社台王国の野望、重賞馬を輩出するクラブ法人

アサ芸プラス / 2012年12月27日 9時59分

「社台レースホース」と「サンデーレーシング」は、社台を支える一大事業となっている、クラブ法人であり、あまたあるこれらクラブ法人こそが、現在の日本の競馬を支えていると言っていい。その中でも、社台レースホースとサンデーレーシングの2つは、他のクラブを合併、傘下に収めてしまうほど、揺るぎない存在に成長した。

 現在の社台のクラブ法人をあげてみると、次のようになる(カッコ内は12月8日現在の重賞勝利数)。

●社台ファーム系(代表・照哉氏)社台レースホース(7勝)/グリーンファーム

●ノーザンファーム系(代表・勝己氏)サンデーレーシング(18勝・うちGⅠ6勝)/キャロットファーム(6勝)/シルク(3勝・うちGⅠ1勝)

●追分ファーム系(代表・晴哉氏)G1レーシングクラブ(1勝)/セゾンレースホース(1勝)

 こうしてみると、社台グループ内(吉田三兄弟)でも、次男・勝己氏率いるノーザンファーム系が、現在は圧倒的に勢いがあるようだ。

 ちなみに、先だって阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)を勝利したローブティサージュ(馬主・シルク)も、ノーザンファーム系である。

 しかし、GⅠ馬がクラブ馬だったことから、このところ、それに対する反発が個人馬主から起こっている。

「自分のところのクラブ馬ばかり勝って、セレクトや庭先ではGⅠ馬を売らないのか!」

 では、いったい、社台グループの最終目標とは何なのか。答えは簡単ではないようだ。まだ勝っていない海外の大レース、凱旋門賞やブリーダーズカップを勝つこと、と言ってしまえばそれまでのようだが、コトはそう単純ではない。

 社台の内情をよく知るクラブ会員が言う。

「勝己氏がよく言うのは、『この仕事には終わりがないうえに、一つ外れればガタガタになってしまう』。傑出した名馬を1頭出せばそれでいいというわけにはいかない、ということです。サンデーの血が偏ってきたことにどう対処していけばいいのか。次に導入する種牡馬は何にするか。先代の善哉氏同様、日夜、馬のことばかり考えているといいます。

 また、運も大事だと言っています。サンデーサイレンスが手に入ったのも、ちょうど湾岸戦争があって中東情勢が不安になり、アラブの国が手控えていたからだった、と」

 そして何より、いかにお客さんを集めて、いかに配当を出すかが大事な使命。だから「商売にこだわらない社台なんておもしろくもない」という声が上がるのもうなずけるのだ。

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