『シルク・ドゥ・ソレイユ』優秀なパフォーマーを獲得する基準とは?

AOLニュース / 2012年11月3日 17時50分

息を呑むパフォーマンスの数々と魅惑的なラブストーリーが融合した映画『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』。映画に登場する人物はすべて"シルク・ドゥ・ソレイユ"でのパフォーマンス経験を持ち、そのうちの多くは、現在もラスベガスを中心とした世界各国で毎日ショーを公演している。そこでは多くの元オリンピック選手、アスリートが活躍し、最高の芸術空間を生み出すため、彼らは自らの限界に挑戦し続ける努力も怠らない。

そんな身体能力を活かしたパフォーマンスと、表現者としての資質を見抜くのも重要な仕事のひとつだ。今回は、"シルク・ドゥ・ソレイユ"の要である、スカウトの仕事に携わる人物にインタビューを試みた。


(C) 2012 Cirque du Soleil Burlesco LLC. All Rights Reserved.インタビュー対象:シニア・アーティスティック・タレント・スカウト イヴ・シェリフ

Q:アーティストはオーディションで選ばれるものなんですか?

はい。我々がスカウトした候補者たちをオーディション形式で選出しています。そこでみるのは、1にテクニック、2にテクニック、3、4、5もテクニック(笑)。アクター、クラウン、ミュージシャン、ダンサーどの場合のオーディションでも、まずはテクニックをみます。それから存在感。"シルク・ドゥ・ソレイユ"では、ほとんど言葉は使わないので、その人自身に存在感があるかどうかをみないといけないんです。輝いているかどうかね。また、パントマイムでもダンスでも、それをそれぞれの観客にどのように伝えるかということも重要。オーディションでやっているだけじゃなくて、会場にいるすべての人々に伝えないといけない。だから、空間をどのように把握しているかということも大事なんです。

Q.アーティストは一つのショーのために契約をするのですか? それともひとつのショーが終わっても、他のショーにキャスティングされますか?

だいたい一つのショーのために契約します。それぞれの演目でキャラクターもパフォーマンスもまったく違うからです。逆に、誰かが辞めることになったら、その人と同じくらいのルックス、技術、クオリティを持った人材を見つけてこないといけなくなる。僕らは、新たな才能を見つけると同時に、そのような事態に備えてショーのクオリティをキープできるように、人材を見つけてこないといけないという仕事を担っているんです。

このように、『表現者』として一流の才能を常に求められる"シルク・ドゥ・ソレイユ"。実際、ラスベガスで活躍する日本人パフォーマーもこんなにユニークなオーディションを受けたそう。

インタビュー対象:シンクロの元日本代表選手3人(<O>のシンクロナイズドスイミングで活躍)
河辺美佳(38)、北尾佳奈子(30)、幸野美穂(旧姓河辺)(38)

Q:なぜシルクの門を叩いたのですか?

河辺:彼らのパフォーマンスが、自分が今までやってきたシンクロと違うんですよね。それがすごく魅力的だったので、オーディションをうけました。

Q:そのオーディションはどのようなものでしたか?

河辺:一曲「木」を表現した演技をして欲しいと言われたんです。
幸野:音楽を流すので、自分の思う「木」をやってくださいって(笑)
北尾:あと、「お寿司」になってとんでくださいとか!(シルクは言葉での表現はないので)想像力もみたいんでしょうね。

そのほかに足の5本の指をすべて使い表現しなさい、とアドバイスを受けたという幸野さん。狭き門を突破してきた彼らだからこそ、世界中の観客を虜にするショーが披露できるのだろう。

そんな一流のパフォーマンスを映画館で体感できる『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』は11月9日(金)よりTOHOシネマズ有楽座他、全国ロードショー。


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