テリー伊藤対談「杉村太蔵」(3)“伸びる企業”の見分け方は…

アサ芸プラス / 2014年11月13日 9時58分

テリー だけど実際問題、例えば新聞やテレビを見ていて、あそこがいいとか、ここがダメとかっていう判断基準って、どうすれば身につくのかな。例えば、それがラーメンだったら、あそこはまずいからダメとかってわかるけど、株っていうのは、僕もまったくわからない。何をどうやって勉強していけばいいの?

杉村 まずですね、10年後を考えてみてください。10年後、まだこの世の中に残っているものは何か。例えばファックス。はたしてファックスは10年後もあるかどうか。

テリー 確かに、最近はみんなパソコンのメールで送っちゃうよね。紙でプリントアウトするということは、もしかすると残るかもしれないけど。

杉村 じゃあデジカメならどうか。これだけ携帯電話にカメラ機能が付いていると、はたして10年後にもデジカメが売っているかどうか。あるいは、シャンプーはどうか。10年後、人類は頭を洗わなくなるかというと、そんなことはないだろうと、そういうふうに投資の判断をします。

テリー 10年後に、その企業が伸びているかどうかの判断をするということね。

杉村 企業というよりも、「商品」が残っているかどうか。これが第一歩の投資判断です。シャンプーは10年後もあるという投資判断をしたら、次のステップとして、ぜひコンビニやドラッグストアに行ってほしいんです。

テリー 実際の商品を見るの?

杉村 はい。そうすると、同じ価格帯のシャンプーがいっぱい売られていますね。それを5社ぐらい買ってきて、実際に使ってほしいんです。

テリー それは太蔵さんもやってることなんですか。

杉村 投資する時には、実際の商品を使用してみます。それで香りやすすぎ心地、全部を自分でチェックして、いちばんいいと思った企業を調べてほしいんです。まずは、自分が好きだと思う会社を見つけるということですね。あとは使い心地の他に、CMもチェックしてください。

テリー 広告?

杉村 はい。CMっていうのは、ご存じのとおり、各社が社運を賭けて出すわけですね。CMの商品が大ヒットするかしないか。これを予測できたら、もうこれは投資家としては一流ですよ。

テリー その広告でヒットを出せるかどうかを読むということね。

杉村 あとは身近な商品として、日本メーカーが特に強い電化製品。電化製品で「今はここが来てるな」っていうのを見極める簡単なポイントがあるんですよ。

テリー 何ですか。

杉村 さっきは、自分で使ってみること、というアドバイスをしましたけど、シャンプーとかチョコレートだったら5社ぐらい一気に買えますけど、電化製品は5台も6台も買えないですよね。

テリー 無理だよね。単価が高いから。

杉村 電化製品を知るにはビックカメラやヨドバシカメラといった、大型の電気屋さんにぜひ行ってみてください。そして、エスカレーターを上ってください。

テリー そうすると?

杉村 いちばん売れている商品をどこに置くかといったら、エスカレーターを上がったすぐそこに置くんですよ。

テリー なるほど。

杉村 だから僕は、2週間に1回は必ずビックカメラに行きます。そしてエスカレーターの前に置かれているメーカー、商品をチェックします。電化製品の企業というのは、やはり小売店での売り上げが半年後の決算に響くので。

テリー 自分で使わなくても、いろいろ判断する方法があると。

杉村 そういうふうに投資家っていうのは、今、何が売れてるのか、どういった商品が市場から評価されてるのかっていう、そこを見極めるのがポイントですよね。未来を考えるのが投資の醍醐味です。

テリー しゃべりがみごとだね! 流れるよう。1年に何回講演してるの? 1回の講演で、また100万は稼ぐんでしょう(笑)。

杉村 いやいや(笑)、でもそういうふうに、自分で考えてやるんです。

テリー 人に頼っていたら、いつまでたっても上達しない、ということですよね。

杉村 そういうことです。

テリー それはわかるような気がします。株でも何でも、誰かにいつも頼っていたら、通訳がいるみたいなもので、自分で使う英語を覚えなくなっちゃいますよね。1人でそこの世界に飛び込んでいかないと、体には入ってこないよね。

杉村 そういうことですね。

アサ芸プラス

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