金沢の蔵元が開発した「酒風呂用純米酒」が大ブレイク!

アサ芸プラス / 2014年11月7日 9時52分

 加賀百万石の金沢といえば、老舗の酒蔵がしのぎを削る激戦区。そうした中、ユニークな商品が人気となっているという。

 日増しに寒くなり、温か~いお風呂と熱燗が恋しい今日この頃。湯船につかりながら日本酒を一杯‥‥もイイが、家庭用のお風呂では雰囲気が出ないという向きには、酒風呂というのはいかがだろう。

 石川県金沢市で江戸時代から続く老舗の酒蔵「福光屋」(電話:076・223・1161)では、05年から自宅でも本格的な酒風呂が楽しめる酒風呂専用の純米酒「すっぴん」を販売、好評だという。

「昔から酒蔵の杜氏や職人の肌はきれいと言われ、純米酒に含まれるさまざまな美容成分が注目されてきました。当社が長年にわたって培ってきた米発酵技術を活用したのが『すっぴん』です」(広報・岡本亜矢乃さん)

 ペットボトルに入った「すっぴん」は、一見するとスポーツ飲料と見間違えるほど。しかし、キャップを開ければ、芳醇な純米酒の香りが広がるのだ。浴槽200リットルに対して250ミリリットルを加え、湯船で混ぜるだけ。お湯で薄められるため下戸の人でも酔うことはないという。

 商品のネーミングからは女性向けと思われがちだが、昔から日本では健康法としても用いられていただけに、左党の熟年男性にとっては、まさに一石二鳥の商品と言えよう。実際に「すっぴん」入りの酒風呂に入ってみたところ、ほのかなお酒の香りがリラックス効果抜群。入浴後も体がポッカポカ。その夜はぐっすりと眠ることができ、冷え性や不眠症にもオススメだ。

 純米酒にはアミノ酸やミネラル、ビタミン類など100を超える成分が含まれ、美白効果はもちろん、天然のアルコールによる洗浄効果や血行促進、保温によるカゼの予防など、まさにイイことだらけ。そこで気になるのは味だ。

「飲めるには飲めますが‥‥。味や風味よりも美容効果にこだわって作っていますので、おいしくはないと思います」

「福光屋」は90年代から純米酒を使った化粧水の研究・開発を手がけており、「すっぴん」もその一つ。

「きっかけは金沢の芸妓さんが社長に『お酒を化粧品として使ってみては?』というひと言でした。が、当時の女子社員の反応は冷ややかで実験台になるのをかたくなに拒否していました」

 社長の特命を受けた男性研究員が酒蔵の中にある600本にも及ぶタンクを一つ一つ調べ、みずからが実験台となって肌によい純米酒を探し当てたという。

 09年7月には社内ベンチャー「酒風呂ジェクト」を発足させて、4名のメンバーがみずからの視点で商品開発とマーケティングを推進した。

「既存商品のアミノ酸量をアップし、紫蘇と生姜の香りと成分を配合した新商品も追加しました」

「すっぴん」はネット通販で購入できるほか、石川県野々市町にある「極楽湯金沢野々市店」(電話:076・294・2641)の酒風呂でも使われている。

 晩酌の前に酒風呂につかれば心身ともにリラックスすること請け合いだ。

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