泉谷しげる×八代亜紀(3)男って嫉妬深くて誇大妄想だからね

アサ芸プラス / 2013年8月23日 9時59分

──八代さんとのデュエット曲に「夜につまずき」を選んだ理由は?

泉谷 これは(所属事務所の社長でもある)八代さんの旦那と相談して決めたんだよね。さっきも言ったけど八代さんは世間を気にしないから(笑)、旦那さんに全て任せてるところがあって、そこがおもしろいんだけどさ。八代さんにとっての“世間の目”が旦那さんなんでしょ?

八代 そうです(笑)。

泉谷 で、最初は来生たかおと桃井かおりの「ねじれたハートで」ってデュエットソングがあって、それはどうだろうって打診したんですよ。そうしたら「それを八代に歌わせても、普通になってしまう」と。すごくいい意見だと思って感心したんだけど。

八代 彼は「泉谷さんの男っぽい、自由人な感じを八代が歌ったらどうなるかな」って言ってましたね。

泉谷 それで、じゃあ、こういう曲もあるけどって持って行ったのが「夜につまずき」で。オレが作曲したらしいんだけど「こんな曲あったっけ?」って。完全に忘れてた(笑)。

──作詞はビートたけしさんです。

八代 最初聴いた時は「おじさんたちってこういう思いだったんだ?」ってショックでしたね。恋愛して、結婚して、子供ができて、おじさんたちはみんな幸せだと思ってましたから。それが“夢はあるけど、家に帰る電車の窓に自分の顔が映った時、その夢から醒める”みたいな歌詞に、どこか放り投げ出すようなメロディでしょ?

泉谷 男って嫉妬深くて、誇大妄想だからね。みんなの前では夢を語るし、オレは他人とは違うんだゾって言いたいんだけど、帰る頃には自分の力のなさを実感してうちひしがれたりしてさ。

八代 へぇー。

泉谷 男同士のヤキモチや対立心って半端じゃないから、そのぐらいのことを外で言ってないと潰れちゃうんだろうね。

──八代さんはこういうロック調の曲は‥‥。

八代 初めてです。ロックも初めてだし、こんな男っぽいのも初めて。「舟唄」みたいな男の曲はありましたけど。だからレコーディングの時は「私の歌い方にどんどん注文をつけてください」って泉谷さんに言ったんです。

泉谷 またオレと旦那がヒドいんだよ。「もっとヘタクソに歌え!」とか。今考えたらよく怒られなかったなと(笑)。ごめんなさいホント!

八代 いえ全然。こんなこと言ってますけど、現場ではすごく優しいんですよ。(丁寧な声で)「ご自由にお願いします」みたいな(笑)。

泉谷 そうだった?「ここはもっとまっすぐな気分で歌ってくれ」とか結構、注文つけたハズなんだけどなぁ。聞いてないんじゃないの?

八代 聞いてましたよ! あれ? 聞こえてなかったのかな(笑)。

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