安倍論文(3)「ダイヤモンドVS真珠」対決

アサ芸プラス / 2013年1月31日 9時57分

 壮大とも言える「日米印豪同盟」。なるほど、この4地域を線で結ぶと、巨大なダイヤモンドの形となる。しかし、なぜハワイまで入ってくるのか。外交ジャーナリストによれば、

「数年前に中国の政府高官がアメリカの閣僚に『将来的に太平洋を半分ずつ分け合いましょう』と持ちかけたことがあるからです。ハワイを境にして太平洋を東西に分割し、西側を中国が支配したいとの野望を持っているということですよ」

 何ともずうずうしいもくろみ。これも封じておく必要があるのだ。

 安倍総理と親交があり、中国問題に詳しい評論家・西村幸祐氏は、ダイヤモンド構想についてこう話す。

「総理は組閣前からすでにこの構想を練り、見通しを立てていました。(1月末に開幕する)国会の施政方針演説に、こうした内容が登場すると思われます」

 前出・外交ジャーナリストは言う。

「中国の作戦は、フィリピンからマラッカ海峡を通ってインドに至るまで海上の島々を点々と押さえて拠点を作っていき、真珠の首飾りのような形にして支配するというもの。安倍ダイヤモンドVS真珠の戦いです」

 中国がもくろむ真珠作戦は、実は06年に麻生副総理が外相時代に講演した「自由と繁栄の弧を作る」という演説とも真っ向から対立する。日本から南下してベトナム、カンボジア、インドネシアを通ってインド、中東、さらにはトルコ、東欧、バルト諸国へとつなぐ経済協力の「弧」を描くという外交だ。これはまさしく東シナ海からインド洋にかけての中国包囲網と合致し、中国の真珠とも重なっているからだ。

 さて、安倍総理の構想はさらに具体性、過激性を増していく。再び論文を追っていこう。

〈私はまた、アジアのセキュリティを強化するための関係を築くべく、イギリスとフランスを同じステージに誘いたい。海洋民主主義国家・日本の、世界における役割は、彼らの新たな存在によって、いっそう楽になる。イギリスは依然として、マレーシア、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランドとの5カ国防衛取り決めに価値を見いだしている。日本をこのグループに参加させて毎年このメンバーと話し合いを持ち、小規模軍事演習にも加わりたい。タヒチのフランス太平洋海軍は、きわめて少ない予算で展開しているが、やがてその重要性を増してくるだろう〉

 これは将来的な「実力行使」を見据えた実戦的訓練と言っていいようだ。

アサ芸プラス

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