サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「サングレアルが姉ブエナビスタの無念を晴らす」

アサ芸プラス / 2014年11月13日 9時57分

 今週は京都で「エリザベス女王杯」が行われる。今年は秋華賞で1~6着した3歳馬全てが登録。迎え撃つ古馬勢も昨年の覇者メイショウマンボを筆頭に好メンバーがそろった。はたして、秋の女王に輝くのはどの馬か!

 古馬が貫録を示すのか、勢いに乗った3歳馬か。どちらが、よりチャンスがあるのかは、毎度のこと評価が分かれるところである。

 今年はしかし、真っ二つと言っていいだろうか。

 3歳勢は女傑ハープスターが不在とはいえ、そのハープスターを退けてオークスを制し、クビ差及ばなかったものの秋華賞2着のヌーヴォレコルトを筆頭に、秋華賞勝ちのショウナンパンドラ以下、有力どころがこぞって出走してくる。

 迎え撃つ古馬勢も、なかなかだ。衰えを知らぬホエールキャプチャ、昨年の覇者メイショウマンボ、前哨戦の府中牝馬Sを制して勢いづくディアデラマドレ、そしてヴィルシーナ、アロマティコ、スマートレイアーと顔ぶれは多彩だ。

 まことにもって層が厚く、息の抜けない、熾烈な競馬になること間違いなしだ。

 それゆえ馬券的にも難解極まりない。何とも悩ましいが、一つ言えることは牡馬と異なり、この時期のGIとしては若駒、つまり3歳馬の善戦が目立つこと。

 馬単導入後の過去12年で半数以上の7回も3歳馬がこのレースを制しているのである(2着も4回)。まだ完調途上とはいえ、目に見えて力をつけている時。歴戦の古馬も勢いに乗じる若駒には抗しきれないということか。

 4歳上56キロ、3歳54キロ。この2キロの斤量差が微妙に影響していることは間違いないと思うが、そうであれば今回も3歳馬に目をつけてみたい。

 といってもヌーヴォレコルト、ショウナンパンドラではおもしろくない。馬単導入後、その馬単で万馬券になったのはわずか2回(馬連は1回)。比較的堅いGIではあるが、今回は多士済々な顔ぶれからして簡単には決まらないはずだ。

 そうであれば3歳勢に分があるとしても、人気どころから入るわけにはいかない。穴党としてイチオシしたいのは、サングレアルである。

 能力の高さはこの春、オークス・トライアルのフローラSを勝ったことでもわかっていただけると思うが、その際、2着だったブランネージュが、先の秋華賞ではショウナンパンドラのコンマ2秒差の4着に頑張っている。この比較からしても十分に争覇圏にあると言っていいはずだ。

 サングレアルは秋華賞でコンマ4秒差の5着。善戦及ばずだったが、内回りの外枠で9番人気だったことを思うと、外回りの2200メートルに舞台が替われば巻き返しは大いに可能と言っていい。秋華賞で駆使した末脚はメンバー中最速の33秒9(上がり3ハロン)。410キロにも満たない小兵だけに、前走から斤量が1キロ軽くなることは他馬よりはるかに影響力が大きいのではないか。こうしたもろもろのことを考慮したなら、軽く見ることは断じてできないだろう。

 周知のように兄姉は活躍馬ばかり。特に姉ブエナビスタは女傑とうたわれGIを6つも勝ったが、このエ女王杯では1番人気で3着と苦杯をなめている。いわば姉の無念を晴らす時でもあるのだ。

 実際、その好機であることは状態のよさが示している。1週前の追い切りは軽快かつリズミカル。この秋3戦目で上げ潮ムードであることは間違いない。

 松田博調教師はじめ厩舎スタッフは、口をそろえて状態のよさを強調する。

「減っていた体重が増えてきた。飼い葉食いも上々で、思いどおりの稽古ができている。前走の内容からも、そう差はないと踏んでいる」

 そうであれば大いに期待したい。小柄でも均斉の取れた、あか抜けた好馬体。秘めた能力は偉大なる姉にそう見劣るものではないはずだ。良馬場なら頭から狙い撃ちといきたい。

◆アサヒ芸能11/11発売(11/20号)より

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