「ルックバック」「化け猫あんずちゃん」も出品！「新千歳空港国際アニメーション映画祭」入選作品を発表

アニメ！アニメ！ / 2024年9月27日 16時0分

世界中の最新アニメーション作品を北海道・新千歳空港に一堂に集める「第11回新千歳空港国際アニメーション映画祭」が、2024年11月1日から11月5日までの5日間にわたり開催される。このたび、本年のコンペティション長編部門および30 Seconds部門の入選作品が発表された。

「新千歳空港国際アニメーション映画祭」は、北海道と世界を結ぶゲートウェイである新千歳空港ターミナルビル（北海道千歳市）を会場とした、アニメーション専門の映画祭だ。ターミナルビル内に常設映画館を有する新千歳空港という唯一無二の場で、「空港全体で発信する、空港だからできる映画祭」として2014年に開幕し、2024年で11回目を迎える。
上映・宿泊・滞在などのすべてが空港内で完結する世界でも稀な映画祭として注目を集めるだけではなく、コンペティション部門では国内最多の応募数を誇る。国内外クリエイターによる講演やパブリックスペースでの展示など、アニメーションを多角的に紹介するプログラムを展開し、今や国内トップレベルの規模を誇るアニメーション映画祭に成長してきた。

本年のコンペティション長編部門では、2024年4月22日から7月20日までの期間で募集が行われ、17の国・地域から43作品の応募があった。映画祭選考委員による厳正な一次審査の結果、4つの国・地域より6作品が入選した。本入選作品は本祭期間中に国際審査員を経て、グランプリを含む各種アワードが決定される。
国内からは今年の劇場公開作品の中でも独創的な魅力をもち、新たなアニメーション作品の幕開けを感じさせる2作品として『ルックバック』（押山清高監督）と『化け猫あんずちゃん』（久野遥子・山下敦弘共同監督）が出品された。この2作品は、映画祭の会期中に監督が来場してのメイキングトークが開催される。

また、海外から出品される4作品は全て日本初上映となる。『Boys Go to Jupiter』は、Adult SwimやHBO Maxのプロジェクトに参加し色彩豊かな3DCGアニメーション作家として人気のJuilan Glanderによる初監督作品だ。『Unicorn Boy』は、多数の国際映画祭上映歴をほこり、ジェンダー・アイデンティティの複雑さを探求した青春コメディとなる。

そして『Glass House』は、今年のヴェネツィア国際映画祭において自身のVRプロジェクトが受賞した、フランスのアーティストBoris Labbéによる没入型映像作品だ。さらに今年、栃木・宇都宮の宇都宮美術館で個展が開催されたばかりの映像作家Yves Netzhammerによる『Journey Of Shadows』では、作家が来場しトーク付き上映が行われる。

このほか本映画祭では、新千歳空港の環境を活かし、実験性を重んじた独自の表現をより幅広くキャッチすべく新千歳空港全体で発信する「30 Seconds 部門」も新設された。2024年4月22日から7月20日までの期間で作品募集が行われ、映画祭選考委員による厳正な審査の結果、172作品の応募のうち8作品が入選した。
世界中から応募された本入選作品は、新千歳空港国内線2階センタープラザに設置された295インチの大型映像システムをはじめ、館内各所のデジタルサイネージで2024年10月5日より本祭終了まで約一か月間にわたり放映される。また、映画祭会期中には1作品に対しアワードが授与される。

世界中の最新アニメーション作品を北海道・新千歳空港に一堂に集める「第11回新千歳空港国際アニメーション映画祭」は、2024年11月1日から11月5日までの5日間にわたり開催される。コンペティション長編部門および30 Seconds部門の詳細は公式サイトまで。

■「第11回新千歳空港国際アニメーション映画祭」実施概要
開催日程：2024年11月1日(金)～11月5日(火)
会場：新千歳空港ターミナルビル（新千歳空港シアター他）
主催：新千歳空港国際アニメーション映画祭実行委員会
助成：文化庁文化芸術振興費補助金（映画祭支援事業）