テリー伊藤対談「木梨憲武」(3)タモリさんは常に本気の人

アサ芸プラス / 2014年7月17日 9時58分

テリー 3月31日に「笑っていいとも!」が最終回を迎えたけど、とんねるずは新レギュラーメンバーとして参加して、最後のほうはタモリさんとずっと一緒に出ていたよね。

木梨 楽しかったですね。何でもやらせてくれて。

テリー ノリちゃんにとって、タモリさんというのはどういう存在なの?

木梨 18歳の時、「お笑いスター誕生!!」の審査員がタモリさんだったの。タモリさんと赤塚(不二夫)さんだけ「あんたたち2人は、そのままのスタイルでいいよ」って言ってくれた。京唄子さんと、鳳啓助さんと、(桂)米丸師匠は「起承転結がない」ときちんと分析していただいて。

テリー それは怒られたんですか。

木梨 怒られたっていうか、きっと僕たちの芸風の意味がわからなかったと思うんです。だけどタモリさんが「意味なんていらないんだよ。それでいいんだよ」っていい誘導をしてくださった。それが今日のとんねるずまで続いているんですよね。

テリー とんねるずのよさをすでに見いだしていたんだ。そういえば俺さ、昔タモリさんに鵜飼いの鵜をやってもらったことがある。スタジオに水槽を作って、水の中に入ってもらって。

木梨 もー、何でもやらせちゃうから(笑)。

テリー パンツ一丁でドーン! と潜っていって、アウアウって魚を食ってくれましたよ。

木梨 だから、とにかく本気なんですよね。本気の人間はすごい。この間タモさんと飲みに行った時も、そこに(笑福亭)鶴瓶さんが来るっていうんです。

テリー そりゃまた、すごいメンバーだねえ。

木梨 その店はオープンスペースに風呂桶が飾ってある場所で、鶴瓶さんが入ってきた時、タモリさんが桶の中に隠れたんですよ。でも、明らかに背中が丸く見えてるんですよ。

テリー ハハハハ。

木梨 それで鶴瓶さんが「タモさんいたやろう」って言って、「いや、いないですよ」なんて会話して。それから15分、20分、ず~っとタモリさんは隠れてるんですよ! そうしたら鶴瓶さんが、ついに僕に「早よ何とかしてあげてぇ、タモリさん。俺、(どうしたらいいか)わからんわ。答えが見つからんわ!」って(笑)。

テリー おもしろいねえ。

木梨 おもしろいです、皆さん。常に本気なの。

テリー 「笑っていいとも!」の最終回はすごかったよね。メンバーがそろい踏みで。あの時はダウンタウンも来たんだっけ。

木梨 ダウンタウン、ウッチャンナンチャン、ナインティナイン、(明石家)さんまさんもいましたね。

テリー ダウンタウンは久しぶりに会ったんじゃないの?

木梨 久しぶりっていうか、会ったことはほとんどないんですよ。何かの特番で「みなさんのおかげです」チームと、ダウンタウンの「ごっつええ感じ」チームと、そういう中では会ってますけど。

テリー 「いいとも」の最終回では、松ちゃんなんかと話したの?

木梨 いや、ほとんど話してないですね。

テリー そうか。松ちゃんも話すとシャイで繊細な人だからね。ノリちゃんは、テレビ番組はよく見てるほうなの?

木梨 ひととおり。テリーさんから見て、今のテレビはどうですか。

テリー まあ、テレビは基本的に「若い人のものだな」っていう考えがどこかにあるかもしれない。

木梨 作り手についてはどうですか。

テリー 例えばお笑いにしろ、バラエティにしろ、芸人のトークを引き出すためにしゃべりやすい環境を作っているという感じがする。ネタ勝負じゃない。

木梨 お笑いを目指す人も、俺たちの時代の何倍にも増えてるんですかね。

テリー 数百倍だよ。それも、コントみたいにしっかりしたものじゃなくて、しゃべりで目立ちたいっていう感じというか。

木梨 いまだにどんな番組でも、監督とかディレクターたちがどういうことを作りたいかっていう画(え)がないパターンもあるじゃないですか。

テリー そうねぇ。

木梨 おもしろさは全部、タレントさん任せみたいな。ところがテリーさんはあの時代から「いいから俺に言われるとおり、タレントは動くんだ」と。編集は任せろ。その画が撮れてないから、もう1回撮らせろと。「ヤラセ」っていう言葉を「お約束」に変えたのが、テリーさんだった。

テリー もう、俺の話はいいから。せっかくノリちゃんが出てくれたのに。

木梨 いやいや、これ大事なことなんですよ(笑)。

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