ビーチ・ボーイズ『ゴッド・メイド・ザ・ラジオ~神の創りしラジオ』レビュー

AOL ミュージック / 2012年6月8日 18時0分

Filed under: ニュース, The Beach Boys, リリース, 結成・解散, ロック, The Huffington Post

ビーチ・ボーイズのデビュー50周年記念となるニュー・アルバム『ゴッド・メイド・ザ・ラジオ~神の創りしラジオ』を聴いてみた。

自分の長年のトレードマークである「サウンドを作り直す」ということと、自分の音楽を通じて「ノスタルジックな存在になる」ということの間には微妙な差がある。近年、多くのベテランアーティストたちとそのカムバックの間にはこの差が存在するが、ビーチ・ボーイズには存在しない。

50周年を迎えるビーチ・ボーイズは今年初めに再結成を果たした。現在は大規模な再結成ツアーに出ている最中だが、そんな中でニュー・アルバム『ゴッド・メイド・ザ・ラジオ』が発表された。このアルバムは1966年に発表された『ペット・サウンズ』の次に発売された作品ではないかと思うほどのレトロサウンドが詰まっており、優れた楽曲群が並んでいる。

ヒット曲「素敵じゃないか」や「キャロライン・ノー」などクラシックな楽曲が収録されている『ペット・サウンド』の美しさには及ばないかも知れないが、このアルバムにもキャッチーな楽曲が並んでいる。「シェルター」や「海に輝く夜明け」のような楽曲は昨年レコーディングされた楽曲というよりは、40年前のセッションテープから新たに発掘された楽曲のように感じられる。

ブライアン・ウィルソンが数十年ぶりにバンドへ復帰した理由はこのような楽曲群にあるのかもしれない。ポップミュージックの神の1人として位置づけられているウィルソンの復帰は、バンドのトレードマークとも言えるサウンドに息吹を与えている。彼の貢献度は非常に大きく、彼はアルバムのプロデュースを担当、そして全12曲中11曲を共作している。

ウィルソンはこのバンドの「カリフォルニアサウンド」を生み出した人物だったが、精神的な患いとドラッグの問題で数度に渡りバンドを離れており、その後のバンドは違った存在となってしまった。しかし、今回彼が復帰したことで、素晴らしいメロディーとファルセットがバンドへ帰ってきたのだ。革のメッシュサンダル、ピカピカのサーフボード、そしてホット・ロッドを乗り回していたあの時代が呼び起こされる。

今回のアルバムはバンドにとって1992年の『サマー・イン・パラダイス』以来、29枚目のアルバムとなる。ブライアン・ウィルソン、マイク・ラブ、アル・ジャーディン、デイビッド・マークス、そして1966年にウィルソンが脱退した時に代役として加入したブルース・ジョンストンも今回のアルバム、そしてツアーに参加している。

お勧めの1曲:アルバムの最後から3曲目の「バック・アゲイン」では、屈指のコーラスワークが堪能できる。
(原文:Huffington Post Entertainment)


■日本語タイトル: ゴッド・メイド・ザ・ラジオ~神の創りしラジオ
■発売日: 2012年06月04日発売
■価格:  2,500円(税込)
■商品番号: TOCP-71311
HMVで購入する■収録曲
1.あの頃に...
2.ゴッド・メイド・ザ・ラジオ~神の創りしラジオ~
3.今がその時
4.スプリング・ヴァケーション
5.ビルとスーの私生活
6.シェルター
7.海に輝く夜明け
8.心のビーチ
9.ストレンジ・ワールド
10.バック・アゲイン
11.パシフィック・コースト・ハイウェイ
12.過ぎゆく夏
<日本盤ボーナス・トラック>
13.恋のリヴァイヴァル(2012ヴァージョン

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