河本準一VS片山さつき 「生活保護バトル」俺にも言わせろッ!(5)ここがヘンだぜ!生活保護制度

アサ芸プラス / 2012年6月18日 10時58分

 受給にはさまざまな条件がある。その親族にまで影響する生活保護のあれこれ。はたして抜け道だらけなのか、素朴な疑問は募るばかりである。東京・港区役所の担当者が、あくまで一般論として回答してくれた。

「家族旅行するから」で親の扶養を断れる?

焼肉屋で「上カルビを注文」はぜいたく行為?

Q1 生活保護を受けると、具体的にはいくらもらえる?

「世帯の構成で受給額が決定します。基準は、住んでいる地域で変わります」

 厚労省のホームページによれば、生活扶助の基準額は、東京都区部等で例えば両親と幼児1人の3人世帯で17万円強、高齢単身世帯で8万円強、高齢者夫婦世帯で12万円強、幼児2人の母子世帯で19万円強。地方郡部等では、その4分の3ほどとなる。

Q2 親族が受給者の扶養を要請される場合、一般的に3親等(叔伯父母、甥・姪の配偶者)までとされている。しかし、従兄弟に著しい金持ちがいるようなケースでは、その従兄弟にも要請が行くことはある?

「親族の経済状態を事前に調査して、扶養照会書を送付することはありません」

 1親等の河本には経済状態にかかわらず扶養照会書が送られたわけだが‥‥。

Q3 受給者である親の扶養を要請された子供が、「自分の家族の旅行資金をためているから」といったぜいたくを理由に断ることはできる?

「扶養照会で、扶養できないという回答であれば、それ以上のことはできないのが現状です」

Q4 かつて「絶縁」を言い渡してきた両親が生活困難になった場合、その子供に扶養要請はなされる?

「扶養照会で、扶養できないという回答であれば、それ以上のことはできないのが現状です」

 前問と同じ回答である。現在の制度では、親子関係のよしあしや扶養を断る理由によって対応に違いは生じないということだ。

Q5 受給にあたって、都心の高層マンションから安い郊外のアパートに引っ越す必要性が出るなど、家賃に上限はある?

「地域や世帯人数により基準があります。高額家賃にお住まいの方は、基準以内の物件を区内で探していただく必要があります」

Q6 受給者はペットを手放さなくてはいけない?

「ペットを飼うことには、特に規定がありません。しかし、ペットが可能な物件が家賃基準以内ではたいへん少ないので、現状では飼うことは難しいと思われます」

Q7 受給を受ける前には土地、家屋や乗用車など、売却できるものは処分して生活費に充てる努力をする必要があるようだが、骨董品や絵画、ブランド物の服やバッグ、高価な結婚指輪などもその対象となる?

「お見込みのとおりです」

 大切な思い出すら売り払って初めて受けられる制度と理解すれば、不正受給者も減るだろうか。

Q8 生活保護受給者が焼き肉店に行って、「カルビ」ではなく「上カルビ」を注文するのは好ましくない?

「お渡しをしている保護費の使いみちは、計画的に消費するように話をしており、それ以上の使いみちを限定することはできません」

Q9 生活保護を受けながら、生活をさらに切り詰めて貯金をしてもいい?

「お渡しをしている保護費の使いみちは、計画的に消費するように話をしており、それ以上の使いみちを限定することはできません。しかし、貯蓄額が一定以上額になると保護支給が停止する場合があります」

 生活保護を受けていると、医療費は無料。不正な受給でなくとも、例えば長期入院すると、振り込まれる生活保護費がたまる一方となり、打ち切られるケースがあるようだ。

Q10 不適切な受給が発覚した場合、河本は返金をするようだが、制度として罰則規定はある?

「前もって収入や、保険解約金払戻金等がわかっていて保護費受給するなど、保護費を不正に受給した場合は、その支給した保護費の返還を求めます。また、悪質な場合は、詐欺罪で告訴する場合もあります」

 国民の税金をだまし取った不届き者が厳しく罰せられなければ、不正受給者が減ることはないだろう。

 本当に生活保護が必要な弱者を救済するためにも、議論を重ねることが大切である。国民が生活保護制度を考えるきっかけになったとしたら、今回の騒動にも意義があったと言えよう。

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