山口健治の“江戸”鷹の目診断「豊橋記念」

アサ芸プラス / 2014年8月21日 9時57分

今年も深谷と金子 遠征勢は厳しい!

 直線の切れで勝負する差し脚タイプは、道中の動きも調子を図る目安になる。「豊橋記念」(8月21日【木】~24日【日】)に出走予定のS級S班は、金子貴志平原康多成田和也深谷知広の4人。弥彦親王牌、松戸サマーナイトと特別を連取した地元の深谷が絶好調。昨年のここは、師匠の金子の制覇に貢献しワンツーを決めている。遠征勢には厳しい戦いになる。

 深谷の勢いが止まりそうにない。親王牌はまくっての優勝だったが、松戸の2日間は逃げ切り。まくり勢を完封し、番手の稲川翔と浅井康太に「差せるものなら、差してみろ」と言わんばかりに、自信にあふれていた。今回は信頼できる師匠との連係、主役の座は譲りそうにない。

 成田和が本来の走りを取り戻しているかどうか注目したい。自粛明けから向日町記念と松戸サマーナイトで合わせて6走したが、動きはよくなかった。松戸初戦で絶好の展開になりながら、川村晃司のまくりを止められず2着。しかし今回は、佐藤友和という目標がある。東日本を代表する追い込みであることを忘れてはいけない。

 さて、並びと展開。地元は深谷─金子─島野浩司の豊橋トリオ。近畿は稲垣裕之─三谷将太、中四国は大西祐─三宅達也─柏野智典。東日本は南関が新田康仁─勝瀬卓也、関東は平原─木暮安由、北日本は佐藤友─成田和。他では九州の坂本亮馬西川親幸の進出がありそうだ。

 稲垣が先手を取り、中団の平原と佐藤友のまくりに合わせて深谷が動く。

 ◎深谷=○金子。トップクラスの追い込み選手でも付きバテする深谷だが、金子ならかわすシーンもある。3番手評価は先まくりを条件に、稲垣と平原。佐藤友の粘りしだいで成田和の浮上がある。

 伏兵は、ホームバンクの愛敬博之(94期)に、7選手が出走する100期から櫻井正孝(宮城)と伊藤裕貴(三重)。

 伸び悩んでいる愛敬だが、地元バンクで気合いが入る。櫻井は前2場所で決勝戦に進出し、伊藤はS級初戦から4場所連続ファイナリスト入りと健闘している。伊藤の師匠は佐久間重光(A1)で、浅井は兄弟子。S級で先行力を発揮しているのは、日頃鍛えられているからだろう。100期でS1昇級の先陣争いに加わっておかしくない櫻井と伊藤には、試金石の4日間になる。

◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

◆アサヒ芸能8/19発売(8/28号)より

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