『パシフィック・リム』男の夢を叶えたガチヲタ、ギレルモ・デル・トロ監督が熱く語る!

AOLニュース / 2013年8月9日 9時0分

『パシフィック・リム』男の夢を叶えたガチヲタ、ギレルモ・デル・トロ監督が熱く語る!


人型巨大兵器"イェーガー"と凶暴な"KAIJU"が空前絶後の巨大対決を繰り広げる、ギレルモ・デル・トロ監督最新作『パシフィック・リム』が8月9日、ついに日本上陸!自らを"怪獣オタク"と称するファンタジー映画の鬼才、デル・トロ監督が子供の頃からの夢を詰めまくったこの映画。サイズから迫力までとにかく全てが桁外れでモノ凄いのだが、公開を前に監督自ら来日!インタビューでは門外不出の製作ノートを見せてくれたり(写真あり)、秘話満載の熱い取材となった。


「この作品での僕は監督というよりデザイン部所属だったと言えるかも」と語りだしたデル・トロ監督。人類を守るイェーガー、敵であるKAIJU共に、見た目、得意技などいっこいっこキャラも個性的なのだが、ことイェーガーに関してはデザインや特徴を決めるのに1年かかったというから凄い。

「イェーガーのデザインに関しては僕と8人のデザイナーで、まずは100体のイェーガーのシルエットを作るところから始めたんだ。そこから毎週毎週『これとこれをキープしよう』って『アメリカン・アイドル』(米人気オーディション番組)並に候補を絞っていった。10体くらいまで絞られた段階で、僕が8人の中で最も気に入っているデザイナーに託して、そこから彼がディテールを作り、それを他のデザイナーにまわして、『これはもっとこうやってロシアっぽくしよう』とか細かいところを詰めていったんだよ」。

こう話しながら監督が取り出したのは、常に持ち歩いているというアイデアノート!これまで監督が書き溜めてきたデザイン画や思いつきがびっしり書き込まれている。貴重なノートを予想外にも拝めてしまって、取材陣も思わず感嘆の声。

これがそのアイデアノート↓

惜しげもなくペラペラ見せてくれたデル・トロ監督

突如太平洋の海底から出現した巨大かつ凶暴なKAIJU。次々と大都市を破壊する"ヤツら"の容赦ない侵略を前に、人類が団結し全世界の英知を集結させ最終兵器として作り出したのが巨大人型兵器イェーガーだった。

映画はこのイェーガー対KAIJUの迫力あふれる戦いを軸に、イェーガーを操縦するパイロットたちの人間ドラマを織り交ぜいやおうなしに進んでいくのだが、面白いのが1台のイェーガーを2人のパイロットが操縦するという点だ。イェーガー頭部に組み込まれたコックピット(ヘッドポッド)でパイロットたちはそれぞれの脳をイェーガーの脳とつなぐだけでなく、心は相手のパイロットに接続(ドリフト)し"一体化"しなければならない。

「パイロットは誰かに文字通り自分の魂をのぞかせ、瞬間的に結びつかなければならない。だから親子や兄弟など元々なんらかの関係があり、信頼しあっている二人のほうがドリフトがうまくいきやすいんだ」と監督は語る。また1台のイェーガーを二人のパイロットが"自分たちの体の動き"で操縦し、イェーガーが受けたダメージをパイロットも受けるという斬新な発想についても、こう教えてくれた。

「パイロットの脳とイェーガーの脳はつながっている。神経回路もあの特殊スーツの下でイェーガーにつながっているんだよ。だからパイロットがパンチを繰り出せば、イェーガーにも同じ動きが伝わるっていうわけ。今回僕が大事にしたのは"リアクション(反応)"があるということ。だから、イェーガーが受けたダメージはパイロットにも伝わるようにしたんだ。ボクシングのように、こっちが打ったら向こうがよけたり、当たったり、そういう動きがおもしろいと思ったんだよ」。

身振り手振りまじえて話に熱の入るデル・トロ監督3連発↓

ちなみに、できる限り実際に撮影する派のデル・トロ監督は、このヘッド・ポットのセットも実際に作っちゃったそう。重量約20トン(!)&高さ約6メートルで、巨大な油圧式ジンバルの上に造られ、中に入った俳優たちはヘッド・ポットごと持ち上がったり落下したり揺れたり水攻めにあったりする仕掛けだったそうだ。言ってみれば俳優たちはジェットコースターに乗っている状態で演技しなければならないということ。スタッフたちもその壮絶な撮影風景を見ながら「自分じゃなくてよかった」と思ったとか・・・。

さて、そんなエピソードからもデル・トロ監督のこだわりがいかに強いかが伝わるが、撮影中大変だったことを聞いてみるとこんな答えが。

「いわゆるファンが作った映画(ファン・ムービー)にはしたくなかったからそこは気をつけたよ。日本の初期の怪獣は動物から発想を得ているものが多いけど、その後『ウルトラマン』で成田(亨)さんが作った怪獣はそれまでのものとはかけ離れたクレイジーなものだった。だから、ジドラのようなものにするのか、ピグモンのようなものにするのか決めるのがまず難しかったね。でもとにかく僕独自なものにしたいというのは絶対にあったんだ。あともし中島(春雄)さんがいた時代(=人が怪獣スーツの中に入って怪獣を演じていた時代)に撮っていたら・・・というのを想定して、すべてのKAIJUは実際に人が入って動けるように作ったんだ」。

怪獣ファンはもちろん必見、それまで怪獣映画に興味のなかった人でも(老若男女問わず)絶対に楽しめる超大作『パシフィック・リム』は、8月9日(金) 3D/2D同時公開

(取材・写真: 星野 露華)

【参照リンク】
・『パシフィック・リム』公式サイト

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