『ファーナス』の主人公ラッセルが体験する"訣別"に涙を拭いて、辛い明日を生き抜こう!

AOLニュース / 2014年9月28日 18時0分

『ファーナス』の主人公ラッセルが体験する"訣別"に涙を拭いて、辛い明日を生き抜こう!


ペンシルベニアの田舎街が舞台だが、日本中の"地元"に当てはまる男の哀しみのドラマに泣け!!

いま、"30代・40代の地元コミュニティーを愛する長兄"が一番観たい映画!(AOL適当調べ)という傑作『ファーナス/訣別の朝』の魅力を語る上で、主演クリスチャン・ベイルの"人間ヒーロー像の体現"は欠かせない論点だが、それはどっかの媒体にやっていただくとして、この地元感大炸裂の映画は、生まれ育った地域への愛着が年々強まり、死を徐々に意識し始める40歳以降の日本の野郎どもにとっても、共感号泣するポイントが満載すぎる。


30歳くらいまでは転機に賭けてキャリアアップを図るも、主人公ラッセル同様、親が年老いて働けなくなる年代の40歳にもなれば、平凡な人生と現実を受け入れ、若い頃は背を向けていた地元コミュニティーに執着もし始め、誰だってささやかなシアワセを希求するものだ。

その一方で、そこで死ぬまで生きると決めたものの、容赦なく襲いかかってくる理不尽も人生あるある。さすがに犯罪組織の狂ったボス、ハーラン級の大災害が人生を破壊することはレアケースだが、たとえば上京した息子が都会の絵の具に染まって帰ってきたとか、愛を誓った恋人が遠距離恋愛中にほかの男とくっついてしまうとか、親の死に目に会えないとか、この映画、決して他人事を描いているわけではない。ペンシルベニア州の田舎街ブラドックの、超ハードコアな溶鉱炉(ファーナス)みたいな象徴的な存在が身近にないとピンと来ないかもしれないが、『ブレードランナー』(82)のロケ地みたいな川崎、いやどこだっていい、千葉県の四街道とか江戸川区の一之江とか足立区の梅島とか、日本中の"地元"に当てはまる男の哀しみを描いておる。

多くの一般人はラッセルのように暴力に手を染めることで己の運命を撃ち破ることはしないので、だからこそ観る者はダークヒーローの大暴れを通じて痛快な気分を味わい尽くす。だから、この映画、間違いなく地方型!

イオンみたいなショッピングモールで家族と買い物に来ているが、ヒマなもんで新しいiPhone 6でエロ動画コソーリ観ているお父さん、おい! この映画、お前のことだよ! さあ、主人公ラッセルが体験する"訣別"に涙を拭いて、辛い明日も生き抜くしかねえぞ。1,800円、安いって!

(C)2013 Furnace Films, LLC All Rights Reserved

■参照リンク
『ファーナス/訣別の朝』公式サイト
http://furnace-movie.jp/ 

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