野村克也 講演会で原・秋山両監督に「ダメ出し」猛ボヤキ

アサ芸プラス / 2014年7月2日 9時57分

〈セ・リーグ首位に立っている。交流戦の優勝も見えてきた。それでも私は、今季の巨人にまだ安定感を見いだせない〉──6月9日の「ロッテvs巨人」戦を見た野村克也氏(78)は翌日のサンケイスポーツのコラムで、巨人をこう論じたあと‥‥。

 野村氏はさらに、

〈4番が前日、セペダからアンダーソンに代わり、この日は村田。日替わりともいえるほど、打線を組みかえるうちに、「打線」ではなく、単なる「打順」になっていやしないか。(中略)私はそこに、2番と3番の連動性の欠如を指摘せざるをえない。そしてそれは日替わりオーダーの弊害だと、言い換えられる〉

 一塁走者の2番・片岡治大(31)が絶好のタイミングでスタートを切り、投球は緩いカーブ。なのに3番・アンダーソン(32)はバットを出してファウルにした。しかも2度も。盗塁を巡る2人のちぐはぐな動きに喝を入れた野村氏は、

〈シーズン前にほとんどの評論家が断然1位と予想。その割にはもたついている、とさえ映る〉

 と巨人を斬ったのだ。

 数日後の6月14日、野村氏は山形県新庄市のスポーツ施設「すぽーてぃあ」にいた。地元青年会議所の創立50周年記念講演会に呼ばれ、「弱者の戦略」というテーマで毒舌を繰り広げたのだった。口にした球界の話題はやはり、巨人のことである。

「巨人もあれだけの戦力がそろってて、まだ足りないといってヨソから獲ってくる。これでもかというほどに。そういう巨人でやってると、監督が育たない。苦労することがないんです」

 みずからの監督時代、ヤクルト、阪神、楽天と常に弱いチーム、ドン底状態のチームを引き受けてきたことからくる、一種のねたみと取れなくもないが、原辰徳監督(55)の話題に及ぶと、ボヤキは猛烈さを増した。

「原の試合後の談話、どうですか。味もそっけもないでしょ。ウケを狙う、いいこと言おうとなるから。あれだけ勝っても名将、知将と言われないからイライラしてるんでしょ。まぁ、考えたら、若い頃は苦労は買ってでもせいと言われますけど、彼は高校、大学、プロと下積みがないですもん。表街道ばっかり歩いてきてる。球団も原をほんとにいい監督に育てたいなら、もっと苦労させないと。あれだけの十分すぎるほどの戦力を与えてたら、誰が監督をやっても勝てる。そう思いませんか」

 スポーツ紙デスクが言う。

「確かに原監督の談話は何を言っているかわかりません。指示語が多いし、質問と答えが合っていないことがよくあります。『今日、坂本が打ちましたね』と話を振ると『んー、そのへんのところはさー、坂本も感じながらやってると思うんだけど、アレなんだよね。わかるでしょ』って。わかりませんよ」

 プロ野球中継スタッフもこう言って、野村氏の指摘にうなずくのだ。

「ノムさんが楽天監督時代の交流戦で、原監督が挨拶に行くと『ええのう、お前のところは。いっぱい選手がおって。何もせんでも勝てるやろ』とボヤいていた。そんな戦力を持っていれば名将と言われることはないでしょう。原監督はダブルスチールなどの奇襲が好きで、ハマると大喜びします。しかし奇襲は弱者の戦法であって、日本一の戦力では王道の野球をやればいいのに。だからノムさんは原采配が嫌いなんです」

 野村氏はさらに、ソフトバンクにも猛ボヤキだ。

「キャッチャーをコロコロ代えるチームが優勝したのを見たことがない。優勝チームの裏に名捕手あり。パ・リーグでは細川(亨・34)は評価しているんですけど、秋山(幸二)監督(52)はすぐ代えるんですよ」

 体力が衰えてきた細川を休ませ、FAで獲得した鶴岡慎也(33)と併用していることが気に入らないようだ。

 セ・パAクラスを快走する2球団の指揮官にここまでダメ出しをするのには、実は根本的な理由があった。

「ノムさんは捕手、遊撃手、二塁手、投手以外は試合に参加していない、という持論を持っている。三塁手と一塁手は細かいサインプレーがないし、外野手はそもそもサインプレーとは無関係で、試合の流れに参加してない。つまり、そうしたポジション出身の監督は野球を知らないというわけです。だから『原はサードだろ』『秋山は外野だろ』とノムさんは言うのです」(前出・デスク)

 いくら勝っても、2人の監督が名将・野村氏に認められる日は来そうもない。

アサ芸プラス

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