沖縄米軍基地「辺野古移設バトル」に俊英論客4人が剛腕提言(5)ミュージシャン・喜納昌吉

アサ芸プラス / 2014年2月7日 9時56分

 普天間の即時閉鎖、辺野古への移設反対、これで私の主張は一貫しています。

 辺野古の美しい海を埋め立てることは、環境問題でもあるし、そもそもオバマ大統領が掲げたグリーン・ニューディール政策にも反することです。

 名護市長選の結果を見れば、辺野古移設反対が沖縄の民意だと言えるでしょう。ただ、今回の選挙もそうでしたが、保守対革新という「55年体制」が沖縄には宿便のように残っている。そうした構図で語られる最後の選挙になってほしい。これは、沖縄県民も歴史的背景から無意識のうちの抵抗をするだけではなく、本当に基地が必要なのか、そういう観点から見直す契機にすべきだと思っています。

 これまで、まるで沖縄には人が住んでいないかのように、県民の声を無視してきた。しかし、その一方で日米同盟の将来、東アジアの平和安定のため、さらには地政学的にも沖縄が重要な地だと言ってきた。

 ならば、基地問題について沖縄県民が参加できるテーブルを作るべきです。その場で、政府は県民の民意をくみ取るべきなのです。

 私は辺野古ではなく、既存の米軍基地に普天間の機能を移設すべきだと思っています。もちろん県外に移設するのが、最も望ましいことではあります。それが不可能だと言うならば、県内には嘉手納基地など既存の基地がある。そこに併合することだってできるのではないでしょうか。少なくとも、沖縄の民意は辺野古移設を求めていないのですから、最初から議論し直す必要があります。

 残念ながら、私の主張は辺野古移設を容認する民主党本部とは違っています。党県連を「沖縄民主党」と呼んでいることも含め、お叱りを受けています。

 しかし、民主党は地方分権を唱えている。「沖縄民主党」だけでなく、「大阪民主党」や「東京民主党」があってもいいでしょう。その連合体としての民主党本部でいいのではないかと思っています。こんなことを言うと、喜納は「沖縄独立論者」と思われてしまうかもしれません。倭と沖縄の歴史、さらには世界を見渡せば、アラブの春なども起きている。「沖縄独立運動」というのは、決して非現実的なことではありません。

 でも、私は「沖縄独立」には反対ですし、そうした運動が起きれば阻止したいと思っています。決して沖縄のためにもならないし、東アジアの平和安定を損ねるからです。私が主張したいのはあくまで地方分権です。これから国のほうで、「道州制」の議論が活発化すると思います。その中で沖縄の議論も深まると思います。ただ、再び日本と沖縄の分断の歴史を作ってはいけないと思っている。だからこそ、辺野古移設問題に関しても、沖縄の民意を無視してはならない。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング