楽天「優勝一直線で仙台にカネの雨が降る」(4)次々と開花する新たな才能

アサ芸プラス / 2013年7月24日 9時59分

 則本をリードする正捕手の嶋基宏(28)も大きく変わった。

「昨シーズンは、マスクをかぶる機会も少なく、たびたび星野監督から激怒され、萎縮していた。ところが、今シーズンは、『悪いリードしやがって』とドヤされてもまったく動じなくなった。そのキッカケになったのが、昨シーズンオフの阪神とのトレード騒動。結局、楽天側が手放さなかったが、これで嶋が奮起。リードもこれまでの慎重さとは見違えるほど大胆になっている。選手会長に就任したことで、責任感がいい方向に向かっています」(前出・楽天関係者)

 また、映画「マネーボール」よろしく、データ重視の選手も出てくるなど、個性的なメンツの活躍ぶりも顕著だ。

 スポーツ紙野球担当記者が話す。

「走・攻・守そろい、3割近い打率で1番を任せられている聖澤諒(27)がその筆頭でしょうか。ロッカールームにパソコンを持ち込んでデータ解析する研究家でもありますが、心拍数を測る検査でも、唯一、平常時よりもプレー中のほうが心拍数が低い、文字どおり強心臓の持ち主です」

 同じく強烈なキャラクターならば、星野監督の明大野球部の後輩に当たる島内宏明(23)もおもしろい存在。

「11年のドラフトで6位入団の島内は、50メートル5秒8の俊足が武器。見た目もポワンとした顔つきでいじられキャラですが、試合でもポワンとしていて走塁ミスが多い。星野監督には『あいつは明大出身者として恥ずかしい』とまで言われるほど。しかし、持っている才能は大きく、期待されて目をかけられています」(前出・スポーツライター)

 チーム誕生から9年目にして、ようやく見えてきた日本一。「ゼロから出発した」と自負する田尾氏は感慨深げにエールを贈る。

「私が監督に就任した当時、楽天は寄せ集めのチームで、恐らくプロ野球史上3本の指に入る弱さでした。ただ、全力でプレーすることだけは心がけていた。そして、10年を待たずして日本一になるチャンスが来ています。どの球団にもない成長曲線を見せてきたわけです。こんなファン冥利に尽きることはないと思います」

 現在は12球団最低の観客動員数に甘んじている楽天。チームの成長とともに、仙台復興にもきっと一役買うに違いない。

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