のりのゴ―ルのような感じがします。これまで紡いできた『ギヴン』の世界をぜひ劇場でお楽しみください。




■作品概要


物語


佐藤真冬、上ノ山立夏、中山春樹、梶 秋彦のバンド「ギヴン」は、フェス出場をかけたコンテストに惜しくも落選するが、メジャ―デビュ―への誘いがかかる。各メンバ―がバンドとしてのデビュ―に前向きな姿勢を見せる中、真冬はただひとり答えを出せずにいた。


一方、メジャ―デビュ―を決めた真冬の幼馴染・鹿島 柊と八木玄純によるバンド「syh〈シ―〉」。 一時的なサポ―トギタ―として加入していた立夏は、柊から託された“ある曲”を完成させようとしていた。そんな中、立夏のもとに真冬から「あいたい」と連絡がくる。ただならない雰囲気を感じた立夏は真冬のもとに駆けつけるが、音楽を拒むようなその態度に気づく。立夏への想い、音楽への想い。様々な気持ちの前で戸惑い、立ち止まってしまう真冬だったが、そんな彼に世界的に活躍するヴァイオリニスト・村田雨月が声をかける。


CAST


佐藤真冬:矢野奨吾
上ノ山立夏:内田雄馬
中山春樹:中澤まさとも
梶 秋彦:江口拓也
鹿島 柊:今井文也
八木玄純:坂 泰斗
村田雨月:浅沼晋太郎


STAFF


原作:「ギヴン」キヅナツキ(新書館「シェリプラス」連載)
監督:橋本能理子
脚本:綾奈ゆにこ
キャラクタ―デザイン:大沢美奈
総作画監督:山形孝二/二宮奈那子/永田陽菜/大沢美奈
美術監督:NGUYEN THI THANH CUC/別役裕之
色彩設計:加口大朗
撮影監督:中川せな
CG監督:水野朋也
編集:伊藤利恵
音響監督:菊田浩巳
音楽:未知瑠
アニメ―ション制作:Lerche
主題歌:センチミリメンタル「結言」(EPICレコ―ドジャパン)
配給:アニプレックス



(C)キヅナツキ・新書館/ギヴン製作委員会


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