菊地直子は高橋克也の「奴隷」だった(4)

アサ芸プラス / 2012年6月22日 11時0分

 町田市のアパートで約4年を過ごした2人は10年12月、相模原市の一軒家へと引っ越す。そこが今回の逮捕劇の現場である。この一軒家は赤さびたトタンで覆われた、何かの小屋か倉庫のような感じ。一見して人が住めるとは思えない、古びた建物だ。隣接する建設会社の持ち物で、家賃は3万円。地元の主婦が言う。

「建設会社の社長の息子が寛人容疑者の友人らしく、そのツテで借りることになったと聞きました。2階は物置きなので住めませんが、1階はもともと、建設会社の飯場だったところ」

 約15畳の和室に台所と風呂もあり、外見からは想像もつかないほどきれいにリフォームされていたという。自治会長が言う。

「ここは414世帯ある地区ですが、彼らは自治会に加入していなかった。あの女性(菊地容疑者)がバス停まで歩いていくのは何度か見たことがあるな。あ、見かけない顔だな、新しい人が来たんだな、と・・・・」

 だが、手配写真と著しく異なる風貌に、誰もオウム逃走犯とは気づかない。

 菊地容疑者は自宅の隣にある介護施設の事務所で経理の仕事に就いたが、今年2月にはホームヘルパー2級の資格を取り、自宅から約5㌔離れたところにある介護施設に、ヘルパーとして通勤するようになった。時給850円で、月収は13万.14万円。この施設の女性スタッフが話す。

「高橋さん(寛人容疑者)がここの内装をした縁で、櫻井さん(菊地容疑者)を紹介されました。高橋さんはたまに彼女を車で送ってくることもありましたよ。2人で住んでいるのはわかっていたけど、結婚してないとは聞いていました」

 菊地容疑者は今年2月、同僚たちとの「居酒屋女子会」にも参加している。

 2人の自宅近くに住む男性住民は、彼らの生活ぶりについてこう話す。

「あの小屋はいつ通っても一晩中、明かりが漏れていたな。変だよなぁ、何でだろう、と。人が住んでるのを知らなかったから」

 だが別の住民は、こんな目撃談を明かすのだ。

「休日には2人で手をつないで、仲よく楽しそうに出かけていくのを見たよ」

 警視庁の家宅捜索で、室内からは、寛人容疑者と撮った菊地容疑者のウエディングドレス姿の写真が発見された。菊地容疑者は「6年前に写真館で撮影した。指輪ももらい、事実婚だった」と供述している。

「ふだんからこの指輪をしていて、近所の人たちは奥さんだと思っていたようだ。ウエディング写真はハガキに50枚ほど印刷して、寛人容疑者の関係先や知人に送ったらしい。ただ、十数枚余っていたので、30枚以上は出したということだろう」(公安関係者)

 ちなみに、「逮捕後の尿検査の結果は、薬物、妊娠の可能性ともになし」(捜査関係者)だといい、結婚できない菊地容疑者は、寛人容疑者とは避妊セックスをせざるをえなかった・・・・。

 菊地容疑者の供述で「櫻井信哉」であることが発覚し、捜査の手が迫った克也容疑者は、菊地容疑者の逮捕を知るや勤務先の建設会社(川崎市)の寮を慌てて飛び出し、預金238万円を下ろして再逃亡。バスで静岡方面へと向かい、捜査員も現地へと急行している。最後のオウム犯は、いよいよ追い詰められている。

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