2万円を1000万円にした津波被災者の馬券復興(2)

アサ芸プラス / 2012年11月6日 10時59分

早朝4時起きでPAT投票!

 ここで、1000万円獲得までの過程を振り返りながら、独自のテクニックを伝授してもらう。

「まず、お断りしなければならないのが、私自身が競馬で勝てる理論、つまり予想にたけているわけではありません。学生時代からの親友で馬券師の双馬毅から予想をもらい、それを元に一定の約束事を決め、金額を配分しているだけです」

 「100円玉の錬金術師」のニックネームで知られる若手競馬予想家の双馬毅氏の詳しい“双馬理論”はここでは省くが、出走馬のローテーション(距離短縮、延長かなど)や馬場状態のクセなどから人気薄の激走馬をあぶり出す方式だ。その双馬氏を初めて競馬場に誘ったのが小坂氏だった。

「クロフネやジャングルポケットがターフを騒がしていた頃ですね。でも双馬が馬券師になったと聞いた時も、変わった職業に就いたなというぐらいの気持ちでした。ですが、双馬は時間を費やし、全ての出走馬のデータを蓄積し、日々変わる馬場状態に注意を払い、的確な判断で予想しているので信頼しています」

 毎週、双馬氏から勝負レースの本命馬と注目馬、実力馬のリストが送られてくる。通常5頭ほどで、それを頼りにヒモ探しをしながら買い目を決める。選ぶ馬券の種類と購入金額は、資金によって変わる。

「一定の購入方法で、本線の買い目の金額は絶対に変えないことが大切です。(人気薄の馬を軸にする)双馬の予想は破壊力満点ですが、いつ当たるかわかりませんからね(笑)」

 常にブレない購入スタンスこそが、プラス計上を続ける秘訣だ。09年に170万円のプラスも、毎月15万円ほどずつ増えたわけではなく、2度の80万円オーバーの大的中があればこそだった。地道に継続することが、確変を逃さない最も確実な方法なのだ。

 小坂氏には、もう一つ、心がけていることがある。それは家庭サービスだ。妻に50万円をポンと手渡したこともあるし、家族に還元したことで、ステップ3から2に戻ったこともある。

「被災を経験したからではないですが、やはり家族が最優先です。だから早朝4時に起きて投票することもあるし、レースを見られないのは当たり前。的中すれば、家族そろって食事に行くこともあります。家族の理解がないと、競馬も楽しくないですからね」

 この言葉がグサッと胸に突き刺さった読者もいるのではないだろうか‥‥。

 スランプを脱し、3連複の配当が38万オーバーとなった今年3月の「オーシャンS」を機にステップ4へランクアップ。ついに、4月22日の「フローラS」で資金1000万円超えを達成した小坂氏。

 ローマは一日して成らず。今週もまた「小坂式ミリオンステップ」で、夢のマイホーム建設を目指す。

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