「最強の暴露本」20冊イッキ読みする!歴史編 タレント本収集家・吉田豪が厳選 謝罪会見も開いた長門裕之さんは印税に大満足 華原朋美の「捨てられる過程」は読み応えアリ(1)

アサ芸プラス / 2012年9月4日 10時59分

 発売されるたびに各メディアに取り上げられ、物議を醸す暴露本。しかし、実際に読んだことがある──という方は意外と少ないのではないだろうか。そこで残暑厳しいこの時期に暴露本の歴史を総括。はたしてそこに書かれていた驚きの内容とは!?

 プロインタビュアーにしてタレント本収集家でもある吉田豪氏が、数ある暴露本の中から「これぞ名著」と呼ぶにふさわしい作品を推薦。その内容と楽しみ方を伝授する!

 僕がいちばん好きなのは85年に出版された「洋子へ 長門裕之の愛の落書集」ですね。自分の女性遍歴を赤裸々に語り、芸能界の仲間をザクザク斬っていく本なんですが、いきなり当時交際していた扇千景に中出しする話から始まる。「僕は彼女の中で激情した」みたいな(笑)。その他にも大物芸能人や当時、長門さんの事務所に所属していた紺野美沙子が男にルーズだとか悪口を書いたから大問題に。謝罪会見まで開きました。

 でも、この本がおもしろいのは長門さんは原稿チェックを全然してなかったんですよ。本を出版するためのインタビューは受けたけど、そのあとにライターたちと仲よく飲んで、そこで話したバカ話がそのまま本になってしまった。のちに長門さんにインタビューしたら「あの時は本当に参ったよ。でも、振り込まれた印税を見たら金額がすごくて、これならいいかと思った」って言ってました(笑)。

 ちなみにこの本、あまりにも騒ぎが大きくなって改訂版が出るんですが、その直し方が最高なんです。「愛川欽也ダメ男の典型」が「愛川欽也 憎めないダメ男」になってたり、扇千景との交際は夢オチになってる(笑)。2冊を読み比べると、より楽しめます。

 その1カ月後には、ダン池田「芸能界本日モ反省ノ色ナシ」が出版された。

 これもいい本ですよ。この本は書かれた動機がハッキリしていて、「夜のヒットスタジオ」(フジテレビ系)で指揮者をしていた時代に、プロデューサーからヒドい扱いを受け、その人を失脚させることが目的だった。ただ、その怒りも基本は嫉妬なんですよ。「プロデューサーなんてセックスばっかりしやがって許せねえ」みたいな。そのわりに自分のところに歌手志望の女のコが来ると「よーし、じゃあオレが抱いてやるか」って(笑)。

 有名人も実名でガンガン出てきます。「柏原芳恵、今日はメンスだな。ニオイでわかるぞ」とかね(笑)。で、「だが、こいつもどうせプロデューサーに抱かれるのだろう、許せない」って結局、怒りの矛先はそっちに向かうんですよ(笑)。

 芸能界のベテランだけでなく、アイドルの自叙伝の中にも暴露本と呼べるものがある。

 華原朋美が芸能界復帰を目指して00 年に出した「未来を信じて」小室哲哉に口説かれてから捨てられるまでの過程がそのまま書かれていて読み応えがあります。他にも復帰するために芸能界で力があるとされている大物を待ち伏せして相談に乗ってもらう話とか、カラーグラビアには完全にトロンとした目で、シミだらけの腕を見せて、水着になっている写真が載っていたり、「そこまで出しちゃっていいの?」とこっちが心配になるエピソードや写真が盛りだくさん。

 中でも小室哲哉の口説きのテクはおもしろい。まず、突然スタジオに連れて行って、大勢のスタッフを動かしている自分の姿を見せる。そして「この人スゴい」と思わせたところで、ある日、電話番号を教えていない携帯に小室から電話がかかってくる。で、新品の高級家具が並べられたマンションに連れて行かれて「ここが僕たちの城だよ」「まあステキ」って(笑)。それで同棲が始まるんです。

 ところが、自分のために作られたはずの曲が、だんだん愛情を感じられないアバンギャルドなものばかりになっていき、ある日、マンションに行くと部屋の中に何もなくて、自分の荷物も全部捨てられていた。絶叫して気絶して「気がついたら私、病院のベッドでした」みたいな。そこから彼女は壊れていくんです。

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