天才・武豊「ダービー直前」独占インタビュー(2)「一戦一戦課題をクリアして最終戦がダービー」

アサ芸プラス / 2014年5月30日 9時57分

 武が初めてトーセンスターダムにまたがったのは、昨年秋の新馬戦に向けた最終追い切りだった。

「急きょ騎乗依頼があったんですけど、セレクトセールで2億5000万円の値がついて話題になった馬ですから、プロフィールは知っていました」

 乗り味はどうだったのか。

「素質はありそうだな、素材としてはいいな、と思いました。そんなに仕上がっていなかったんですけど、こんな感じでデビューしてどれくらい走れるのかな、と楽しみになりました」

 デビュー戦は10月20日、京都芝1800メートルの新馬戦だった。8頭立てのこのレースで、武・スターダムは4番手につけ、3コーナー手前で2番手にポジションを上げ、直線で2着馬を競り落とし、勝った。

「超スローペースで2番手に収まったあたり、センスがあるな、と。ラストの走りもよかったので、これはいいな、と思いました」

 どんなテーマを持って初戦を迎えたのか。

「まず、どういう馬なのかを僕がつかまなくてはならない。そのうえで馬にいろいろ経験させていくんだけど、一戦一戦ムダにはできない。負けると、クラシックの出走権が離れていくから結果も求められる。そうしたことをクリアして、最終戦がダービーという感覚です。もちろんそのあともレースは続くんですけど、ダービーでひと区切りつきますよね」

 トーセンスターダムを管理するのは、武と保育園時代からの幼なじみの池江泰寿だ。小さい頃からの友人の管理馬で臨める喜びは大きく、勝ちたいという気持ちは強いのではないか。

「そうですね。子供の頃から僕は騎手を、彼は調教師を目指して、2人ともなることができた。その彼の馬で、もし勝つことができたら、不思議というか、それこそ夢のような感じでしょうね」

 2人はこの馬に関してどんなやり取りをしているのだろうか。

「当初から、クラシックに乗せていかなくてはいけない馬だよね、という話はしていました。新馬戦の頃は、まだ仕上がり切っていなかったのですが、今はこのぐらいのほうがむしろいいのかな、と。普通より成長が遅いかもしれない、と言っていました。だから使い込まなかったんです」

◆聞き手・島田明宏(作家)

◆アサヒ芸能5/27発売(6/5号)より

アサ芸プラス

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