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デビュー15周年を記念した1枚!スフィア『Shining days, shining stars!』リリース記念インタビュー

アニメ!アニメ! / 2024年12月30日 12時30分

アニメやゲームの主題歌、テーマソングなどを歌うアーティストに楽曲について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2025年1月号には、デビュー15周年を記念した『Shining days, shining stars!』をリリースしたスフィアが登場。


原点回帰と挑戦の両方を詰め込んだ1枚



――今年の2月にユニットとしてデビュー15周年を迎えました。


寿まず、15周年を迎えられたことが夢のようで、感動でいっぱいです。スフィアだからこその思い出やスフィアだから見られた景色がたくさんあって、かけがえのない年月だったなという思いです。


高垣結成した当時は、15周年を迎えられるとも思っていなかったし、逆に迎えられないとも思っていなかったんです。目の前のことに向き合い続けていたら15周年を迎えられた感覚です。10周年から15周年の間には、コロナ禍があり、美菜子が留学したりもして、4人で同じ空間に集まれない時期もありましたが、そんななかでもスフィアとして何ができるかを探り、繋げてきたので、15周年を迎えられてよかったなと思います。


戸松10周年がついこの間のことのようで、それはスフィアとして充実していたからこその感覚だなと思っています。いざ15周年を迎えて新曲のリリースがあり、ライブの開催も決まっていて、本当にいい15周年を迎えられている実感があります。


豊崎今まで関わったスタッフさん、作品関係者さん、作家の皆さん、そしてスフィアを好きになってくれたお客様おひとりおひとりの誰が欠けても15周年は迎えられなかったと思うので、感謝でいっぱいです。今年はスフィアとしてたくさん活動しているのですが、ずっと楽しくて。その思いを胸に、下半期も感謝を伝えていきたいです。


――「Shining days, shining stars!」は、爽やかで明るいナンバーですね。


寿作詞の畑亜貴さん、作・編曲の黒須克彦さんに、「ファーストアルバムのリード曲『A.T.M.O.S.P.H.E.R.E』」の姉妹曲のような、盛り上がれる曲が作れたら楽しいですよね」とお話をさせてもらいました。畑さんとは過去を振り返りつつ、今後スフィアとしてどうなりたいかというお話もしたのですが、歌詞はそこでの話を形にしていただいた感覚です。黒須さんの曲も、「まさにこれ!」というもので、これまでの15年の間、スフィアとしていろんな経験をしたから歌える曲になっているなと感じました。


高垣私は「キーンコーンカーンコーン」というチャイムの音が、みんなが集まるイメージにつながってハッとしました。曲中で2回チャイムが入るのですが、ミュージックビデオ(MV)では、1回目でスフィアの4人が集まり、2回目で撮影に参加してくださったファンクラブの皆さんが集まるという、素敵な演出なんです。記念曲というと未来に向かうか過去を邂逅するかの2パターンがあると思うのですが、みんなと再会して、未来に向かって進んでいこうという気持ちがあったので、それを音楽と歌詞に落とし込んでいただきました。


戸松最初に曲を聞いたときに“スフィアみ”“スフィアっぽさ”を感じたんです。私自身、何をもって“スフィアみ”なのかうまく言えないのですが、懐かしさがありつつ、これからもガンガンいきますという、いい意味で欲が詰まった曲で、いままで応援してくれた方にも、これから聞いてみようと思う方にも、名刺代わりになるような曲だと感じました。


豊崎15年も活動させていただいていると、私たちもファンの皆さんも、変わった部分と変わっていない部分があると思うんですね。そんな時期だからこそ、私は1周回ってスフィアだよねと思ってもらえる曲ができたらいいなと思っていて。完成したときに、まさに変わった部分と変わらない部分が両方とも表現されていると感じましたし、昔のオマージュもあってスフィアのよさが届く曲になったと思いました。


――戸松さんも「うまく言えない」と話していた“スフィアみ”“スフィアっぽさ”ですが、あえて言葉にするとしたら?


高垣「スフィアは概念」とよく言っていますが、私は個性豊かなメンバー4人が揃えば、それがスフィアという感じですね。あと、前向きで、星々を感じる要素があればスフィアかな(笑)。


戸松確かにそうかも。私は今回レコーディングが最後で、歌い終わったあとに4人の声を合わせて聞かせてもらったんです。歌が流れたとき、その場にいた人がみんな、声を揃えて「スフィアだ!」って言ったんですよ。別のコンテンツでも4人で歌うことはありますが、スフィアのときはスフィアの声になっているんです。それを考えると、4人がスフィアとして歌えばそれがスフィアなんですよね。


高垣歌を聞いて泣いちゃったスタッフさんもいたんですよ。


戸松そうそう、「スフィアだ~!」って大泣きしてくださって、すごくうれしかったです。


豊崎スフィアはお客様にとって、キラキラ輝く星のようなユニットになりますように、という願いを込めてつけていただいた名前なので、それぞれがキラキラと過ごして、4人が集まるとキラキラ度が増すというのがスフィアの強みかなと思っているんですね。その輝きが増す現象が、“スフィアみ”“スフィアっぽさ”かなと思います。


寿自分たちで言うのはちょっと照れますけど、キラキラ感は確かに“スフィアみ”なのかもしれません。今回のシングルには、「Shining days, shining stars!」のソロも収録されるのですが、それぞれ自由で個性が強いんです。4人だと周りを置いていくくらいに盛り上がっちゃうこともあるけど、ソロだとちゃんとしているというか。


高垣ちゃんとしてるんだ(笑)。


豊崎よかった、ちゃんとしてて(笑)。


寿私はスフィアのレコーディングで最初になることが多く、ほかのメンバーのソロを聞く機会があまりないんですね。今回、ディレクターさんが「戸松さんは、ふだんはおもしろキャラなのに、歌うとちゃんとしている」って言っていて、ソロと4人とは違うなと改めて実感したんです。表現の仕方は違うけれど、目指す方向は同じだから、4人の声が重なるとまとまってパワーとキラキラ感が増す。それがスフィアなんだと思います。


豊崎ひとりでも生きていけるけど、4人で一緒にいたほうが楽しい、みたいな感覚だよね。


寿そうそう。私はそこも魅力だと思っています。


――レコーディングではどんなことを大切にしましたか?


寿私が一番手だったので、楽曲のベースや輪郭を作るために、懐かしさとデビューから15年経った私たちが歌う新しさ、両方のニュアンスを入れるにはどうしたらいいかをディレクターさんと話しました。最初はアタックを強めに歌ったのですが「もっとナチュラルに」とディレクションをいただき、いまの私らしく、でも4人で歌うことも大切にしてました。


高垣美菜子が最初にしっかり組み立ててくれたので、私はそれに乗っかっていく感覚でした。もともと、スフィアのレコーディングのときは、あまり考え過ぎず、スフィアだと思って歌えば“スフィアの高垣”の歌い方になるんですね。ただ、いつもなら、ここは誰かとデュオにしてほしいとか、ほかのメンバーに任せたいと思うところも、今回はソロバージョンとしても収録されるので、いつも以上に気合いを入れました。でも、スフィアとしてのソロであることは考えたので、ソロアーティストの高垣ではない歌い方になったと思います。


豊崎私は2番目のレコーディングでしたが、技術的な面は美菜ちゃんや彩陽が担ってくれるので(笑)、私は聞いてくれた人に表情が伝わるように歌いました。変化をポジティブに捉えている歌詞ですし、15周年を迎えたから歌えるフレーズも散りばめられているので、いまの私たちをポジティブに伝えたいと思ったんです。聞いた方が「豊崎さん、ニコニコしながら歌っているな」と思ってもらえたら大成功だなと思います。


戸松私は最後のレコーディングだったので、3人の表現を聞いて、どう遊ぼうかと考えるのが楽しかったです。また、最後に自分の声が重なったとき、どれくらい華やかで楽しい空気を加えられるのかも考えました。ただ、4人の歌声が重なることをだけを想定して歌うと、ソロになったときに浮いてしまうかもしれないという恥ずかしさもあったので、楽しさを入れつつ、ソロとしての意識も持つというところが、いつものレコーディングとは違っていましたね。でも、スタッフさんから「楽しい戸松さんが欲しいです」とお話があったので、前向き感を大事にしつつ、楽しく歌いました。


――それぞれのソロを聞いてみての感想はどうでしたか?


寿やっぱりちゃんとしてる(笑)。いつものスフィアって、地上から5、6センチ浮いているんじゃないかくらいのテンション高い感じなのですが、「Shining days, shining stars!」は地に足がついているんです。声に大人っぽさも入りつつ、でも楽しいニュアンスもあって、それがいまのスフィアなんだなとも感じました。また、ソロで聞くとそれぞれが大事にしているフレーズやニュアンスの乗せ方の違いがよりわかって、すごく楽しかったです。


高垣ふだんのスフィアとも、ソロアーティストとも少し違う歌い方ではありましたが、安心感はありましたね。この歌がスフィアを形作っているんだなみたいな納得感があって。


戸松確かに、意外性はあまりなかったよね。今回は歌い分けも私たちで決めたのですが、この2人だとちょっと重いとか、このペアだと音の差が大きいとか、発見があって楽しかったですし、それぞれの表現の違いが新しい発見になりました。


豊崎ソロだと個性がより強く感じられましたし、ソロを聞いた上で4人バージョンを聞くと、それぞれの役割がよりはっきりしてくる気がするんです。私は、自分のソロを聞いたときに、いい意味でスフィアとしては足りない部分があるなと感じて。もっと元気にしたかったとか、もっとリズミカルにしたかったとも思ったのですが、ちょっと物足りないくらいのほうが4人の声が揃ったときにスフィアになるんです。一方で、私は温かさやふわふわとしたコーラスの成分を意識しているので、その温かみややさしい愛情を感じてもらえたらと思います。


――歌い分けを皆さんで決めるのも、今回が初めてだったのですね。


寿じつは歌詞を見ながらディレクターさんに「ここは彩陽に歌ってほしい」と話していたら、「イメージがあるのであれば、自分たちで考えてみてはどうですか?」と言ってくださったことが始まりなんです。最終的に確定するまでは、こっちの人もいいかもとか、ソロにするかデュオにするかとかいろんなパターンを考えたので、時間はそれなりにかかりましたね。


高垣歌としていいテイクを取るか、説得力を取るか、歌詞とリンクが強い歌にするかで悩んだんです。私は、留学していた美菜子に、距離について表現したパートを歌ってほしかったですし、愛生にはやさしい言葉を歌ってほしくて。


豊崎私ははるちゃんに「解き放て」のパートを歌ってほしかったんだよね。


高垣わかる~。あと「面白いよね」というフレーズのオーディションをしました。全員で一斉に歌を流して、そのフレーズの部分はほかの3人がミュートにしてソロを聞き比べるという、アナログな形で(笑)。


戸松アナログだから、ちょっと音がズレることもあって、そこはすごく時間がかかったんですよ(笑)。


高垣お互いの性格や特性をわかっているから、この歌詞を歌ってほしいとか、この歌い方がいいよねと意見を出し合えたので、これも長く活動してきたからだなと思います。


豊崎みんな違って、みんないいのがスフィアなんだよね。違うよさが集まっているからこそ、あっちもいいこっちもいいと、大いに悩みました。


――MV撮影は、事前に応募してもらったファンの方が参加したんですよね。


寿そうなんです。こういった試みは今回が初なのですが、15年経っても経験していないことがあるんだなという気づきを得ました。当日は、参加してくださった皆さんをお待たせする時間がありそうで心配だったのですが、皆さんが笑顔で乗りきってくださって。撮影時間は本当に一瞬くらいの感覚でしたが、映像はすごくいいものになっていて安心しました。


高垣イベントともライブとも違った楽しさがありました。360度、お客さんに囲んでもらって、皆さんの気合いも感じられましたし、最後まで盛り上がってくださって本当に感謝しています。じつは、最初に企画が持ち上がったとき、そんなに応募が来ないんじゃないかと思っていたんです。でも、想像を越える方が応募してくださって。皆さんがスフィアと一緒に作品を作りたいと思ってくださっていたことは、いまも心の支えになっています。


戸松皆さんとの撮影は、全体の撮影時間のほぼ終わりに近かったので、私たちが疲れ切っていたらどうしようとも思っていたんです。でも、皆さん、懐かしいものから最新のものまで、多種多様のスフィアグッズを用意して、ノリノリで協力してくださって。ライブやイベントでもなかなかない近い距離での楽しさと、未公開情報を教えているドキドキでもありましたが、皆さんがいてくださらなければ、こんなに楽しいMVにならなかったので、感謝の気持ちでいっぱいです。


豊崎スフィアのお客さんは本当にノリのいい方が多く、好きをあふれんばかりに表現してくれて、改めて大好きだなと感じました。今回は、その思いを近くで感じられてうれしかったですし、撮影の楽しかった時間や空気感を、一生残るパッケージに閉じ込めることができて、すごくうれしかったです。皆さんにとっても特別な思い出になっていたらいいなと思います。


――2025年2月には、ワンマンライブも開催されますね。


寿スフィアとしては約5年ぶりのワンマンライブなので、「久しぶり、また会えたね」という気持ちで、一緒の時間を楽しめたらうれしいです。


高垣10周年で全曲ライブをやったので、今回のライブでは何を届けられるかをみんなで話し合いました。いまのスフィアの最大限の感謝と笑顔を、「Shining days, shining stars!」の歌詞に込められた想いとともに届けたいです。


戸松生配信でライブを発表したとき、皆さんからの喜びのコメントがうれしかったです。私たちは声優ユニットという強みを活かして朗読を入れたこともありますし、それ以外にもいろいろな形のライブを行ってきたので、いい意味で皆さんの想像の範囲に収まらない、挑戦するライブにしたいです。


豊崎原点回帰な部分もありつつ、いまの私たちを表現するというコンセプトが共存できるセットリストで、1周回ってこれがスフィアだよなと思ってもらえるライブにしたいです。昔から好きな方も、最近知ってくれた方も、全員が楽しめる間口の広いライブなので、遊びに来てくれたらうれしいです。


――これから先、スフィアとしてはどんな活動をしていきたいですか?


寿来年2月のライブには「これからもよろしくね」というような意味も詰まっていますし、ライブの前には『チョコ祭り』というイベントもあります。これからも皆さんと一緒に楽しいことをしていきたいので、これからも引き続きよろしくお願いします。


高垣これから先は未知数ですが、「Shining days, shining stars!」でも歌っているように、変化や進化を楽しいと思いながら活動していきたいですね。今回のシングルはこれからの決意表明みたいな1枚だとも思っているので、変わらないことも変わっていくことにも希望を持ってもらえる、そんな存在になりたいです。


戸松ここまで続けられたのは、いろんな奇跡や縁、そして運が重なったからこそですし、応援してくださる方がいらっしゃったからこそだと思っています。正直、明日のスフィアがどうなるかみたいなことは全然考えていなくて。その日暮らしのスフィアでやってきたので、これからも大きな目標を立てすぎず、マイペースにやっていく姿を応援してもらえたらうれしいです。


豊崎私たちはファンの皆さま、スタッフさん、関係者の皆さまを5人目のスフィアと呼んで、スフィアを作ってくださっていると伝え続けていますが、15周年を迎えて、私たちもお客様もきっと味わい深くなっていると思います。大人になっていく私たちのこれからの遊び、私たちにしかできないおもしろさをこれからも感じていただけたらと思いますので、一緒に楽しいことをやっていきましょう。


高垣その日暮らしって、すごいワードが出たよね(笑)。私たちってそんなにその日暮らしだったんだ。


寿はるちゃん、今日のインタビューは調子いいって思ってたのに(笑)。


豊崎「その日暮らし」はクリティカルなワードだったね(笑)。


戸松ちゃんとマネジメントさんや周りのスタッフんがちゃんと考えてくれているので、大丈夫ですよ!(笑)


取材・文/野下奈生(アイプランニング)



Profile
すふぃあ/寿美菜子、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生の4人からなるユニット。
2009年2月15日に結成し、同年4月22日にシングル「Future Stream」で歌手デビュー。これまでにシングル22枚、オリジナルアルバム5枚などをリリースしている。


Information
12月21日に都内某所にてニューシングル発売記念イベント(ミニトーク&激励会)を、12月28日には発売記念オンライントークを開催。
2025年2月15日には東京・科学技術館サイエンスホールにて『LAWSON presents スフィア チョコ祭り2025 supported by スフィアポータルクスエア』、2月22日&23日には東京・立川ステージガーデンにて『LAWSON presents スフィアライブ2025 「Welcome!!!!!」』を開催。
参加方法やチケットなどの詳細は、スフィアポータルスクエア【https://sphere.m-rayn.jp/】をチェック。

『Shining days, shining stars!』
発売中
バンダイナムコミュージックライブ


スフィアのデビュー15周年を記念したシングル。
作詞を畑亜貴、作・編曲を黒須克彦が手がけた、スフィアの未来を感じさせる爽やかなナンバーだ。
表題曲とそのオフボーカル、メンバーのソロバージョンの全6トラック収録。


1650円(税込)


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