歴史偉人が遺した「“マル秘”健康」レシピ(1)伊達政宗「70歳天寿」を実現させた「仙台食材」

アサ芸プラス / 2018年5月17日 5時55分

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 古今東西、歴史をリードしてきた偉人たちはタフマンぞろい。激動の時代を生き抜き、長寿を可能にし、夜の営みにも貪欲だった。医食同源。健康は「食」が作り、支える。彼らの健康のもとをたどれば、現代でも十分に応用できる。たくましき彼らの食生活に学んでみよう。

「独眼竜」として名を馳せる、仙台藩祖・伊達政宗(1567~1636)がこの世を去ったのは70歳の時。当時としては相当な長寿だ。それを支えたのは、まさに「食」へのこだわりだった。

 政宗は“グルメ武将”として名高い。正月となれば、雑煮はアワビ、ナマコ、ニシン、ゴボウ、豆腐、黒豆、角餅と具だくさん。当然、おせち料理も豪華で、鯨や白鳥の肉など60種類以上の食材を使っている。

 政宗はみずからも厨房に立ち、ごちそうをふるまった。

〈馳走とは旬の品をさり気なく出し、主人自ら調理して、もてなす事である〉(「命期集」)

 “料理人政宗”はさまざまな食品をも考案している。お正月に欠かせない「伊達巻」はもちろん、豆をすった「ずんだ餅」、そして「仙台味噌」もそうだ。江戸時代から仙台味噌を作り続けている株式会社「佐々重」の担当者が由来を語る。

「仙台城築城の際、城内に『御塩噌蔵(おえんそぐら)』という900坪の味噌醸造所を設け、そこに中国の発酵の技術を持つ古木市兵衛を呼び入れ、良質の味噌造りを命じました。これが仙台味噌の始まりで、日本初の味噌工場でした」

 仙台味噌は、美しい赤褐色の光沢が特徴だ。味噌に限らず、政宗は豆を炊き込んだ「豆めし」をはじめ、豆腐や凍り豆腐など、豆類、大豆を好んで食した。豆類、特に大豆にはビタミンやミネラル、イソフラボンなどの機能性成分が多く含まれている。

 食文化を研究する、総合長寿食研究所所長の永山久夫氏が解説する。

「政宗が健康で長生きだった大きな理由は、まず味噌でしょう。味噌に含まれている天然グルタミン酸、レシチン、ビタミンE、リノール酸などは脳細胞を活性化させる。また、アルギニンというアミノ酸は男性的でダイナミックな行動力のエネルギー源となります」

 三陸・宮城は海の幸にも恵まれている。その代表がホヤとカキ。ミネラル分が豊富で、特に鉄と亜鉛が多く含まれている。亜鉛はいわずと知れた強壮の源だ。海のパイナップルとも称されるホヤの中に入っている「ホヤ水」は政宗の好物でもあった。そして、カキの亜鉛含有量は全食品中トップで、「セックスミネラル」の塊と言ってもいい。

 政宗はこの松島湾のカキと仙台味噌とでみずから「カキの土手鍋」を調理したと言われている。

 政宗は記録に残っているだけで、少なくとも7人の側室との間に10男4女をもうけた。側室・妙伴との間に四女・千菊姫が生まれた時、政宗は60歳だったのだから、恐れ入る。

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◆伊達政宗が遺した「カキの土手鍋」

◎材料(4人分):カキ300g、糸コン1玉、ネギ3本、焼き豆腐2丁、春菊1/2把、白菜1/2個、仙台味噌200g、砂糖大さじ4、しょうゆ大さじ3~4、酒大さじ4

◎作り方:(1)カキは塩水で洗い、水ですすいで水気を切っておく。(2)糸コンはゆでて適宜に切り、焼き豆腐や野菜は適当な大きさに切っておく。(3)仙台味噌、砂糖、しょうゆ、酒を練り合わせ、土鍋の縁に塗り、(1)と(2)の材料を入れて火にかける。だし汁や水は用いず、材料から出る水分で味噌を溶かしながら煮る。

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