掛布×川藤 日本プロ野球界への熱き提言(3)

アサ芸プラス / 2014年1月15日 9時57分

川藤 ほんでな、昨年の引退の風潮を見てみい。

掛布 発表が早い。

川藤 そうや。どの選手も引退発表がホンマに早すぎるやろ。わしらの時代では考えられへんスピードやで。ヤクルトの宮本慎也も発表は夏過ぎやんけ。確かに昨シーズンのヤクルトはチームとして弱かったけど、あのタイミングでの発表は応援してくれてるファンにも失礼やろ。

掛布 そうです、そうです。しかも、チーム自体も翌年いなくなるような選手を試合に使ったらいかんでしょう。特にヤクルトは最下位でしたし、若手の育成に力を入れてもよかったはずでしょう。あの宮本の起用はすごくもったいないと思いますよ。

川藤 阪神の桧山進次郎だってそうや。引退発表してから少しして、あいつと話をした時があったけど、「引退発表してからヒットが打てないんです」とめちゃくちゃ悩んどった。「これで僕がCSのメンバーに入ったらおかしいでしょ」と。わしも「もう一本、ヒットを打ってみい。それも印象に残るようなやつや」と励ました。確かにここまでやってきた桧山という男はすごいとは思っとる。でも、何で辞めていく人間をまだ優勝争いで使うんや、とは思うわ。CSやって、本気で日本一になりたいんやったら翌年から戦力になる選手を起用するのがチームとしての道理やろ。

掛布 おっしゃるとおりです。僕は引退セレモニーまでやったわけですから、CSでは桧山は外すべきだったと思います。セレモニーをやったら桧山本人だってモチベーションはとぎれるし、チームの雰囲気だって落ち着いてしまいますよ。

川藤 あれは桧山だって嫌やったと思うで。

掛布 僕が引退を決めた時に球団から「広島、名古屋、横浜、東京を回って、全国の阪神ファンの方に1打席だけ掛布さんの雄姿を見せたらどうですか」と言われたことがありますよ。ただ、僕は翌年も戦う阪神のことを考えると、その年限りの僕が試合に出るのは失礼だと感じて、「それはちょっと待ってほしい」と返事しました。それよりももっと若い選手を使ってほしい、と。その代わり最後のわがままを聞いてもらえるなら、甲子園の最終戦だけ4打席くださいとお願いしました。

川藤 引退だって、その時に発表でいいわけや。

掛布 僕だって、まだその時には辞めるとはひと言も自分の口からは言ってないんですからね。確かに、引退説がくすぶってはいましたけど、まだ本格的な発表はしてなかった。

川藤 マスコミが騒いで、最後に本人が言う。これが今までの選手の引退する筋道やった。それが今は逆になっとる。シーズンが終わるひと月もふた月も前から引退発表してまうのは、見に来てくれてる観客に対して申し訳が立たんやろ。

アサ芸プラス

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