槙原寛己VS駒田徳広「国際ルール」がプロ野球をダメにする(2)今の選手たちには 緊張感が足りない

アサ芸プラス / 2012年8月22日 10時57分

─東日本大震災以来、デーゲームが多くなっていますが、選手への影響は?

駒田 あまりないとは思うけど、専門的に言えば晴れている時はボールに影ができて見づらい。曇っている時のほうがバッターには見やすいんですよ。ナイターと同じでね。でもまあ、相手も同じ条件だから。

槙原 今の選手たちはデーゲームのほうがいいんじゃないの。試合後に家族と食事に行けるし、一緒の時間が持てるということでね。試合中に「今晩飲みに行こう!」なんて考えていた俺たちの時代とはまったく違うから(笑)。

駒田 そうそう。それに今の選手は球場入りも早い。僕らの時代は、ナイターなら午後2時前後に球場入りしていたけど、今は12時頃には来てる。信じられないよ(笑)。練習もよくしているし、真面目だよな〜。

槙原 僕だったらストレスがたまって、おかしくなるね(笑)。今の選手たちはサラリーマン化していて、昔のような豪快な人間を求めても無理じゃないかな。ツイッターとかもあるし、みんなが監視しているんだから。だって、20年以上前の話を週刊誌が取り上げたり、どうかと思うな。

駒田 確かに今はファンが驚くような豪傑はいないね。それは、プレーに表れている部分もある。プロレスで言えば、野球場はリングでしょ。そのリングで必死になって戦っている選手たちの姿をファンは見たい。でも、そういった激しい戦いが薄れているように思うんだよな。

槙原 WBCなどの国際大会が多くなったことも原因の一つでしょう。他球団の選手と垣根を越えて一緒に行動する。今年の自主トレでも、巨人の坂本がヤクルトの宮本に教わってましたよね。はたして、それでいいのかというと疑問ですよ。僕らの時代は、球場内で対戦相手の選手と話をすると怒られてたじゃないですか。駒田さんもよく。

駒田 そう。一塁を守っている時に相手選手と会話したら、あとでその時の投手に「何で俺がヒットを打たれたヤツと仲よく話すんだ!」ってね(笑)。

槙原 だから、球場内で対戦相手とよけいなおしゃべりはするなと。ファンも見たくないと思うんだよね。

駒田 僕らの頃は緊張感があったよな。ピリピリした緊張感の中でのプレーにファンも興奮してくれてたんだと思う。例えば、1打席目に先制タイムリー、2打席目に走者一掃の満塁ホームランなんか打ったら、3打席目は“お礼の1球”が胸元に来てもおかしくなかったから。

槙原 今は胸元をえぐるような球を投げて、ヘルメットを飛ばすシーンなんて見られないですよ。だから乱闘も減ったし。WBCだ何だかんだで、一緒に合宿をしたりするから、インコースに厳しい球は投げにくいんでしょう。東尾さんのような技で勝負する投手もいないですよね。

駒田 それに、アウトコースのストライクゾーンが若干広くなったというね。国際ルールに近くなった。だからインコースよりも外を使ったほうがいいという風潮になってきている。

槙原 投手にとってはいいけどね。セ・リーグを見ても防御率の1点台が広島の前田と野村、巨人の内海と杉内の4人もいる。

駒田 それに比べて、3割打者は巨人の阿部と坂本だけ。アウトコースが広くなってボールが飛ばない。

槙原 規制緩和っていうのは、投手だけでなく、打者にも与えなきゃあ。逆にストライクゾーンを狭めるとかね。

駒田 そうだよな。

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