【ホットリスト】2012年のベスト・トラック 印象に残った15曲

AOL ミュージック / 2012年12月29日 17時0分

今年の音楽誌ではディランとスプリングスティーンとニール・ヤングの作品が絶賛されていた。もちろんそのことに文句があるわけではなく、ベテランが元気なのは喜ぶべきことだが、今回<Huffington Post Entertainment>では彼ら御大達以外のアーティスト達の素晴らしいナンバーを敢えて取り上げたい。

ケンドリック・ラマーは地元コンプトンのギャングカルチャーを、大袈裟にもドラマティックにも見せることなく、見事にありのままを描き出した。フィオナ・アップルは情念溢れるパワフルなカムバックを果たし、テイラーはタブロイド紙の見出しを詩情で満たした。ソランジュはついに偉大な姉ビヨンセの影から抜け出し、ラナは我々全員の神経を逆撫でさせた(よくも悪くも)。

様々なことがあった今年、才能溢れるアーティスト達による印象に残ったナンバー15曲を紹介したい。



ケンドリック・ラマー
「Sing About Me, I'm Dying Of Thirst」

傑出したナンバーがひしめき合うラマーの傑作『good kid, mAAs city』から1曲を選ぶのはかなりの難しいが、あえてそうするならこれだ。スムーズでクラシックなトラックの上でラップされているのは、都市の黒人社会の生と死、自身の人生を全うしようとあがく主人公の姿...。スタイリッシュに聞こえるが、途中不穏な銃弾の音に引き裂かれるシーンも登場。およそ12分に及ぶ大曲であり、まさにヒップホップ・オペラだ。
カニエ・ウェスト
「Mercy(ft.プッシャー・T、ビッグ・ショーン・2チェインズ)」

かつては自身の心の傷や弱さをさらけ出す作風だったカニエだが、今年に入ってかなりイメチェンようだ。腕っ節が太くなった彼はゴシップに話題を振りまき、リリックは直接的になった。何よりキム・カーダシアンへのぞっこんぶりを包み隠さず曲にしてしまう程のあけすけっぷりが印象的であった。このナンバーでも猛者達を引き連れふてぶてしいラップを繰り広げている。
アイコナ・ポップ
「I Love It」

スウェーデン発、クラブでパーティするのが大好きな女の子達へのアンセム。"アンタは70年代産まれだけど、アタシは90'sのビッチよ"とのラインを聴くと、なんだか諸手を上げて降参するしかないような気分になる。キッズのための音楽だが誰も文句は言えまい。
カルヴィン・ハリス
「Sweet Nothing(ft. フローレンス・ウェルチ)」

スコットランド出身DJ、ハリスがフローレンスを迎えて放ったこのナンバー。リアーナの「We Found Love」を手掛けたことで彼はさらに名を広めたが、リアーナとのタッグよりもこちらの方が痛切で破壊力に満ちている。
フランク・オーシャン
「Pink Matter(ft.アンドレ3000)」

クラシックなトラックにオーシャンの切実な歌が折り重なるこのナンバー。アンドレが登場するまでの間のエモーショナルなボーカルだけでもあまりに美しい。一聴の価値がある作品。
フィオナ・アップル
「Hot Knife」

デビュー以来、彼女のむき出しのエモーションこそがシグネイチャーであり、彼女のアーティスト性であったが、この隙間だらけのトラックの上で彼女はささやき、うなり、吠え、叫び、歌う。彼女の声程、彼女自身をありのままに伝えるツールはないのだ。
ソランジュ・ノウルズ
「Losing You」

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