中国人漫画家が描いた「中国人の異常生活」(2)中国食品に注意するのは昔からの伝統?

アサ芸プラス / 2014年9月25日 9時56分

 孫氏が続ける。

「ネズミも生きたまま捕まえたのではなく、殺鼠剤で殺したネズミを使っていたのです。今、中国人は悪いことしても気にしません。不動産バブルで格差が拡大して、お金のない人は何をしても生きようとしていてプライドよりお金なのです。風俗店の若い女性が母親から売られたということもあります」

 全てのモラルを捨てて、「ダマされる人間のほうが悪い」と考える人が増えているという。一流スーパーでも「注水猪肉」と呼ばれる、「水増し」した豚肉が売られている。

「豚はキロ当たりで売られます。だから、出荷する時に豚に大量の水を注射して、文字どおり『水増し』するのです。食べてもわからないですが、火を通すと大量の水分が出てくる。水道水ならまだマシで、川の水を注射する業者もいます。そうした川には工業廃水も流れ込んでいて、あふれた水から変な匂いが漂うこともある」(孫氏)

 この豚の水増しは、清の時代にも行われた、いわば“伝統”だ。当時は、農民が出荷直前の豚に大量の塩を食べさせて、肛門を糸で縫いつけて、外国人に販売していた。

「喉が乾くので、水を大量に飲むでしょ? 便が出ないから当然豚は重くなる。そうして死ぬ直前にイギリス人に売るのです。買ったあとに豚が死ぬと、病気かと思ってイギリス人がそれを捨てます。農民はそれを拾って、今度は中国人に売るのです。こういう“伝統”は本当にやめたほうがいいと思います」(孫氏)

 最近では、水だけではなく、成長を加速させるために大量のホルモン剤などが注射されている。一時期よりマシになったとはいえ、やはり中国食品には注意しなければならない。

 世界の工場と言われた中国だが、以前、都市部には「アリ族」と呼ばれる出稼ぎ労働者がいた。一つの部屋を十数個に仕切って、アリの巣のような場所に住むことからそう呼ばれていたのだ。それが現在では、「ネズミ族」があふれている。

「不動産が高騰したせいで、地方からの出稼ぎ労働者は、都市部に住居を買うことはできません。そこで彼らは、数年間節約をして地元に家を建てるようになりました。そんな彼らにとって最大の障害は、高額な家賃。節約のために彼らは地下室や、掃除用具などを入れる物置、あるいは駐車場などを家として借りて住んでいるのです。日も当たらず、水漏れもして、とても人の住む環境ではありません。『ネズミの穴』のような場所に住む彼らは『ネズミ族』と呼ばれています」(孫氏)

 経済は開放された中国だが、「性」の開放はまだまだ。特に思春期の男たちは、つら~い青春時代を送っている。

「同じ年代の女の子は厚手のダボダボのズボンにシャツで色気も何もありません。海賊版の日本の漫画でさえ検閲され、入浴シーンはボールペンで水着状の黒塗りになっているんですよ! もちろん、パンチラシーンも禁止。日本のAV女優が大人気なのは、ネットでこっそり観ることができる唯一の裸だからです。抗日ドラマでは日本兵が中国人女性に乱暴するのがお約束です。公式に見られるお色気はそんなものです」(孫氏)

 今年8月、中国の秘密警察に拘束されていた人権派弁護士が釈放された。激しい拷問を受け、弱視となり20キロ痩せた姿で帰ってきた。この弁護士は、人格も破壊され、しゃべることも考えることもできない状態だ。

「私もこの本でどうなるかわかりません。雑誌などに素顔を出すと、中国で拘束されるおそれがあるので、サングラスとマスクは外せないのです」(孫氏)

 ヘタをすれば死刑の覚悟で、孫氏は今も漫画を描き続けている。

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