有名人15人「臨終の瞬間」壮絶舞台ウラ(2)大原麗子 実弟が語る「孤独死の真相」
アサ芸プラス / 2012年2月22日 10時54分
「すこし愛して、なが~く愛して」。ウイスキーのCMでの名セリフとともに、男たちの記憶に刻まれた女優、大原麗子(享年62)。その華麗な芸能人生と対照的に、最期は寂しい「孤独死」であった。しかし、そこには彼女なりの「意地」が隠されていた。国民的女優の死の真相を実弟が激白した!
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「死に顔も、死んでいると思えないぐらいキレイな顔でした。死化粧してもらったら、弟の僕から見ても写真を残してあげたいくらいとても輝いていたのです」
こう話すのは、大原の実弟の大原政光氏である。
99年11月にギラン・バレー症候群を再発して以降、大原は仕事を控え、我々の前に姿を現すことは少なくなっていた。そして、09年8月3日に脳内出血でこの世を去った。その最期は自宅での「孤独死」。死後3日経過してから発見された。しかし、最期の姿は誰もが知っている大原麗子のままであったという。
政光氏が続ける。
「姉の自宅のドアを開けた時に、死んでいたら普通は死臭がするんだそうです。だけど、一緒にいた刑事さんも死臭がないから、『よかったですね。無事ですよ』と言ったほどです。だから、倒れているだけだと思って、階段を駆け上がったら、ベッドに向かって床の上に倒れていた。姉を見たら、薄目開いて、口も少し開いていて、瞳も見えたから、刑事さんに『生きてるんじゃないですか』って聞いたほどです」
真夏に冷房も入っていない部屋で、腐敗もしていなかったという。そして、冷蔵庫の中には、大きなスイカをスプーンで削ったものしかなかった。
「それでも、姉を荼毘に付して、母と2人でつまんだ骨はズッシリと重たかったですよ。ギラン・バレーだと、強い薬を使うので、たいていは、骨もスカスカになってしまうと聞かされていたのに‥‥」(政光氏)
政光氏は「姉の意地」を実感したという。孤独な中で、現場復帰に向けて、大原は筋力トレーニングに励んでいた。そのおかげで、生前の姿のまま、亡くなっていたというのだ。
「姉は口癖のように、『(女優は)ミステリアスじゃなきゃいけないのよ』と言っていました。だから、努力する姿を人に見せることを嫌って、スポーツジムに行くのさえ拒んだのです。代わりに、自宅で病院の医師に指導されたリハビリを忠実にやっていました。それは、ゆっくりした動作で行う筋トレでした。腕立て伏せや腹筋などを、とにかく動作をゆっくりにすることで、効果が2倍、3倍になるそうで、姉は懸命に続けていました」 まさに女優としての意地であった。
大原は自分が納得できる役しか演じなかった。それでも、若い頃は仕事を選べるほどあった。ところが、年齢を重ねていくうちに、主役から脇役での出演依頼が増えてくる。当然、快くは思っていなかった。
そこに来て、再び病魔に襲われたことで、生来の負けん気に火がついた。事務所のマネジャーにさえ再発したことを告げなかった。
そして、いつしか「女優」と呼ばれることも嫌っていたという。死後、残された遺品の中には、多くの台本があった。
「その台本に〈女優・大原麗子〉とあると、〈女優〉という文字を黒く塗りつぶして、大きな字で濃く〈俳優〉と、自分で書き換えていたんです。姉は、『演技で観ている人の心をつかみたい。そして、ファンになってもらいたい』と常々、言っていました。それは、女優の華やかな外見的な魅力で、自分を語られたくないという思いがあったせいだと思います。あくまで、俳優として勝負したかったのだと思います」(政光氏)
台本に残されていたのは、それだけではなかった。場面ごとに、細かく自分の立ち位置がメモされ、セリフも自分なりに変更されていた。そのため、脚本家や演出家と口論することもしばしばあったという。
「姉は、人生としては遊びはなかったけど、仕事をしている時が最も幸せだったんだと思います。だから、姉の最終的な夢は自分が演出して、主演して、自分でストーリーを作って演じることだったんじゃないかと思うのです」(政光氏)
監督・脚本から主演までこなす大原麗子。そんな彼女の姿を見てみたかった。
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