テリー伊藤対談「春香クリスティーン」(2)自分の立場を主張しないで逃げるの?

アサ芸プラス / 2014年10月1日 9時58分

テリー クリスティーンは、お父さんが日本人でお母さんがスイス人なんだよね。国籍は日本なの?

春香 はい。

テリー ずっと日本に生きている人は、例えば「日本は過去につらい思いをしたから戦争は嫌だ」という意識があったりするけど、クリスティーンはそういうのはないわけだよね。

春香 そうですね。

テリー 日本で憤りを感じることはあるんですか。

春香 どうなんですかね。だいぶありがたい生活をさせていただいてるから‥‥「訴えなきゃいけない」ということが、特別に何かあるわけではないんです。

テリー それがないのに政治に興味があるっていうのが、俺から見ると不思議なんだよね。普通は、やむにやまれず訴えたいことがあって政治に関わっていくわけじゃない。

春香 もちろん、怒りや憤りがあって政治的な行動をするのも一つの選択肢です。でも私の場合は、こうしたい、こう変えたいというよりも「現状がどうなっているのか」ということをひもときたいというか。

テリー 例えば、この前沖縄へ行ってきたんだよね。

春香 はい。

テリー 沖縄へ行ったら、基地も見るでしょう。その時は「ひもとく」だけじゃなくて、「基地をどうするべきか」ということも考えるじゃない。

春香 沖縄は県知事選が11月にありますが、自分は沖縄県民でもないですし、そこに対して何か意見を持つというと‥‥。

テリー 沖縄県民じゃないけど、日本人でしょう。俺も沖縄県民ではないわけだし。自分自身は、いったいどういうスタンスなの?

春香 私は東京に住んでいて、現地のことがよくわからないから「沖縄の人はどういう意見を持っているのか」ということを実際に聞きに行ったんです。東京にいる目で見ると「論理的にはこうだ」という思いはありますけど。

テリー 例えばどんな考え?

春香 普天間から辺野古に移設しなかったら「じゃあどこにするんだ、他に候補があるのか」ということがまずありますね。10年前に辺野古に決まって、そのあと鳩山(由紀夫)さんが県外移設と言ったあとで二転、三転していって。

テリー 橋本(龍太郎)さんが頑張って辺野古に決めたのに、鳩山さんがひっくり返して結局は沖縄県民を苦しめた。民主党はなぜあんなことをしたんだろうと思ったということ?

春香 はい。でも、沖縄に行ったら、鳩山さんに対する一定の評価があると聞いてびっくりしました。辺野古で決定して、他に選択肢はないんじゃないかと思っていたところに、「頑張れば先延ばしにできるんだ」という風潮や気持ちを与えてくれたと。感謝とまではいかないかもしれないけど、一定の評価があるという雰囲気でした。

テリー で、自分はどちらかの立場につくの?

春香 いえ、つきません。

テリー 県民の感情もわかるし、一方で自民党の立場もわかるということで、そこは逃げちゃうの?

春香 逃げちゃうと言われると、う~ん‥‥。

テリー でも、そこは大切なことじゃない、政治を語っていくうえで。

春香 「自分はどこのポジションか」ということですよね。すごく難しいなと思うんです。こっちの意見も正しいし、反対の意見もまた正しいわけですよね。どちらかが不正解というわけではなくて。

テリー じゃあ、原発についてはどう思ってるの。

春香 原発に関しても難しい。「原発を止めて経済的にやっていけるのか」という話がある一方、「福島の状態がまだ収まってないのに進めていくというのはどうなのか」ということもありますし。それはやっぱりどっちの立場も‥‥。

テリー でも、意見を言わなくちゃいけない時があるんだよ。

春香 そうですよね。

テリー まあ、今は22歳で、まだまだ学ぶ時期でもあるのかもね。

春香 今は自民党だけを見ているわけじゃなくて、民主党も共産党も社民党も、全てをわかりたいなという気持ちなんです。自分が投票に行く時は、もちろんどこかに1票を入れるんですけど。

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