視聴率のカギを握る!バラエティ系TV番組改編事情

アサ芸プラス / 2013年4月17日 10時0分

 今春、みごとに差が出た各局の改編事情。改編が吉と出るか、それとも変化なしが功を奏すか!?

 4月改編のバラエティは、フジテレビ5本、TBS4本、日本テレビ3本、テレビ朝日2本となった。広告代理店関係者が解説する。

「各局、キーワードは『安定・現状維持』で、金のかかる新番組の立ち上げはなし。『アイアンシェフ』(フジ)のように高予算で低視聴率だと、あっという間に打ち切りになるので、冒険をしたくないのでしょう。だからどの局も代わり映えしない内容、キャスティングなんです」

 その方針に沿って、安定した高視聴率を保っているのはテレ朝である。関係者が勝因を明かす。

「実は、うちは昔から改編時の変化が少ないほう。どの番組も、見てほしい視聴者層に向けてピンポイントに作り、粘り強く続けている。ムダがないんですよ」

 対照的に“安定”とは程遠い位置にいるフジテレビ関係者の表情は正直、渋い。

「マニアックな構成や田村淳の起用が主婦層の反感を買った『知りたがり!』が打ち切られましたが、後番組の『アゲるテレビ』も期待はできません。現場では『ひるおび!』(TBS)や『ヒルナンデス』(日テレ)のように、開始当初は視聴率が悪くても、少しずつ修正しながらやり続け、視聴者を定着させることが大事だと考えていましたが、上層部はちょっとでもダメだと即終了。このままでは今回も同じです」

 他には“即戦力”の加藤浩次やマツコ・デラックスをMCに据えた新番組が始まるが、

「他局のマネをしたような同じ顔ぶれで、いまさら視聴者が戻ってくるのか」(前出・フジテレビ関係者)

 と、懸念されているという。

 次に新番組が多いTBSは、意外にも局内に危機感はないという。

「新番組の『世界の村で発見!こんなところに日本人』もそうですけど、会議で『あの番組みたいなのやりましょうよ』で企画が通ったりするほど、うちはパクリが多い(笑)。さらにこの春は、編成がテレ朝とほぼ同じで、まさかそこまでパクるのかと驚きましたが、みんなあまり深刻に考えていません」(TBS関係者)

 そんな中、意欲的な改編を見せるのは日テレだ。

「フジは全新番組のキャストを吉本興業で固めましたが、うちは内村光良や有吉弘行を起用し“吉本離れ”が顕著。吉本はいろいろ問題も起こしブランド力も落ちているし、頼らずやっていく方針のようです」(日テレ関係者)

 さて、これを専門家はどう見るのだろうか。上智大学文学部教授(メディア論)の碓井広義氏は鋭い指摘をする。

「まずフジは、タイトルの付け方からしてアンテナがズレている。“アゲる”や“テッパン”はちょっと前にはやった言葉。“あすなろ”は懐かしの『あすなろ白書』を想起させます。上層部が過去の成功体験でジャッジして大コケした『アイアンシェフ』の二の舞にならないか心配。今クールでのV字回復はなさそうですね。

 日テレは、『笑神様は突然に…』は『イッテQ!』のような日テレ特有のヒットを飛ばすかも。学生からの投稿を題材にした『赤丸!スクープ甲子園』はモラル問題の懸念がある。『有吉反省会』は有吉さんより格下のタレントが出てきた場合、“イジリ”が“イジメ”につながってしまう可能性も‥‥」

 さらに、TBSの「モニタリング」は、昨年10月から深夜枠で放送しており、4月からゴールデン進出となったが、「何でもかんでもすぐに深夜から持ってくるという傾向は心配」という声も上がっている。そんな中、いちばん安心できるのは、やはりテレビ朝日だという。

「昨年度の年間視聴率で、1冠は日テレに譲りながらも2冠を獲得。とにかく編成のバランスがよく、夕方の『相棒』再放送から、そのまま2時間枠でバラエティが始まり、9時からドラマ、10時からニュースと、他の局に浮気させない流れなんです」(碓井氏)

 テレ朝×日テレの“新2強時代”に突入するのか!?

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