野村克也、阪神のクビにならない担当コーチ

アサ芸プラス / 2012年12月27日 9時59分

 野村氏は返す刀で、平野恵一もバッサリ。無死二、三塁のピンチで、内野ゴロなら一塁送球という指示を無視してバックホームし暴投となった守備や、併殺を狙った送球を捕球し損ねた鳥谷敬を「こっちはきちっと投げたつもりだけど」と責めたことを取り上げ、

〈もし私が監督なら、平野のこうした一連の言動は看過できないだろう。(中略)平野は、12年オフに国内FA権を行使(中略)、仮に他球団に移ったとしても、今の性格ではチームに溶け込んでいくのは難しいと言わざるを得ない〉

 まずはその性格を直せ、というのである。

 ところで野村氏は、「捕手はグラウンド上の監督」との持論から不動の正捕手の育成を特に重要視する。

「とにかく捕手が育たない。例えば高卒で長く使った生え抜き捕手はここ30年、誰かいますかね。山田勝彦ぐらいでしょうか。捕手の育成は本当にヘタですね。これだけ結果が出ていないのに、吉田康夫バッテリーコーチがクビにならず、ずーっといる。これも不思議ですわなぁ」(前出・球団関係者)

 確かに近年も矢野燿大、城島健司、藤井彰人と補強し、今オフにはまたしても、ベテランの日高剛をFA補強。今季、自己最高の72試合に出場し、大きく育てるかと思われた生え抜きの小宮山慎二を、来季は飼い殺しにするつもりなのか。

 野村氏はこう説くのだ。

〈「優勝チームに名捕手あり」の時代になっても長らく「阪神に名捕手なし」の状況が続いていたことが、阪神の低迷の一因であったと私はみている〉

 最後に野村氏は「阪神はどこへ向かうのか」と、中村勝広GMの戦略にも苦言を呈した。コンラッド、西岡、そして日高と、現有選手とポジションがかぶる新戦力を獲得。この「目先の補強」をこう評した。

〈中村GMがしっかりとした「阪神タイガースとは」「阪神野球とは」という思想を定め、それに従って監督、コーチ、選手の編成を、予算に応じて適切に行い、失敗すればその責任を負う。その信念を固めなければ、阪神は今後も同じ失敗を繰り返し続ける〉

 前出・阪神電鉄関係者が苦笑する。

「中村GMは85年に日本一になった吉田義男氏のことを尊敬しており、あのチームが理想だといいます。つまり攻撃のチームが作りたいわけで、和田監督が言っていることとは全然違う。まぁ、年俸わずか1200万円の中村GMに責任感がどれだけあるのか‥‥」

 瀕死球団の「A級戦犯」たちは、野村氏の最後通告をどう受け止めるのか。

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