【美女と妄想してみた。vol.13】長澤まさみと過ごす大人のバレンタインデー!

AOLニュース / 2014年2月14日 21時0分

【美女と妄想してみた。vol.13】長澤まさみと過ごす大人のバレンタインデー!


先週末にも都心には45年ぶりの大雪が降ったというのに、空は飽きもせず、今日もまた東京を真っ白に染めていた。そしてぼく、相沢直は、先週に引き続きうんざりした顔で自分の握った寿司を宅配している。
うちは三代続く寿司屋である。ぼくが33歳になった去年の誕生日、親父は早々に店を一人息子に譲り、ハワイでスシバーを開店させると言って海を渡った。33歳とは言え高校卒業とともに店に立っているから、一応は握れるし、口うるさいお客に色々言われながらも、まあ何とかやっていけている。たまに思う。もう自分は、子どもじゃないんだなと。

子どもの頃ならわくわくして楽しんでいた雪景色も、この歳になると迷惑この上ない。しかも大雪の中、寿司を宅配するとなると、この空が恨めしくなる。こんな天気で客も来ないだろうからと店は閉めたが、家から出たくないのは誰だって同じ気持ちのようで、夜になって寿司を届けてほしいとのお客からの電話に、やはり客商売としては対応しなくてはならない。ご新規さんなら断るが、お馴染みさんからのお願いを無下に断ることなど出来るわけがなく、こうして雪の中、寿司を運んでいる。大人ってのは、つらいよ、まったく。

だがそれも、この一件でようやく終わりだ。店に戻ったら、二階の自宅でこたつに入って足を伸ばし、あたたかい番茶でも飲んで、と考えながら店の前に戻ると、軒下に誰かがあちらを向いてしゃがみ込んでいる。どうやら女性のようだ。誰だ、一体、こんな時間に。こちらの気配に気付き、女が振り返る。お互い、吃驚した顔。で、彼女はぼくに、怒った顔を作って笑いながら言う。
「もう! 大将、遅いよ!」
長澤まさみだった。昔、本当に昔、ぼくらが本当に子どもだったころ、ご近所さんだから仲良くしていた、女友達でもある。でも彼女はずいぶん前に引っ越してしまったから、何でこんなところにいるのかはさっぱり分からない。
ふと、彼女の足下に目をやると、そこには彼女が作ったらしき小さな雪だるまがこちらを向いて笑っていた。何をはしゃいでるんだ、長澤まさみ。子どもじゃないんだからさ。

(※注)
本記事は個人の妄想を勝手に書き連ねたものであり、以下の写真は本文の内容とは一切関係ありません。


「まさみ、番茶。熱いから気をつけてな」
「うん。ありがと」
ぼくはこたつの机の上に、淹れたての番茶を置く。まさみは、こたつに両手と両足を入れ、凍えた体を暖めている。その様子と、どこか遠くを見るような表情がひどく大人っぽくて、ぼくは少しだけ緊張する。
その気持ちを悟られないように無理に怒ったような声色で、
「大体さあ、来るなら来るで、連絡くらい入れろよな」
彼女はほほをふくらませて、
「はあー? せっかく手伝いに来てあげたのに、何その言い草! バカじゃないの?」
男まさりな性格と口の悪さは、あの頃の、子どものときと変わっていない。なんか、ちょっとだけ、ほっとした。

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