【動画】​10年計画! 洞窟の彫刻を作り続けることに身を捧げる男

AOLニュース / 2013年12月10日 12時19分

【動画】​10年計画! 洞窟の彫刻を作り続けることに身を捧げる男


彫刻アーティスト、ラー・ポーレット氏が手がけるのは普通の彫刻作品ではない。なんと"洞窟"の彫刻だ。


ポーレット氏はアメリカはニュー・メキシコ内の砂岩の崖の中、その壁面一杯に不思議な模様を刻み込むアーティスト。彼はアイスピックと手押し車だけを手に、洞窟の中を異空間にしてしまうのである。

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現在67歳の彼は、洞窟彫刻の仕事にたどり着くまでの間は放浪していたという。大学を中退後、アメリカ海軍にも籍を置いたもの除隊、その後は国内中をヒッチハイクして旅し、郵便局員、警備員、ビルの管理人、一時は農業にも携わっていたらしい。そして1985年にディクソンで掘削の仕事に就き、家や井戸を掘るうちに"彫る"作業に打ち込むようになり、気づけば洞窟の中を彫刻するようになっていたという。

1987年に、カリフォルニアのアロヨセコ地域内で最初の作品"ハート・チェンバー"を制作すると多くの人々が訪れるようになり、ある種、地元の神殿ような存在に。しかし「あまりに多くの人が押しかけたんで、周りに支障が出始めたんだ。安全の問題も浮上してね」とのことで、結局洞窟は埋め直してしまったのだとか。

その後も愛好家などの依頼を受けて洞窟彫刻に取り組むものの、依頼主とポーレットの間で作品の"方向性の違い"で意見が対立することも多かったらしい。あくまでアーティストである彼は「作品はただあるべき姿を現そうとするだけなんだ」と、インスピレーションが降りてこないことには作品は生まれないのだと語る。

一方、依頼主や近しい人たちは彼について、「何かに突き動かされるようにして、ひたすら作業に没頭するんだ。麻薬抜きの麻薬中毒者みたいにね。何かこの世の私たちより、もっと大きな意識と交信するみたいにして」「依頼内容よりも、自分の中の創造性とひたすら向き合っている、って感じだった」と語る。中には「まるでミケランジェロ(ルネサンス期の彫刻家)のよう」とまで言う者もいるようだ。

現在は、クライアントからの仕事を受けるのではなく、自身で発案した10年計画のプロジェクトに取り組んでいるところ。まだ3年目だというから先は長いが、完成すれば壮大な彫刻作品となるだろう。ひたすら洞窟彫刻を作り続けることに身を捧げる男の、人生最大最高の作品の完成まで後7年。いったいどんな洞窟になるのだろうか。

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