【ブログ】ポール・マッカートニー:一緒に北極を守ろう

AOL ミュージック / 2012年7月28日 16時0分

Filed under: ニュース, Paul McCartney, ネット・SNS・ブログ, ロック, The Huffington Post

1968年は凄い年だった。人々は路上に飛び出し、革命の空気がそこにあった。私たちは「ホワイトアルバム」をリリースし、宇宙飛行士ウィリアム・アンダースによって現代で最も影響力のある写真の1枚が撮影された。


クリスマスイヴのことだった。アンダースと機長フランク・ボーマンは初の有人月周回ミッションを行い、月の軌道上にいる初めての人間となった。アポロ8号に乗っていた彼らの目は、今まで誰も見たことがない光景にくぎ付けになった。見たことがないが、親しみのある、はかなくも美しい光景だった。ボーマンは「あの光景を見ろ! 地球が昇ってくる。美しい」と叫んだ。

「カラーフィルムはあるか?」というボーマンに対し、ウィリアムは「早くフィルムをください」と答え、その後1分間に渡り、地球から40万キロ離れた宇宙船の中の2人はフィルムをカメラに入れようと必死になった。そしてアンダースがカメラを窓の外に向け、月の地平線から地球が顔を覗かせる写真「Earthrise」を撮影した。このシンプルな写真は人類に対して非常に大きなインパクトを持っており、地球環境保護活動の誕生を促し、我々の自分たちに対する意識を変えた存在として高い評価を得ている。

これは40年以上も昔の話だ。時が経つのはあっという間だが、それ以降驚くべき事象が起きている。少なくとも80万年に渡り、北極海は大陸のような大きさの氷におおわれていた。しかし、この写真が撮影されてから数十年の間に、この氷が継続的に溶け続けていることを衛星が記録しているのだ。実際今は殆どが溶けており、私の子供の世代になると北極点は海になってしまう。私自身が確認できる可能性さえある。

考えてみてほしい。この写真が撮影されてから、私たちは地球の温暖化を躍起になって進めてきたため、今や宇宙からの眺めは急速に変化してしまった。石油を掘り、太古からある森を伐採してきた私たちはあまりにも多くの炭素を大気に放出してしまったため、宇宙飛行士が今見る地球は完全に別の星になってしまっている。私が困っているのは、氷が溶けてしまったら、石油を求める人たちがそこへやってくるということだ。氷の溶解を人類への警告として捉えない代わりに、彼らは今まで採掘できなかった石油を狙っているのだ。彼らは氷の溶解を利用して、氷が溶けた原因である石油を採掘しようとしているのだ。石油は地球上の至る所に存在するようになったが、時に、そしてある場所では、「これ以上は必要ない」と言わなければならない。そしてその時とは今で、ある場所とは北極だ。

以上が法的に北極の周囲を保護し、石油採掘を禁止し、北極海での企業による漁業を禁止するというグリーンピースのキャンペーンに私が参加した理由だ。私の名前は200万人の参加者の1人として北極へ持ち込まれ、地下4キロの所へ埋められる。私たちは地球上の全ての命のために協力して北極を守る。

1カ月以内に既に100万人以上がwww.savethearctic.orgに署名している。まだ署名していないという人にも、まだ北極に自分の名前が刻まれる時間は残されている。

また、あなたも私のように北極の自然に興味を持っているという場合は、Arctic Risingに参加するのも良いだろう。ここではホッキョクグマ、ホッキョクギツネ、シロフクロウ、セイウチ、イッカクの中から好きな動物を選び、同じ動物を選んだグループとして、他の動物のグループの人達と勧誘数を競い合っていく仕組みになっている。私もどの動物を選ぶか決めなければならないが、お察しの通り、私はセイウチだ(I am the Walrus)。

(原文:Come Together, to Save the Arctic)
-------------------------------
ポール・マッカートニー
ミュージシャン

【関連記事】

AOL ミュージック

トピックスRSS

ランキング