山口健治の“江戸”鷹の目診断「岸和田グランプリ」

アサ芸プラス / 2014年12月25日 9時56分

◎浅井=○平原!武田の勝機も十分

 実力者同士の戦いで、久しぶりの実戦は割り引き材料になる。レース勘に差があるからだ。

 競輪界の1年を締めくくる大一番! 西日本で初めて開催される「岸和田グランプリ」(12月28日【日】~30日【火】)。シリーズの掉尾を飾る最終日のグランプリは3分戦になりそうだが、レースを左右するのは深谷知広の状態に尽きる。

 9月前橋AS2日目に落車骨折して以来、3カ月半ぶりの実戦。誰もが認める実力の持ち主だけに人気を背負うことになるが、ぶっつけ本番で思いどおりのレースができるかどうか。対戦相手は、これまで数え切れないほど死闘を演じてきた勇者ばかり。レース勘が戻っていない深谷は標的にされかねない。ただ1人の先行。見せ場は作るだろうが、強くは押せない。

 深谷と好対照なのが、平原康多。10月熊本記念●【3】(●は決勝レースの着順)着のあと、11月に松山記念と小倉競輪祭を連続優勝しての参戦はこれ以上ないステップであり、ラインを組むのは盟友の武田豊樹神山雄一郎。2年連続、5度目になる今回はチャンス到来と言っていい。

 近畿トリオは稲川翔の前回りもありうるが、戦闘力を比較して村上義弘が先頭に立つのではないか。苦境を何度もはねのけてきた勝負の鬼。地元関西地区の初舞台、闘将がどんな作戦で戦うかも焦点になる。

 並びは直前の選手コメントで確認したいが、スタート後は前団から深谷─浅井康太岩津裕介、平原─武田─神山、村上義─村上博幸─稲川だろう。打鐘前後から平原が動いて近畿を前に出し、ペースは一気に上がり、深谷と村上義が踏み合うところを関東ラインが襲いかかる。

 本命は浅井、対抗が平原。いずれも勝てば初戴冠になるが、番手抜け出しを図る浅井が、まくる平原よりわずかに上位と見た。3番手評価の武田の勝機もある。道中、脚力を温存できる神山と岩津の突っ込みも、考えておきたい。

 2日目(29日)のヤンググランプリは2年連続出場、ただ1人のS1三谷竜生が本命。同県奈良の栗山俊介の後位からの2段駆けは断然有利。対抗は小原唯志、3番手評価は近藤龍徳だ。

 シリーズ初日(28日)のガールズグランプリの興味は、連勝街道を驀進中の小林優香がどんな勝ち方をするかだけ。残る6選手は昨年に続く出場も、相手筆頭はレースがうまい、昨年3着の石井寛子を抜擢する。

◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

◆アサヒ芸能12/22発売(1/1・8年末年始合併特大号)より

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