天才テリー伊藤対談「藤田孝典」(3)年金だけで老後を過ごすのは不可能

アサ芸プラス / 2015年12月16日 1時55分

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テリー 「アサ芸」読者は俺も含めて、ホントはあっち系なことばっかり考えていたいんですよ(笑)。でも、今までの話を聞くと、とてもそうはいかないですね。

藤田 そのとおりだと思います。老後に不安を抱えて暮らさざるをえないとなると、消費を抑制して貯金に回さなきゃいけないですし、そうなると経済は縮小してしまいます。私自身、人間はそんな風でいいと思っているんですけど(笑)。

テリー そのためには、どうすればいいんですか?

藤田 やっぱり社会保障をもっと充実させるべきだと思いますけどね。海外には老後は安心ですから現役時代のお金はパーッと使っちゃってくださいという国もありますから。

テリー ヨーロッパは、そういう制度が整っているところが多いですよね。

藤田 その代わり、しっかり税金は取りますからね。そういった方向に進むのか、それとも今のまま老後に備えて現役時代からコツコツ貯金して自己責任で老後を迎えるままでいるのか。今、日本は選択の岐路に立たされてるんだと思います。

テリー ただ、福祉が充実した社会になるためには財源が必要ですよね。今より税率が上がるとなると、現役時代の生活がもっと厳しくなるじゃないですか。

藤田 僕は所得税の再分配に関しては、もっと考える必要があると思います。現役時代の所得に比例して老後の年金が決まりますから、現役時代の給料が高い人は、老後も年金が高くなる。

テリー ああ、どこかのニュースで「夫婦で40万ぐらい年金をもらってる」とか言ってるおばさんを観たことがありますよ。これはけっこう贅沢ですよね。

藤田 そう思いますよ。ですから高所得者の方には少し我慢してもらって、年金を平たく分配するとか、そういうことも考えたほうがいいでしょうね。

テリー あと、年齢的には医療方面も重要ですよね。お金がないとガン検診にも行けなかったりすることもありますからね。

藤田 日本は医療費も介護費も、全て年金の中から負担しなければいけません。そこに家賃、住宅ローンが加わるとなると、どう考えても年金だけで生活できるはずがないんですよ。

テリー では、どういった打開策が?

藤田 もし年金額をこのまま据え置く方向ならば、他の制度の充実が必要になるでしょうね。まさに今テリーさんがおっしゃった医療費や介護費を減免したり、もっと公営住宅を作って年金世代に優先して住んでもらうなどのケアを進めていくしかありません。

テリー あと、今のお年寄りはまだまだ元気ですから、彼らが働く場の確保も必要ですよね。

藤田 ええ。すでに前期高齢者の半数以上が再雇用やパート、アルバイトで働いているんですが、もちろん雇用を拡大していくことは大事です。それから、特に男性は、仕事場にしか居場所がないという人が多いですから、地域や趣味やサークル活動などの場に居場所を作ることも大事だと思います。じっと家にいたら、体も弱くなってしまいますから。

テリー 今の季節だからかもしれないですけど、昔、道のどこかでたき火をやってる人がいて、その火を囲んでワイワイガヤガヤ近所の人が話したりしてましたよ。もしかしたら今、ああいう空間が必要なのかもしれないよね。

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