「ボヘミアン・ラプソディ」大ヒットでもクイーンものまね芸人が増えないワケ!

アサ芸プラス / 2018年12月19日 5時59分

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 伝説的ロックバンド「クイーン」のボーカリスト、フレディ・マーキュリーに焦点を当てた伝記映画の「ボヘミアン・ラプソディ」が大ヒットを続けている。劇中で流されるクイーンの名曲に合わせてシンガロングする“応援上映”も各地で行われており、もはやクイーンがちょっとした社会現象と化しているほどだ。

 その「クイーン」は、世界に先駆けて日本で人気に火が付き、アラフォー以上の世代を中心に膨大なファン層を誇っている。また映画で再現されるステージや楽曲が若い層にとっては斬新で、新たなファン層も開拓しているようだ。

 それほどまでに注目を集めれば、見た目も動きも特徴的なフレディをはじめ、クイーンのものまねに挑戦するものまね芸人も増えそうなもの。だが、実際には「フレディ芸人」はほとんど現れないというのだ。その理由を音楽ライターが指摘する。

「一つには、ミュージシャンのものまねは他の著名人とは異なり、おもしろおかしく表現する方向ではファンの反発を食らいがちなこと。長渕剛のようにアンチも多いミュージシャンならまだしも、クイーンのような大スターではパロディ化はむしろ逆効果です。そしてもう一つの理由として、フレディのものまね芸人にはすでに完成形が存在し、今から後追いしても二番煎じにしかならないということ。それはプロレスラー武藤敬司のものまねが神奈月の独壇場になっているのと同じことです。とにかく“スベリー・マーキュリー”のフレディ芸は必見ですね」

 そのスベリー・マーキュリーとは、吉本所属の芸人・スベリー杉田のことだ。5年前にフレディのものまねを始めた杉田はヒゲも自毛で整え、今ではフレディ一本で勝負。「ボヘミアン・ラプソディ」のヒットが人生最大の追い風となり、11月7日に東京・六本木で開催された同映画のジャパンプレミアでは出演者やダイアモンド・ユカイらと一緒にレッドカーペットにも登場した。12月7日には神奈川県小田原市での応援上映でゲストを務めたばかりで、まだまだ需要は増えそうな雰囲気だ。

 ただ杉田自身はウィキペディアにも名前が載っておらず、芸人としてはまだ無名に過ぎないのも事実。今なら芸達者なものまね芸人がみずからの知名度を活かし「フレディ芸人」の座を奪うこともできそうなものだ。しかしそんなもくろみには芸能界の一部から大反発が生まれるのは必至だという。音楽ライターが続ける。

「一般的な知名度こそ低い杉田ですが、女性アイドル分野ではかなり認知度が高い。それは彼が、アイドル界を代表するフェスイベントの『@JAM(アットジャム)』シリーズで、マスコットキャラ的な存在を務めているからなんです。それゆえファンはもちろん、多くの女性アイドルが『フレディ芸人=スベリー杉田』という認識を抱いており、第二のフレディ芸人が現れたところで二番煎じとしか思わないでしょうね。それゆえ彼に対しては今、アイドル業界からも大きな声援が寄せられています。それこそDA PUMPの『U.S.A.』がモーニング娘。のヲタから火が付いたように、アイドルファンからの支持を得られるのは彼にとって大きな力となっていることでしょう」

 名前こそ“スベリー”だが、ことフレディのものまねに関してはスベり知らずで、モノマネ界のクイーン(キング?)でいられるようだ。

(金田麻有)

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