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「さようなら竜生、こんにちは人生」セリナ役・関根瞳インタビュー!「セリナの自然なかわいさを表現できるように」

アニメ!アニメ! / 2024年11月21日 18時0分

読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2024年12月号では、秋アニメ『さようなら竜生、こんにちは人生』より、セリナ役・関根瞳のインタビューをお届け。本稿では、本誌で紹介できなかった部分も含めたロングインタビューをお届けする。


セリナの自然なかわいさを表現できるように


――『さようなら竜生、こんにちは人生』という作品の印象は?


 セリナ役が決まってから原作に触れたのですが、主人公のドランたちが暮らすベルン村の人々がすごく温かいなという印象でした。私は東京生まれですが、地区のお祭りなどがある地域で育ったんです。ベルン村では村全体でみんなが切磋琢磨していくので、規模が大きくなった地区行事のように感じて、すごくあこがれました。


――PVやキービジュアルでは、武器を手にしたドランたちが描かれているなど、不穏な気配も感じられますよね。


 バトルもこの作品のポイントだと思いますが、私はバトル中もみんなが協力していく姿が好きなんです。ドランやセリナが後方支援する一方で、クリスティーナ(以下、クリス)が前線を担ってくれる。彼らだけでなく、村のみんなも村を守るために戦っていて、ハラハラもしますが、がんばれと応援したくなる温もりがあるところが作品の魅力だと思います。


――竜が人に転生するところもおもしろいですよね。


 そう思います。アニメになると、人の姿と竜の姿でドランの声が全然違うところもおもしろいんです。ドランが人間としていまを大事に生きている姿がすごく素敵です。


――ご自身が演じるセリナに対しては、どんな印象を持ちましたか?


 オーディションの資料にあるセリフを見たときは、かわいくて天真爛漫な子だなと感じました。その後、原作を読んで、想像していたとおりの明るくかわいい子だったので、お芝居のイメージがしやすかったです。セリナ役が決まってからも、最初に感じた印象のままにお芝居ができました。また、セリナは表情豊かなところがすごく魅力的なんですね。子イヌっぽい小動物っぽさがありつつ、怒るシーンでもそのかわいさが変わらない。素直に喜怒哀楽を表現しているので、演じていて楽しかったです。


――役作りで大切にしていることは?


 私の声質もあるのか、語尾の息づかいで大人っぽく聞こえてしまうことがあるようなんです。音響監督さんから、「息を吐きすぎないように」というディレクションもあり、息だけの演技のときはとくに気を付けました。また、それ以外は「自然でいいよ」とよく言っていただいたんですね。「デフォルメしたかわいさよりも、自然に思ったとおりでいい」と言っていただいたので、肩の荷を下ろして決めきらないお芝居ができました。


――演じていて難しかったところはありましたか?


 セリナは援護タイプなので、戦いのシーンでセリナらしさを崩さないようにするところに気を配りました。呪文も大人っぽくなりすぎないように、でも戦いという緊迫感のあるシーンなので弱く見えすぎないように、そしてかわいさが失われないようにとつねに考えていました。また、先々の展開になりますが、ドランとの恋を思わせるシーンでは、取り繕わずまっすぐに想いを伝えなければならず、そのストレートさが逆に難しかったです。


――セリナに共感できるところ、似ているところはありましたか?


 私も割とわかりやすい、素直なタイプではあるので、そこは似ているかなと思いました。また、セリナは不安になってもドランを信じていて、村のみんなにも受け入れてもらえると前向きに考えられる強さがあるんです。私もポジティブなタイプで、声優を目指していたときも、きっとなれるからがんばろうと突っ走っていたので、そこも似ているかなと思います。


――逆に、あまり似ていないな、あこがれるなと思うところは?


 ドランはセリナのことをすごく褒めてくれるんですが、セリナはそれに対して照れつつも素直に喜ぶんです。嫌味なくかわいらしくいられるところはあこがれます。私だったら、ちょっとおもしろいリアクションを取っちゃいそうです(笑)。


――セリナと心を通じ合わせていくドランには、どんな印象がありますか?


 駆け引きをしないところが素敵だと思います。また、人間としての年齢は16歳ですが、そう思えないくらいに大人っぽく、クールなところや、持っている力をひけらかさないところも魅力的です。でも、会話をしている姿を見ると、いい意味で普通というか。あこがれの遠い存在のようでいて、身近さを感じさせてくれるところが沼キャラだなと思います(笑)。


――ドランにしてもセリナにしても、言葉にウソがないんですよね。


 そうなんです。とくにドランは思ったことを全部言葉にして、素直に褒めてくれから、背筋が伸びるんですよね。そういう人の前ではウソをつきたくないし、しっかりしたところも見せたいと思える。だから、村の人たちもあまりだらけたところは見せられないと思うのだろうと感じています。でも、きっとドランにも年齢相応なところもあると思うんです。牛人のミウさん絡みのエピソードでは、村の人と一緒になって沸き立ったりしているんじゃないかなと思っています。


――ドランとセリナの関係性については、どのように感じていますか?


 お互い鈍感でさっぱりしているところが合っているのかなと思っています。また、お互いに足りないものを相手が持っているので、じつはいいバランスの2人だとも感じています。セリナは表情や行動から考えていることが全部わかっちゃうので、ドランは言葉がなくてもセリナの想いを感じてくれていると思いますし、そうやって通じ合えるところが2人の魅力だとも思います。


――ドランとセリナ以外で、気になるキャラクターを教えてください。


 いつもちょっと空回っているギオが好きなのですが、一方でカラヴィスも気になります。カラヴィス役の朝ノ瑠璃さんとはアフレコでご一緒することが多く、すごく刺激をもらっていました。カラヴィスは見た目もかわいいし、すごく好きなキャラクターですね。セリナが苦手とする妖艶さを持っているので、セリナ役としてあこがれているところもあるのかもしれません。セリナには出せないカッコいいお芝居もされていて、ずっと注目しています。


――第3話まででお気に入りのエピソードを教えてください。


 第3話のクリスとバランの牛乳対決はすごく好きです。クリスはまじめで近寄りがたい雰囲気がありましたが、第3話で一気におもしろい人だなと感じられるようになったんですね。人間関係に関しても、ドランとセリナの2人で完結するのかと思いきや、クリスが入ることで3人だからこそ素敵だなと思えるところがたくさん出てくるし、そんな3人のやりとりがすごくかわいいんです。クリスは、一見するとちょっと怖そうですが、そんなクリスに対して物怖じをしないセリナもすごくいいなと思っています。


――アフレコの思い出は?


 なぜか雨や雪の日が多かったです! また、マグル役の鈴木れい子さんとお話をさせていただく機会がたくさんありました。鈴木さんはキャストみんなに声をかけてくださって、いつものど飴をいただいていました。初のヒロインで緊張していた自分に「私も緊張するわよ」と励ましてくださってうれしかったです。それから、第1話のBパートはドラン役の武内駿輔さんと2人だけのアフレコで緊張したのですが、気さくに話しかけてくださったんです。落ち着いていてリーダーっぽい方ですが、年齢はあまり違わなかったので、経験してきたことも近く、いろいろな話題で盛り上がりました。じつは、第1話はアフレコの段階で絵がほとんどできあがっていたんですね。音響監督さんから「せっかくだから口パクが合ったものを録りたいよね」とお話があり、みんなで一丸となって収録できたのがいい思い出です。


――今後の見どころを教えてください。


 第4話以降は村から離れてバトルがメインになっていきます。そのなかで、心の繋がりや信頼関係が見えてくるんです。私は、それぞれの信頼を描いているところもこの作品のテーマのひとつだと思っているので、その温かさを感じてほしいです。また、今後もキャラクターがさらにたくさん登場しますので、ぜひ推しを見つけてください。いろんなキャラが登場することで、セリナもドランへの想いを強くしていくので、そんな2人の関係にも注目しつつ、クリスを含めた3人のチームも楽しんでほしいです。


MegamiにQuestion


Q.自分のチャームポイント
A.瞳(目)

瞳という名前は本名なのですが、父が私を抱っこしたときに、瞳が印象的だということで名付けてくれました。


Q.自分のニックネーム
A.ひとみん

お仕事を始めるまでは、呼び捨てだったり、あと一部からは「セキヒト」とも呼ばれていました。「セキヒト」は語呂が悪かったけれど、呼ばれているうちにだんだん慣れましたね。「ひとみん」はお仕事を始めてから呼ばれるようになりました。学生時代にお仕事を始めたので、友達のなかにはそう呼ぶ子もいました。


Q.自分の声の特徴
A.濁点っぽい声、まっすぐ

応援してくださる方から、叫び声などに濁点が付いているみたいとよく言われます。あとはまっすぐ。思ったことが全部音に出ているみたいで、すごくわかりやすいらしいです(笑)。


Q.自分の性格
A.ポジティブ

あまり考え込まず、落ち込んでも引きずらないほうです。落ち込んでいても、そう思われたくないという、見栄っ張りな部分もありますね。また、自分で解決したい欲が強く、子供のころは「自分が」が口癖で、ビデオカメラを両親から奪って撮影していて、誰も映っていない映像が残っています(笑)。


Q.いま、ハマっているものは?
A.麻雀

お笑いのラジオはずっと好きなのですが、最近ハマったのは麻雀です。ただ、役が難しくてまだ覚えられません。でも、父が麻雀を大好きなので、なんとか勉強して大晦日やお正月は家に帰って一緒にやりたいです。


Q.生まれ変わったら何になりたい?
A.イケメン(笑)

男の子を演じみたいので、男性がどんな感じなのかを経験してみたいんです。あと、イケメンは楽しそう(笑)。人生で一度くらい、女の子にキャーキャー言われてみたいです。


Q.タイトルにちなんで「さようなら」したいものは?
A.事前準備が苦手なこと

私は準備をするのがすごく苦手なんです。旅行のパッキングも友達と遊びに行くときの準備も、ギリギリになって焦ることが多くて。お仕事のメールコメントなども、ギリギリまで考えちゃうタイプなんですね。だから、準備が上手になりたいです。


Q.本作のキャッチフレーズ
A.こんなふうに生きていきたいな

自分の生活のなかでベルン村の人たちのようになれたらハッピーですし、みんなとも仲良くなれたらすごく素敵だと思うんです。そんなふうにいい関係を築いている彼らの素敵さを見ていただきたいです。


取材・文/野下奈生(アイプランニング)


Profile
せきね・ひとみ/5月9日生まれ。東京都出身。アイムエンタープライズ所属。
主なアニメの出演作は『アイドルマスター シャイニーカラーズ』櫻木真乃役、『暴食のベルセルク』エリス役など。

作品Information

毎週木曜日深夜1時28分よりTBSほかにて放送中
https://dragonlife-anime.com/
人間に討たれ、次に気づいたときには辺境の村人・ドランとして第二の生を受けていた最古の竜。村でのささやかな生活に喜びを感じるドランは、ある日、沼地の調査でラミアのセリナと出会う。その後、心を通わせる2人だったが、村を狙う外敵が現れて……。


(C)永島ひろあき・アルファポリス/「さようなら竜生、こんにちは人生」製作委員会

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