掛布雅之 最近はキャンプ初日から投げ込むことも

アサ芸プラス / 2014年2月28日 9時57分

 最近よく目にするのが、キャンプ初日から投手が投げ込む姿です。

 今年の安芸キャンプも横浜商科大学からドラフト1位で入団した岩貞祐太、同期6位の岩崎優の2人が初日からブルペン入りし、日高剛、小豆畑眞也を相手に投げ込みを行いました。

 初日からの投げ込みは、阪神の投手だけではありません。巨人では澤村拓一が阿部慎之助を相手に23球。ソフトバンクの東浜巨にいたっては、初日から107球という驚異的な球数をこなしています。

 昔を思えば、初日からこれほど投手が体を動かすのはまずありえない話。これまでは徐々に調子を上げて、投手の場合はキャンプ半ばにさしかかった頃に20球、30球と投げ込むのが一般的な練習法でした。

 投手たちの初日からの力投に、報道陣からは驚きの声が上がっていますし、野球ファンの中には、肩は大丈夫なのかという不安を持っている人もいるかもしれません。

 どうして今の投手はこれほど初日から投げ込めるのか。これは今の選手たちの練習量にあります。

 というのも、今の選手はとにかく真面目。年末年始であっても、決して練習を休もうとはしません。ベテラン選手ならまだしも、今は若手であれば元日から素振り練習をするような時代であり、選手たちはペナントレースを含めたほぼ1年間を通して、練習に取り組んでいるわけです。

 だからこそ、ほとんどの選手はキャンプスタートの時点で体が仕上がっています。投手たちもキャンプだからといって特別に体を動かそうと意識する必要もなく、初日から力の入った投球に耐えられるほど肩が完成しているわけです。

 体を作ってキャンプに取り組む若手選手が多い一方で、阪神で話題になっているのが鳥谷敬のインフルエンザや西岡剛の右肘の痛みなど、主力組の病気やケガです。幸い、2人とも練習に影響が出るほどの大事には至らなかったのは、阪神にとって安心材料です。

 ただ、この主力組の離脱は、ある意味では若手にとってチャンスの場面でもあります。チェックする一軍の選手がいないということは、それだけ監督やコーチ陣の目が1人分、2人分余り、若手の選手たちの姿が目に留まりやすくなるのです。これは若虎たちにはまたとないチャンス。バッティングや守備でアピールできれば、首脳陣の評価もいつも以上になるかもしれません。

 私も先日、4日間ほど沖縄組の視察に行き、紅白戦を観戦してきました。ただ、沖縄遠征はあくまでも若手選手たちがどのように成長したかというチェックが目的です。その試合をもとに選手を呼んで、細かく指導をしたりすることはありませんでした。沖縄組には沖縄組の練習がありますし、その意図を考えずに私が途中から口を挟んでしまっては、選手の成長にとって邪魔になるかもしれませんからね。

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