山口健治の“江戸”鷹の目診断「高松全日本選抜」

アサ芸プラス / 2014年2月6日 9時57分

平原康多◎だが金子貴志と深谷知広も差はない!

 苦しい展開になっても活路を見いだすのが、真に力のある選手である。

 今年のGI第1弾が「高松全日本選抜」(2月8日【土】~11日【火】)。4人入れ代わったS級S班を中心に、昨年の松山に続いて四国の地で熱戦が繰り広げられることになる。

 2連覇がかかる平原康多の充実ぶりが目を引く。強さとうまさを兼ね備えたレースだったのが立川記念。深谷知広にまくられても慌てず差し切ってみせた。

 平原には誰もがマネのできない個人技がある。1度は先行すると見せかけて攻め上がってきたラインを前に出し、好位を確保する位置取りの巧みさがそれ。レースセンスと言ってよく、ここでも披露するはずだ。

 新たな王者として初のGI戦に臨むのが金子貴志。3つのタイトルは弟子である深谷の後位から手にしているが、深谷不在でもスピードが光る自力の持ち主。平原と同じように番手で戦える自在性もある。もつれた展開になっても勝ち上がってくる。

 若手では、脇本雄太のきっぷのいい逃げを見てみたい。一昨年、寛仁親王牌とオールスターで2戦連続ファイナリスト入りした当時に比べて、パワーが衰えているとは思えない。年末に初めて行われる岸和田グランプリを盛り上げるためにも、脇本の活躍は欠かせない。

 さて、並びと展開。近畿は脇本─稲川翔と、藤木裕稲垣裕之村上義弘の京都3者で別れての戦いか。中部は深谷─金子─浅井康太の鉄壁SS班トリオ、九州は井上昌己大塚健一郎。東日本は新田祐大成田和也の福島両者、そして関東は埼玉の池田勇人─平原と神山拓弥神山雄一郎の師弟コンビで別線になり、後閑信一は埼玉勢へ、長塚智広は単騎戦もありそうだ。

 関西勢同士でも、脇本と藤木の叩き合いがある。深谷が早めにかわしにいくのを待って、平原が動くことになる。

 本命は平原、対抗・金子、3番手評価・深谷で激戦必至。平原を最上位に取ったが差はないに等しく、この3人に割って入るのは厳しいのではないか。

 伏兵は香川雄介、石井秀治、菅田壱道の3選手だ。

 地元四国を代表する追い込み選手の香川は、3連単から外せない。S2も好調なのが石井。まくりの強烈さはトップクラスと互角で、動きのよさが目立つ菅田とともに、1着から手広く狙いたい。

◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

◆アサヒ芸能2/4発売(2/13号)より

アサ芸プラス

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング